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食生活も先細り…/(C)日刊ゲンダイ
9月の値上げラッシュは家計の“地獄”の通過点に過ぎない
http://gendai.net/articles/view/syakai/144339
2013年9月2日 日刊ゲンダイ
アベノミクスのせいでサラリーマン家庭の食卓は、ますますショボイことになりそうだ。円安と原材料価格の上昇などで、2日から食品メーカーの値上げラッシュが始まった。
家計に一番響きそうなのが「調味料」だ。例えば日清オイリオグループはきょうから、6年ぶりにマヨネーズ風調味料の出荷価格を7%引き上げる。「他社も追随してくる可能性が高い」(業界関係者)という。
ちなみに、総務省の家計調査(2人以上世帯、2010〜12年平均)によると、調味料は全国平均で年間3万6100円も買っている。嫁サンの料理の味が薄くなったとしたら、それはアベノミクスのせいだ。
「ハム・ソーセージ」も平均8%値上がりする。年間購買額は1万2700円だ。ちなみに、横浜市では同1万4400円と、平均をかなり上回っている。朝食からハムが消え、パンと目玉焼きだけになったら、横浜のサラリーマンは怒った方がいい。
「冷凍食品」に至っては最大10%値上げ。全国平均の年間購買額は5700円だが、これはあくまで平均だ。忙しくて冷凍食品に頼りがちな都市圏のサラリーマン家庭には痛い話だろう。
経済ジャーナリストの荻原博子氏が言う。
「これで終わりではありません。電気、ガス料金も上がっています。それにニュージーランドや中国の干ばつで、穀物や乳製品の価格は世界的に上昇傾向にある。シリア情勢が悪化し、原油価格が高騰すれば、さらなる値上げラッシュも予想されます。まだまだ家計を直撃してきますよ」
<10月になれば「牛乳」も>
その他、今月から「ワイン」と「ジャム」も値上がりする。さらに追い打ちをかけるのが「牛乳」(同1万5700円)で、来月から最大4%値上がりするのだ。前出の荻原氏がこう続ける。
「要介護度が比較的低い『要支援1、2』が介護保険の対象から切り離されるので、今後は介護に追われる主婦が増えていくでしょう。妻がパートに出て家計を助けたくても、それもできなくなるわけです。食材のランクを下げるとか、オトーサンの小遣いをさらに減らすしかなさそうです」
サラリーマンの働く気力はますます萎える。今回の値上げラッシュは、家計の“地獄”の通過点に過ぎないのだ。
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