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韓国外務省で記者会見する国連の潘基文事務総長=26日、ソウル(共同)
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2013/08/27 06:08 日々雑感
ポートの世界大会開催地韓国を訪れている国連の潘基文事務総長が日・中・韓の関係がギクシャクしていることに関して「日本政府はしっかりと歴史認識をすべき」と安倍政権に注文をつけたという。国連の事務総長は国連に対して責任を負うべき立場として、関係各国に中立であるべき(国連憲章100条)とされている。
それに対して潘基文事務総長は韓国・中国寄りの発言をしたのは残念だ。歴史認識とはいかなる「認識」なのか、まずは潘基文事務総長が表明すべきだろう。歴史的な事実や史料を示さず、一方的に中・韓が日本を非難するために「捏造した歴史」を日本も共有すべき、というのは到底是認も出来なければ呑める「認識」ではない。
さっそく日本政府が国連に対して抗議する、としたのは良いことだ。これまで日本政府は余りに萎縮し、相手国に遠慮しすぎていた。
先進諸国で日本ほど進出した他国に「謝罪」し「賠償」した国はない。18世紀から20世紀前半の欧米列強は帝国主義を国家戦略として植民地獲得競争を世界で繰り広げた。そのために南米のインカ文明を破壊したり、アフリカ現地人を「奴隷」として拉致し売買して強制的にアメリカに連行した。
そうした現在国際社会では決して認められない蛮行を欧米列強は世界で繰り広げた。しかし、それらは「歴史」の中の出来事であって、現在欧米諸国の国家と国民が責任を負うべき事柄ではない、というのが欧米列強の態度だ。
ただ日本だけが「歴史」責任を問われ続け、それに対して日本は真摯に向き合い、関係各国に謝罪と多大な賠償や経済援助を行ってきた。しかし今もって「歴史」認識を日本に論い、「謝罪」と「賠償」を求める国がある。
国連の潘基文事務総長が欧米列強に対しても「歴史認識」発言をしているのなら何ら問題はない。彼がかつて欧米列強がアフリカやアジアや南米で働いた蛮行に対して非難し、欧米列強に謝罪と賠償を求めているのなら日本に「歴史認識」を求めても良いだろう。
しかし、その場合でも「歴史」は韓国の主張する歴史であってはならないし、もちろん欧米列強が「認識」するのと同程度のものでなければならない。国際社会で公平を保つ行動に徹するのが国連の事務総長の立場なら、韓国で発言したのと同程度の発言を欧米列強に対して発言する責務を負う。
日本にだけ韓国の「歴史認識」を是認し従うべきだというのでは国連の事務総長の立場とはいえない。それは韓国政府の者の発言か、韓国政府を代弁する発言でしかない。国連の事務総長の立場紛争当事国の間に立って、中立の立場で和解の斡旋をするものでなければならない。
潘基文氏の韓国での発言が中立で日韓関係の「和解」を図ろうというものなら、日本の言い分も同等に聴取すべきだ。「歴史認識」というのなら日本政府に日本の言い分の「史料」と「証拠」の提出を求めるべきだ。それらを勘案し、欧米列強がとって来た被征服国に対する態度と同程度のものかを国連の事務総長として判断すべきだ。
なんと軽々しい国連事務総長だろうか。彼こそ国連の「歴史」に対して責任が負える発言をしたのか、自省すべきだろう。
一度として国連は米国に原爆投下を批判しただろうか。中国に進出した英国やドイツや米国などの欧米列強に対して批判しただろうか。日本に対して「歴史認識」発言したということは今後国連はそうした事柄を問題にする、と重大な発言したことだという認識を潘基文事務総長は自覚しているのだろうか。
そうした自覚すらないというのなら、潘基文氏の国連事務総長としてのお粗末ぶりを批判するしかないだろう。当然のこと日本政府は潘基文事務総長の認識を徹底して追求すべきだ。それは根拠のない「歴史認識」を強要することではなく、今を生きる潘基文事務総長の国際関係の「認識」という彼の職責そのものだからだ。
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