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★「天木直人氏の視点ー(2013/09/02)★ :本音言いまっせー!
野党のいなくなった安倍自民党政権はやりたい放題の危険な独裁政権
ではないのか。
これは安倍自民党政権を批判する者たちの共通の受け止め方であり、
私もその事を危機感を持って書いてきた。
しかし、ひょっとして安倍首相は孤立した裸の王様状態ではないのか。
この国の政治は、実は確固とした司令塔のないまま、誰もが無責任に
バラバラの政策を推し進めているのではないか、そう思うようになった。
私がそう思い始めたきっかけは、たとえば月刊エルネオス最新号
(9月号)の巻頭レポート「霞ヶ関官僚の『閣僚分断統治』で停滞!!」
という記事だ。
そこに書かれている事は安部内閣の主要閣僚は、麻生財務大臣といい、
茂木経産大臣といい、安倍首相に忠誠を尽くすというよりもそれぞれの
省庁の官僚の代弁者となって、かならずしも安倍首相の目指す政策に邁進
しているわけではない、それどころか足を引張っている、というもので
ある。
ここには書かれていないが岸田外務大臣に至ってはもはや外務官僚の
操り人形で役立たずであることは自明。
安倍首相が自らの政策を推し進めたいなら内閣改造して思い通り政策
を進めるしかないが、それさえも安倍首相は見送らざるを得なかった。
もう一つは最近の読売新聞の論調である。
ナベツネの読売新聞と言えば安倍首相の御用新聞のごとく受け止めら
れている。
私もそう書いてきた。
しかし、たとえば消費税増税に対する読売新聞の論調は早々と先送り
を掲げた。
そしてきょう9月2日の読売新聞の社説である。
そこにある二つの社説は見事に安倍首相の暴走に歯止めをかける社説だ。
すなわち一つは「(TPP交渉の)年内妥結へのハードルは高い」と
題して、米国ペースに左右されず、アジアの活力を取り込んで、したた
かな交渉力を発揮せよ、と書いている。
もう一つの「(防衛省の改革には)まずは混合組織化が現実的だ」と
いう社説は、もっと意味深長だ。
周知のように安倍首相の制服組重視の様々な防衛省強化案は、
このところメディアで突出している。
その一つ一つをここで例示はしないが、シビリアンコントロールを
逸脱した危険性と早急性がある。
それに警鐘をならし、文官と自衛官の主導権争いを招くような事は
避けろと忠告しているのである。
防衛官僚の危惧を代弁している事は明らかだが、同時に安倍首相に
対する痛烈な批判だ。
これらの記事はあくまでも一例に過ぎない。
安倍自民党政権の進める政策をよく観察すると、どれもこれも揺ら
いでいる。確固としたものがない。
安倍首相には歴史認識であるとか憲法改正であるとか、あるいは
アベノミックスであるとか、個人的思い入れの強い政策がある。
しかしそれらは正しくない政策だ。
しかも彼にはその政策さえも貫徹する覚悟も能力も政治力もない。
その一方で、彼には圧倒的多数で手にした政権政党の首相であると
いう絶対権力がある。
その権力の前には皆、面従腹背する。
面従腹背する官僚や政治家たちや有識者は、それぞれ思惑が違う。
安倍首相の後を狙う自民党政治家たちも、意見はバラバラで、
安倍首相に代る人物は不在だ。
野党に至ってはもっと無力だ。
これを要するにいまの日本は司令塔なき政治の漂流ではないのか。
だからいつまでたっても原発汚染すら解決できないのだ。
あらゆる外交が行き詰まるのだ。
もちろん国民の暮らしを救うことなど出来ない。
無責任の極みである。
ひょっとして安倍自民党を批判するだけでは何の解決にもならない
のかもしれない。
日本の置かれている状況は想像を超えた深刻な状況にあるのかも
知れない。
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