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高額療養費制度破壊が医療経済格差社会の第一歩 (植草一秀の『知られざる真実』) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo153/msg/436.html
投稿者 笑坊 日時 2013 年 9 月 04 日 15:28:18: EaaOcpw/cGfrA
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-6d9f.html
2013年9月 4日 

TPPで私たちが警戒しなければならない最大の問題は、日本の諸制度、諸規制を決定する「主権」が失われることである。

現在、TPPの枠組み、ルールを決める協議が行われているが、これは、言わば暫定的なものでしかない。

なぜなら、TPPが発足したあとで、各国に投資を行い事業活動を展開した個別企業、資本が世界銀行傘下の裁定機関に提訴し、裁定機関が当該国の制度、規制が提訴した資本に損害を与えたと裁定を示せば、当該国はこの裁定に従わなければならないからだ。

つまり、一国の制度、規制を決定する「主権」は国から裁定機関に奪われることになる。

この制度がISDS(=Investor State Dispute Settlement)である。

TPPの「毒素」は数え上げればきりがないが、最悪の「毒素」が、このISDSである。

TPPが発効した時点で存在しないルール、規制、制度が、段階を追って導入されることが十分に予想されるのである。


問題は、世界銀行傘下の裁定機関による裁定が、合理性を持つ保証がないことだ。

国際的に活動する巨大金融資本の意向が強く反映される可能性が高い。

つまり、日本の諸制度、諸規制、ルールを決定する「主権」が日本国から国際金融資本に移転する。

日本にとっては主権の喪失という、重大な事態が生じることになるわけだ。

とりわけ懸念されているのが、次の三分野である。

農業、医療、共済だ。

詳しくは拙著『アベノリスク』(講談社)をご高覧賜りたい。

http://goo.gl/xu3Us


日本でTPPを推進する勢力は、国際金融資本の手先である。

日本国民の利益ではなく、自分自身の利益を優先する輩がTPPを推進している。

その発想は、鈴木宣弘教授が述べる

「今だけ、金だけ、自分だけ」

である。

『食の戦争 米国の罠に落ちる日本』(文春新書)

http://goo.gl/wxTNAq


米国金融資本は、資本自身の自己増殖しか考えていない。

そして、この自己目的のために、日本の人間を金の力で動かしている。

多くの日本人が、金の力に動かされて、TPP推進の旗を振っている。

おぞましい光景が広がっているのである。

国際金融資本は、日本の農業を支配することによって利益を得ると同時に、米国による日本支配をより強固にしようとしている。

食料は人間が生きてゆくために必要不可欠な要素である。経済的安全保障の要に位置するのが農業である。

種子を管理し、食料を支配する。日本の農業が国際金融資本に支配されれば、日本国民の生存の根源が揺らぐ。同時に、食の安全、安心が失われる。


米国政治に最大の影響力を行使する産業界が保険業界であると言われる。

この保険業界が、日本の市場に狙いをつけている。

保険業界にとって邪魔な存在が、かんぽ生命の後ろ盾になっている政府と、各種共済制度である。

そこで、この二つにターゲットを絞り、日本の制度改変を強制しつつある。

内政干渉も甚だしい。安倍政権の売国姿勢を鮮明に示したのが、ゆうちょ窓口のアフラックへの提供である。

何の見返りもなく、国民共有の財産が米国金融資本に上納される。

これを「土下座外交」と呼ぶ。


国際金融資本が狙いをつける最大の分野が「医療」である。

日本の医療費支出をかさ上げしようとしている。

これを安倍政権は「成長戦略」と呼んでいる。

「ものは言いよう」とはこのことだ。

この方向に呉越同舟するのが日本の財務省である。

財務省は社会保障支出の圧縮を狙っている。

その目的は、官僚利権を温存することだ。財務省が進める増税路線は、社会保障拡充のためではない。官僚利権温存のための行動である。

増税実現と同時並行で協力推進するのが社会保障支出の切り込みである。

この両面から、官僚利権の維持・拡大を図るのである。


具体的には、医療において、公的支出がカバーする範囲を大幅に縮小しようとしている。

公的支出を縮小し、これに連動して医療費支出が減少してしまえば、国民医療費の規模が縮小してしまう。

そこで、どのような図式が描かれているのか。

それは、公的医療保険でカバーされない国民医療費を拡大させることである。

この領域を拡大させて、国民医療費の水準をかさ上げする。

具体的には、医薬品の価格が跳ね上がり、医療機器の価格が跳ね上がる。医療行為についても価格の自由化を進め、公的医療保険以外での費用負担で医療を行えるようにする。

つまり、公的医療保険しか使えない普通の国民が受けられる医療の水準が大幅に切り下げられるのだ。

高価な医療、十分な医療は、お金持ちにだけ提供する。米国保険会社は富裕層が個人で加入する民間医療保険商品を販売して巨大な利益を獲得する。

これらの制度改悪の一端がすでに姿を現し始めた。

高額療養費制度の本人負担の引き上げである。

日本の公的医療保険制度の破壊活動がいよいよ進行し始めている。


 

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コメント
 
01. 2013年9月04日 16:13:44 : 6HurVxAtCU
>財務省が進める増税路線は、社会保障拡充のためではない。官僚利権温存のための行動である。

消費税が20%になれば、医療関係者の収入を保証した上で、医療費はタダになって当然である。そうならないならどこかがおかしい。他国で実現できて日本でできないのは間違った政策といえる。


02. 2013年9月04日 18:05:41 : YxpFguEt7k
日本以外の国の公的医療保険
http://ja.wikipedia.org/wiki/医療保険

アメリカ:
 高齢者を対象とした「メディケア」
 低所得者を主に対象とした「メディケイド」
 社会的現役の人を対象とした制度は存在しない。

イギリス:税を財源とした国民保健サービス(NHS)
ドイツ:一部の高所得者を除いて公的医療保険に加入することが義務づけられている。
韓国:国民健康保険公団を唯一の保険者とする国民健康保険
台湾:中央健康保険局が一元的に管理する全民健康保険

公的医療保険制度は「高額の医療費による貧困の予防や生活の安定などを目的としている。」そうです。大切にしたいですね。

植草氏、がんばってください。応援しております。


03. 2013年9月04日 18:21:48 : EeNDJunRB6
本件に関して、公共放送は、公共放送らしく主権者国民の立場に依拠して、クローズアップ現代等で、高額療養費制度の本人負担の引き上げの背景を、鋭いメスを入れながら、広く国民に報道したのかね・・・・???
まだだったら、はやく報道すべきだと思います!

国民は、公共放送に対してどういう報道を心がけたらいいのか、しっかりと公共放送教えてあげましょう・・・。


04. 2013年9月04日 18:51:53 : VOLDPvy2Kk
何と日本国は似非先進民主国だったとさ。

05. 2013年9月04日 21:17:56 : xV5sUE5upQ

 愛です

 基本的にTPPは 国家の主権を奪います <= それで良い

 日本という国よりも 国連が上にある様なものだろう

 ===

 世界は 一つ 法律も 裁判所も 世界に通用するものが 望ましい

 ===

 植草さんは 日本の仕組みで 「叩かれた」 小沢も 最高裁判所の

 恣意的不正によって 失脚させられた

 ===

 正義を主張する 植草さんが 結果的に 日本の 最高裁判所を守る

 発言になっている

 ===

 愛は 破れかぶれかもしれないが TPPは 一歩前進だと思う
 
 世界は一つ を願っています!!

 ===

 いつか アメリカ人が 日本の良さを感じて 沢山 移住してくる時代も

 あるかもね〜〜〜

 ===

 その時は 日本が奪われる な〜〜んて 騒ぐのかな〜〜〜

 既に マイクロソフトの会長は 軽井沢に広大な別荘を建築中!!

 逆に ソフトバンクは アメリカの豪邸を購入したよね〜〜〜

 


06. 2013年9月05日 03:22:26 : yPsTLMutKc
06の妄想愛

長文マジうぜえ

お前のコメント見てるととても同じ日本人とは思えないくらいピントがズレてるよ。
いや、ズレてるのはピントだけじゃねっか。妄想愛のズラもか(笑)


07. 2013年9月05日 03:24:14 : yPsTLMutKc
↑間違えた>>5の妄想愛へね

08. 2013年9月05日 08:33:20 : jjrJDoTk5U
TPP参加と五輪招致を取り引きしようとしているように思えてきた。

09. 2013年9月05日 18:11:10 : JoqyhFAmSg
TPPにはなるべきなんだが、現在の官業癒着体の思惑は、現在の規制利権維持のため、なりすまし外資を形成して、日本中裁判地獄にし、TPPのリスクのみ喧宣してくることが考えられる。

裁判所の弱味を握ろうとしたグループが、ジョン万次郎の会会長一味であることと、これは無縁ではないだろう。

消費税の粗利受益者も、実態=在庫移動が輸出とみなされるグループに限定されているあたり、国際金融資本の傘下に入らない、日本独自の経営資本の一体組織=コンチェルンが、独善専制を可能にし、コンチェルンが天下り受入を続けるから、官僚利権は膨張の一途を辿る

「日本の〜」と名のつく官業癒着体、東大出身者による政教非分離組織は、単純に民主主義の敵であり、国際金融資本によって抹殺される運命にある。

裁定を国際金融資本に委ね、法の下の平等と基本的人権を獲得できるよう、マスコミが「日本の〜」と冠を被せる全ての利権は、国民資産ではなく既得権益であると心しよう。


10. 2013年9月05日 18:17:14 : JoqyhFAmSg
官業癒着体とはカルテルだ。
政教非分離組織とはセクトだ。

こんなものにマスコミが「日本の〜」と冠を被せた。
こんなものを守るため、国際金融資本と戦ってはならない。


11. 2013年9月06日 10:24:54 : urKiPCkocY
土下座外交(TPP)とともに例えば、財務省が、社会保障支出の圧縮をはかり、関連省庁の改革と予算縮小を実現すれば、自分たちの削減と給与カットに向け、これからますます自浄努力を怠ることは無くなるし、TPPにより、日本政府/官僚機構の権力は大幅に縮小し、某国による間接統治が一層強化されていきます。

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