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尖閣諸島・魚釣島周辺を警戒する海上自衛隊のP−3C哨戒機。中国は本気で強奪を狙っている
中国に強奪されれば“世界の危機” 尖閣から始まる占領の「ドミノ倒し」
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130905/plt1309051131001-n1.htm
2013.09.05
★(3)
先日、世界的に有名な雑誌社の欧米人記者が石垣島に入り、「尖閣諸島問題について取材したい」と八重山日報を訪れた。私は中国公船が領海侵犯を繰り返している現状を説明したが、彼は「日中は、あんな小さな島のために戦争をするつもりなのか。共同開発した方がいいのではないか」と、いぶかしげに語った。
私は、他国がいかに尖閣問題に無知かを思い知らされ、絶句した。「尖閣問題は日本だけの問題ではない。世界の危機でもある」と力説するべきだった。
石垣島の一記者が世界情勢を語るべきではないだろうが、地元住民だからこそ見える光景もある。
日本最西端の島、与那国島(与那国町)は、尖閣との距離が約150キロで、石垣島と尖閣の距離(約170キロ)より近い。町防衛協会のメンバーは「尖閣を奪われると目の前まで中国の海になり、島は中国の軍艦や潜水艦に脅かされる」と危機感を募らせる。
中国が尖閣を支配すれば、軍はいつでも石垣島、与那国島を急襲できるようになる。となれば、米軍基地がある沖縄本島は、脇腹に刃を突き付けられたも同然。本島が陥落すれば次は本土がのみ込まれる。つまり尖閣を皮切りにした「ドミノ倒し」が始まるはずだ。
6月の米中首脳会談で、中国の習近平国家主席はオバマ米大統領に「太平洋には両国を受け入れる十分な空間がある」と述べ、太平洋進出への野心をあらわにした。
安倍晋三首相が7月に石垣島を訪問した際には、中国国営放送のアナウンサーが「(石垣島周辺は)中国海軍が太平洋に出るときの通り道だ」と、こともなげに言い放った。住民として、あまりの無神経さに仰天したものだ。
中国は日本を制圧すれば、太平洋に進出して米国と対決できる。中国の世界戦略がそのようなものである以上、中国にとって尖閣は、ただの「小さな島」であるはずがない。遠大な計画の第一歩なのだ。
尖閣が中国に奪われれば、世界の勢力図も変化せざるを得ない。果たして世界は、野心的な独裁国家がそこまで台頭することを容認できるのだろうか。日本は尖閣危機の実態を世界にもっと発信しなくてはならない。
沖縄で尖閣危機を訴えても「また右翼が中国脅威論で騒いでいる」と、なかなか相手にされず、時には後ろめたい気持ちにさえなる。それでもあえて叫び続けるのは、中国が本格的に動き出したとき、恐らく真っ先に標的にされるのが、石垣島に住む私たちだから、である。
■仲新城誠(なかあらしろ・まこと) 1973年、沖縄県石垣市生まれ。琉球大学卒業後、99年に石垣島を拠点とする地方紙「八重山日報社」に入社。2010年、同社編集長に就任。同県の大手メディアが、イデオロギー色の強い報道を続けるなか、現場主義の中立的な取材・報道を心がけている。著書に「国境の島の『反日』教科書キャンペーン」(産経新聞出版)など。
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