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福田康夫元首相も安倍のやり方をケチョンケチョン
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2013/8/28 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
◆与党内のねじれが今後の焦点
小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」発言が永田町を駆け巡っているが、おそらく、安倍首相は思わぬところからの火の粉に苦り切っているに違いない。
小泉といえば、安倍首相の生みの親ともいっていい。改造内閣で官房長官に抜擢、これが第1次安倍政権誕生の布石となった。
その小泉が毎日新聞のコラムニスト、山田孝男氏に「原発ゼロしかない。総理が決断すりゃできる」と明言したのだから、波紋はデカい。
しかも、いまや、安倍に“ダメ出し”している元首相は小泉だけじゃなくて、福田康夫元首相も実はケチョンケチョンなのである。
「参院選の翌日ですよ。都内で福田さんの講演会が開かれた。このとき、政治解説者の篠原文也氏が『安倍首相に言いたいことはありますか』と聞くと、福田さん『いろいろあるよ』と言って、『首脳会談も開けない日中、日韓関係は異常だ』『首脳会談は外交のスタートなのだ』という持論を展開した。安倍首相という固有名詞こそ出てきませんでしたが、アジア外交を大切にしてきた福田さんが、安倍タカ派外交に対して、心底、怒っているのが伝わってきました」(出席者のひとり)
福田に質問をぶつけた篠原文也氏はこう言った。
「安倍首相はいま、集団的自衛権の行使に向けて、有識者の懇談会を設置している。第1次安倍政権のときも同じ目的、メンバーで懇談会を設置し、結論を出させた。それをお蔵入りさせたのが、次に政権に就いた福田元首相なんです。もともとタカ派とハト派でウマが合わないうえに、福田さんは外交には一家言がある。外交は、こちら側の主張だけをしていても始まらないと考えている。それだけに、安倍路線には相当、イライラしていると思います。それがハッキリ分かったのは、福田さんに『中国、韓国との関係打開のために、あなたが特使をやる気がないか』と聞いたときです。福田さんは『今は特使のような時代じゃない』とにべもなかった」
小泉も福田も安倍と同じ派閥出身の首相だ。その2人に切り捨てられているのだから、安倍の資質がよく分かるが、いまや、安倍の敵は“身内”にたくさんいるという。
「参議院なんて、半分以上がそうじゃないですか。TPP参加や農業の規制緩和、混合診療解禁などを面白く思っていない議員は大勢いる。公明党も含めて、今後は与党内のねじれが安倍政権の命運を握ることになるでしょう」(篠原氏)
極右のナショナリスト、安倍をのさばらせているようじゃ、自民党に未来はない。
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