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2013/09/09 07:04
時として政治家や政府は嘘を言うものだ。現実社会に対しても嘘を吐くし、過去の「歴史」を捏造するのはお手の物だ。ましてや映画やドラマともなれば嘘のオンパレードで、政治が国民を支配するために「歴史」を捏造するのは何処の国でも見られることだ。
それに対して、日本政府は国民に諸外国の日本に関する「歴史」の捏造に対して耐性を持つべき「真実の歴史」教育をしっかりとすべきだ。さもなくば諸外国人から「嘘の歴史」を吹き込まれて徒に日本に嫌悪感を抱かないとも限らない。
ロシアの映画監督がサハリンの朝鮮人を使って「強制連行して朝鮮人を日本人が酷使した」との嘘のプロパガンダ映画を作ったようだ。それによりロシア人による強制使役の歴史を日本人によるものにすり替えようとしている。
南樺太の領有権を日本が獲得したのは1905年のポーツマス条約で北緯50°以南が日本領土となった。そもそも日本とロシアとの領土条約は1855年の日魯通好条約により北方4島が日本領となったことから始まる。
次に1875年(明治8年)に樺太千島交換条約により領有権が確定していなかった樺太を放棄する代わりに千島列島を日本領と定めた。そして1905年の日露戦争の講和条約・ポーツマス条約で南樺太をロシアは日本へ割譲した。
日本とロシアとの間の領土条約は以上の他に締結したものはない。1951年のサンフランシスコ条約で日本は南樺太の権利・権原および請求権を放棄したが、ロシア(旧ソ連)はサンフランシスコ条約に参加していない。つまり千島列島のすべてと北緯50°以南の南樺太は日本とロシアの外交条約に関する限りでは日本領のままだ。それを一方的に1945年8月15日以後に旧ソ連が日本領土に進攻略奪したに過ぎない。
つまり南樺太と千島列島のすべては条約なき無法占拠状態にあるに過ぎない。それをロシア政府は自国民に「戦争により獲得した領土」だと嘘を教えている。
そもそも日本とソ連は「日ソ不可侵条約」を戦前に結んでいて、それ故にナチスがモスクワに迫るほど攻め込んだ時にも日本軍はソ連に攻め込まなかった。攻め込んでいればソ連はヒトラーのナチス軍に敗れていただろう。それを終戦直前に「日ソ不可侵条約」を一方的に破棄してソ連は旧満州や日本の北方領土へ攻め込んだのだ。そうした史実を日本は国民にしっかりと教えるべきだ。
ロシアが日本と平和条約を結ぶことは不可能だ。なぜなら国際条約を結ぶためにはこれまで結ばれていた国際条約に沿って問題処理しなければならないからだ。そうすると、ロシアは一旦南樺太と千島列島のすべての日本の領有権を認めた上で、新しい立場に立って領土問題を解決しなければならないからだ。それが常識的な国際条約のあり方だし、問題解決の常道だからだ。北方四島返還というのは日本が提起した実に慎ましい現実的な解決策だということを日本国民は理解すべきだ。
そうして史実をロシア政府はロシア国民に教えたくない。ましてや不法占拠しているに過ぎない樺太や千島列島が「戦利品」だと教えている真実は終戦直後の武装解除した日本領へ雪崩れ込んで「火事場泥棒」を働いたに過ぎない、という史実を教えるのはロシア人の良心に呵責を与えるだろう。つまりロシア国民ということは火事場泥棒だということに他ならないからだ。
しかも旧ソ連は日本人を60万人もシベリアへ抑留してシベリア開発に使役し2割以上の日本人を飢えと寒さで「殺害」した。これが国際人権条約違反でなくてなんだろうか。まず、この非を鳴らす映画を日本は作って世界に訴えるべきだ。
非難から始めなければ国際交渉は出来ない。徹底してロシアの非を日本政府はあらゆる手段を通じて鳴らすべきだ。国際社会に訴えるべきだ。極東は世界の諸国民にとって遠い世界だ。関心もなければ利害関係も持たない。当然無関心でロシアがどれほど無法を働いていようと積極的に知ろうとはしない。
しかしそれを放置しているとロシアは既成事実として無法を正当化して来る。それは「歴史り捏造」であると同時に国際的な「契約」無視の乱暴狼藉を許すことに繋がる。米国に対しても同盟関係とは別に非は非として非難する勇気を持たなければならない。ロシアに対しては何をか況や、である。
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