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シリアで化学兵器が使われたとされる問題で、アメリカのオバマ大統領は「軍事行動を決断した」としながらも「議会の承認が必要だ」と述べ、議会が再開される今月9日以降に、承認を求めていく考えを示しました。オバマ大統領は、日本時間の1日午前3時前、ホワイトハウスで声明を読み上げました。この中で、オバマ大統領は「シリアで、アサド政権が化学兵器を使用し、女性や子どもなど1000人以上が虐殺された。アメリカの安全保障を危険にさらすだけでなく、イスラエルやトルコなど周辺国をも脅かすもので、目をつぶることはできない」と述べました。
そのうえで、オバマ大統領は「軍事行動に踏み切るべきだと決断した。地上部隊は派遣せず、短期間の限定的なものになるだろう」と述べました。ただ、「議会の承認が必要だ」と述べ、議会が再開される今月9日以降に、承認を求めていく考えを示しました。これを受けて、野党・共和党のベイナー下院議長らは声明を発表し「大統領の姿勢を歓迎する。議会下院としては、今月9日の週に審議したい」と述べました。
一方、ケリー国務長官やヘーゲル国防長官らは、31日、日本時間の1日午前、議会上院の与野党の幹部に電話で理解を求めたほか、1日には下院議員を集め、シリア情勢について機密情報なども含めて説明する予定です。しかし、議会の中には軍事行動に慎重な意見もあり、承認が得られるかどうかは不透明な情勢です。
【私のコメント】
2003年のイラク攻撃は、アメリカの横暴。ブッシュの名前とともに不条理な戦争として歴史に残るだろう。大量破壊兵器は見つからず戦争の大義は完全に崩れた。それにもかかわらずフセインは絞首刑にされた。これ以上理屈の立たない戦争はない。日本はこんなわけのわからない戦争を支持した。支持したのは小泉政権である。第二小泉政権である安倍晋三政権も、このままいけばシリア攻撃を支持するはずだった。
ところがイギリスが議会の反対で、戦争参加を取りやめた。そしてオバマも『議会の承認を求める』という。ということは実質的にこのシリア攻撃は棚上げになった公算が強い。
戦争をしたくてうずうずしているアメリカの軍産複合体の目論見は崩れつつある。
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