日本の危機は汚染水問題ではなくて次なる大地震による原発事故

　オリンピック招致に関連して、福島第一原発の汚染水問題が一気に大きく取り上げらるようになった。オリンピック開催に際し、福島の汚染水問題を危険視する海外メディアの質問が盛んにされているという。しかし、このことは、まさしく、猪瀬都知事が答えられているように1平方キロにも満たない福島第一原発の敷地内の汚染水漏れの問題でしかない。東京の問題は、大気汚染であり311以来路上や公園など周辺に降り積もった放射性粉じんの問題なのだ。たとえ7年後であろうと、今の状態の汚染水が東京の地下にまで広がり、それが海外から東京へやってきた選手や役員、一般の観光客などを被曝させることは有り得ない。海外メディアの質問の狙いはこれ以上太平洋へ汚染水を流すなと言うものだ。アメリカ政府が本来は太平洋へ汚染水をこれ以上流すなと言わなければいけないが、いろいろなこれまでの経緯からそれが言えない。だから、こうやって、海外のマスコミを使って言わせているにすぎない。

　多分、今回の汚染水騒ぎはもう一つの狙いがある。それは、地震の危険性を関心の対象から外すことだ。考えていただきたい。首都直下地震が起こる確率が今後数年で5割とか7割とか言われていたことを。なぜ、海外メディアは2020年までに首都直下地震が起こり、せっかく作ったオリンピック施設が使えなくなるのではないかと質問しないのか。311の地震はマグニチュード9の大地震でその余震がマグニチュード8レベルであることは世界の常識だ。日本の専門家が首都直下地震の確率を発表したことを知らなくても首都圏が地震で破壊される可能性があることは誰でも分かることだ。

　では、なぜ、首都直下地震の危険性が海外メディアによって質問されなかったのか。これは、自分のあくまでも個人的な推測でしかないが、地震をきっかけにしてある程度の原発事故を起こし、日本の国土のかなりの範囲を放射能汚染させ、一気に世界の核廃棄物処分場にしようということを狙っているからだと考えている。「考えている」と言う表現を使っているが、それはそれなりにいろいろな根拠があるからだ。そのうちの幾つかは次の記事に書いてある。

シリア空爆問題は為替操作による利益確保が目的。ではその使途は？
http://www.asyura2.com/12/kokusai7/msg/641.html
投稿者 taked4700 日時 2013 年 9 月 06 日 03:53:33: 9XFNe/BiX575U

　ともかく、日本の問題は、次なる大地震とそれによる次なる原発事故だ。海外メディアが首都直下地震のことを質問せず、福島の汚染水問題だけを質問することが何を意味しているかと言えば、地震のことを考えずに、汚染水問題に集中しろと言うことだ。今の日本は世界中から核廃棄物処分場になるように誘導されているときちんと理解をしなければいけない。 　

コメント
01. 2013年9月08日 02:16:55 : YxpFguEt7k HUFF POST 「科学雑誌のネイチャー（Nature）が、9月3日に掲載した福島第一原発に関する論説が話題になっている。日本政府の行動の遅さと、情報公開のおそまつさを指摘する厳しい内容だ。思想家の内田樹氏は、「自然科学のジャーナルが一国の政府の政策についてここまできびしい言葉を連ねるのは例外的なこと」と、同記事の内容を紹介している。 日本が海外の力を借りるべきとする意見を出しているのは、ネイチャーだけではない。 ドイツ出身のエネルギーコンサルタント、マイケル・シュナイダー氏は、ハフィントン・ポストUK版の取材について、「現在の課題は、彼ら（日本政府）の現実逃避的な姿勢を崩すことだ。これは組織的な現実逃避だ。ここでは日本の持つプライドが問題になっているが、プライドが現実逃避の態度へと変わってしまうと、このような問題は本当に危険なものとなる。彼らは人々を、高まり続けるリスクにさらしている」と述べている。」 http://www.huffingtonpost.jp/2013/09/07/nuclear_error_nature_n_3884364.html プライド→自力でがんばる→× プライドを捨てる→他力をつかう→○ 仏教的考えを捨て、行動が遅れるのが日本の危機。
02. おじゃま一郎 2013年9月08日 18:08:14 : Oo1MUxFRAsqXk : myI2tICioY >日本の危機は汚染水問題ではなくて次なる大地震による原発事故 そのとおりだ。 次の大地震っていつどこに来るの？
03. taked4700 2013年9月08日 21:39:11 : 9XFNe/BiX575U : xEGTJs1yzQ >>02 ＞次の大地震っていつどこに来るの？ それが分かれば苦労はしません。 ただ、常識的に考えると、311の地震の揺れ残りが次に揺れると推測することになるのだと思います。 2004年の年末のスマトラ島沖地震では、プレートが二枚かみ合っているだけでしたので、まさに揺れ残りの地域がどんどんと揺れていく形で地震が起こっています。 日本の場合は4枚のプレートがかみ合っているので、ゆがみの伝達に時間がかかっていることと、ゆがみの発生そのものが4枚のプレート間で起こっているので、スマトラ島沖地震とは違った展開をしているのだと思います。 ただ、311の地震の揺れ残りは三陸沖の上下、つまり、青森県東方沖（北海道の南東沖も含みます）と後は房総半島東方沖（茨城県沖を含みます）は確実に揺れるはずで、こういった地震と後はそのほかの地域の揺れ、例えば首都圏直下地震と、どちらが先に来るかということです。

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