戸田9条の会blog
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2016年夏季五輪の開催を目指す東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の石原慎太郎東京都知事らは、2009年2月13日、東京都庁でスイス・ローザンヌの国際オリンピック委員会(IOC)本部に提出した立候補ファイルについて記者会見し、「大会理念」に「平和に貢献する 世界を結ぶオリンピック・パラリンピック」と「平和」を掲げたことを報告しました。
報道では、改憲派の論客として知られる石原都知事が、オバマ米大統領の地元で最大のライバル都市といわれるシカゴとの決戦に向け、「“タカ派”返上か」と紹介し、「現憲法に一定の評価をする姿勢を見せた石原都知事に、いささか唐突な印象はぬぐえない」と論評しました。
石原都知事は、「大都市として世界最高の環境の中で、ヒーローたちがつくりだす最高のドラマを見せる」とあいさつ。「戦後60年間、日本は平和の歴史を築いた」とし、「世界に紛争は絶えないが、幸い私たちの国は、憲法という理念だけではなく、地政学的な条件も含めて敗戦以来、今日まで大小問わず危機にさらされることなしにきた。世界の他の地域で起こっている物事を眺めると、私たちの努力が正しかったという気がする。胸を張って、オリンピックの舞台を通じて世界に平和を呼びかけることができる」「日本でオリンピックを開催することは、世界平和への大きな貢献になると信じている……」などと述べました。
立候補ファイルに掲載した国際オリンピック委員会のロゲ会長への石原都知事の書簡でも「私の祖国日本は、第二次大戦の後、自ら招いた戦争への反省のもと、戦争放棄をうたった憲法を採択し、世界の中で唯一、今日までいかなる惨禍にまきこまれることなく過ごしてきました」と記しています。
石原都知事はかねてから「改憲」に意欲的な発言を重ね、靖国神社に2000年から昨年まで9年連続で8月15日に参拝している人物。なのにこの発言。ならば現行憲法を評価しているかというと「いや、そうじゃない」。石原都知事は「日本の平和をもっと確かなものにするために、いまの憲法は変えたほうがいいと思っている。ただ、その憲法の効果もあって平和でこれた。そりゃやっぱり歴史の事実としてたいしたもんだと思いますよ」と言及。「平和」という言葉については「新鮮でもない、さんざん言い尽くされた言葉」としたうえで「世界で眺めれば、あんまり実現されていない。だからこそ改めて使った」と強調しました。
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