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2013年08月30日
きょう8月30日の各紙が一斉に報じている。
安倍政権の歴史認識や憲法改正を批判した潘基文国連事務総長が釈明したと。
それを評価して安倍政権はこの問題をこれ以上追及しないことにしたと。
そんなことがあるのか。
いくらその器量に問題があると批判されてきた潘基文国連事務総長であってもいやしくも国連事務早朝だ。
その国連事務総長が日本に文句を言われてその発言をすぐに釈明するなどということがあるのか。
そう思って、その記事をよく読んでみると笑ってしまった。
欧州外遊中の松山政司という外務副大臣が訪問先のハーグで潘基文国連事務総長に立ち話を求め、それに応じた潘基文国連事務総長の発言を、同行筋が勝手に記者に「釈明」と言っている似すぎないのだ。
これじゃあ「釈明した」というのは誤報ではないか。
誤報というのが言い過ぎなら、潘基文国連事務総長の立ち話での発言を「釈明」と強弁する脚色記事ではないか。
そもそも。歴史認識に関する国連事務総長の重大な発言について、たかが外務副大臣ごときが非礼にも立話で真偽を確認するなどということがどこの外交の世界でありうるというのか。
菅官房長官は、それを自分が松山副大臣に指示して行なわせたと自慢げに語っている。
そして発言の真意は「ある意味で明らかになった」からこれで終わりにするという。
「ある意味」とはどういうことか。
このような重要な問題で、相手の意図が十分にわからないまま終らせることがありうるのか。
それははじめから相手の真意を本気で確かめるつもりはなかったということだ。
相手の真意を確かめると記者会見で語った時から振り上げた拳の落としどころを探っていたのだ。
メディアは安倍政権と一緒になって安倍外交を演出しているのである・・・
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