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2013/9/10 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
2020年東京五輪の件については、いくつかのメディアにコメントを寄せた。IOC総会を間近に控えた時期の本欄でも書いたが、まだまだ言い足りないので――。
決定の瞬間の、東京招致団一行の狂喜乱舞ぶり。朝のニュースであの映像を見せつけられて思った。
「この人たちは正気か?」
そもそも3・11の被災者や被曝者が何らの展望も抱けずにいる中で、招致活動を続けたこと自体が人でなしなのだ。お祭り騒ぎに乱費するカネがあったら、国のために人生を狂わされた人々に回すのが人の道である。
招致団が東京五輪の目的に掲げた被災地“復興”は、体のいい口実以外の何物でもない。この国の指導者層の発想は、あれだけの原発事故を起こしてなお官民一体の原発輸出を国策とし、国内原発の活用をショーウインドーと位置付けたアベノミクスなるものが、ほとんど原発立国計画である実態からも明々白々だ。
「東京は大丈夫」ばかりを絶叫した安倍晋三首相の最終プレゼンがトドメだった。彼の「何もなかったことにする」宣言を、IOCという国際貴族社会が「OK。弱者の切り捨てはグローバル資本が支配する世界の正義」と追認し、褒美を取らせた構図と言うべきか。
安倍政権は天より高く舞い上がる。消費税の増税分はことごとく公共事業に費消されよう。“愛国心”を鼓舞される舞台が職場や公共空間にも広げられていく。人間を国家の道具としてのみ捉える世襲権力者の理想が実現した世の中を、本気で想像してみられたい。
改めて招致団一行の狂喜乱舞を思い出す。職務であの場にいた中にも、まっとうな人間性を持ち合わせた人はいたはずだが、微妙な表情でも浮かべようものなら、周りの目が恐ろしい。誰よりも大きな喜びを表現しなくては、という意識の集合体が、あの幼稚かつ独善的、身勝手きわまった浅ましい光景だったのではないか。
実際、決定後のマスコミは五輪バンザイ一色だ。招致団の空気は丸ごと成田空港に持ち込まれ、やがて日本全体を覆い尽くす。テロ対策を口実に構築されるハイパー監視社会が、東京五輪を冷ややかに見つめ、安倍政権に無条件で服従しない“非国民”をあぶり出していく。
私は電通が憎い。スポーツ全般が大嫌いになった。いつまでも操られるだけの原始人でいるのはよそう。狂った時代から抜け出す道は、物事を自分自身の頭で考えることからしか始まらない。それを今度こそ、今度こそ思い知ろうよ。
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