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2013年09月11日
米国のシリア攻撃はひとまず遠のいたようだ。
化学兵器を国際管理下に置くというロシアの提案をシリアが受け入れる姿勢を示し、オバマ大統領を含めすべての国がこれを歓迎したからだ。
米国のシリア攻撃が避けられることはいいことだ。
化学兵器の保有を認め、それを認め、国際管理の下に置くことに素直に従うのなら、それは一歩前進だ。
しかし、それでシリア情勢が解決の方向に向かうと思うならそれは大きな間違いだ。
反体制側の絶望的な抵抗は自爆テロ化し、アサドの弾圧はますます苛酷なものになるだろう。
オバマはアサドが化学兵器を使ったから軍事介入をすると宣言した。
これは大きな間違いだ。
誰が言ったか知らないが、「戦争で真っ先に犠牲になるのは『真実』である」という言葉がある。
言い得て妙だ。
化学兵器をどちらが使ったか、それについて、皆が納得する証拠は誰も提示できない。
提示できたとしても使ったほうは絶対に認めない。
オバマは、自国の国民に軍隊を向けるような政府は許されないと言うべきだったのだ。
そうすれば、ロシアも中国も自らの過去を恥じて、アサドを弁護する事は出来ない。
オバマはシリアの国民の犠牲をこれ以上放置できないと言うべきだったのだ。
アサドがシリア国民を軍事力、警察力で弾圧してきた事は誰も否定できない。
いまやシリアはすっかり国際政治の駆け引きの場になってしまった。
そこにあるのは、それぞれの国がみずからの生き残りや利権のために、あるいは面子や指導力の維持の為に、ウソと詭弁と強硬姿勢を繰り返し、駆け引きする姿だ。
どうすれば国際社会は戦争(内戦)を防げるか。
どうすれば戦争犯罪人を公正に裁くことができるのか。
何よりも、どうしたらシリアの無辜の市民を助けることができるのか。
この最も重要で困難なテーマについて言及する者は一人もいない。
私はシリア情勢は混迷のまま、まだまだ続いていくと思っている。
そしてそれがさらなる犠牲を生み、世界を悩まし続けることになると思う。
それはあたかもパレスチナ問題を国際社会が解決できないのと同じだ。
平和の神が人類に突きつけた究極の試練である・・・
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