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2013年08月26日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆東京電力福島第1原発の放射能汚染水貯蔵タンクから汚染水が大量に漏れ続けている事件で、安倍晋三首相の指導力が国際的に問われている。それにもかかわらず、丸で余所事のように、安倍晋三首相の頭の中は、「2022年夏オリンピック東京招致」や「原発セールス外交」専念で一杯だ。
ロイターが8月24日午前9時11分、「五輪=東京招致委が出陣式、安倍首相もIOC総会出席へ」という見出しをつけて、以下のように配信している。
「[23日 ロイター] - 2020年夏季五輪の東京招致委員会は23日、開催都市が決まる9月7日からの国際オリンピック委員会(IOC)総会に向け、東京都庁で出陣式を行った。東京は2016年大会に続く2大会連続の立候補で、マドリード(スペイン)、イスタンブール(トルコ)と争う。開催地はブエノスアイレス(アルゼンチン)で開かれるIOC総会で委員の投票で決まる。安倍晋三首相は出陣式で約800人の出席者を前に、『ブエノスアイレスでは2020年、東京のアナウンスを響かせましょう』と呼びかけ、自身も代表団の一員として現地入りすることを明らかにした」
◆いまや「オリンピック狂い」としか見えない「出陣式」には、東京都の猪瀬直樹知事を中心に、安倍晋三首相、森喜朗元首相ら応援団が、ズラリと並び、安倍晋三首相が「みんなが使命と責任を果たすことで、(開催地が決まる)会場に『東京』のアナウンスを響かせよう。ともに頑張ろう」と気勢を上げていたけれど、東京電力福島第1原発の放射能汚染水貯蔵タンクから汚染水が大量に漏れ続けている事件で、何の指導力も発揮しようとしていない安倍晋三首相の姿と比べれば、その落差の大きさが、「無責任さ」を際立たせていた。
それも、ANNニュースが8月22日午前11時50分、「『解決不能なのでは…』汚染水流出で海外メディア」というタイトルで、次のように報じていたにもかかわらずだ。
「福島第一原発の汚染水の流出について、海外メディアも大きく取り上げています。アメリカのCNNテレビは、『非常に深刻なニュース』で技術的にも政治的にも解決が難しいという専門家の意見を伝えました。また、ウォール・ストリート・ジャーナルは、『漏れ出た汚染水をコントロールできないということが明確になり、問題が拡大している』と厳しい論調で報じています。一方、中国外務省はANNの取材に対し、『この状況に驚きを感じる』としたうえで、『日本が即時に、全面的に、正確に関連の情報を伝えるよう希望する』と回答しています」
こんな辛気臭いネガテイブなニュースは、聞きたくもない、耳を貸したくもないと思っているのか、安倍晋三首相は8月24日、さっさと、政府専用機で第2次中東歴訪に飛び
発った。今回の訪問先は、バーレーン、クウェート、カタール、オマーンの中東4ヵ国である。4月末から大型連休期間中にロシアとサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、トルコの中東3ヵ国を訪問したのに続くものだ。25日未明(日本時間)、中東、アフリカ4カ国歴訪の最初の訪問地、バーレーンでハリファ首相と会談した。日本の首相のバーレーン訪問は初めてである。
このなかで、ハリファ首相は、「東京電力福島第1原発の放射能漏れ事故を受け、日本産の食品を対象に実施している輸入規制を解除する」と表明したという。日本産食品の規制解除は、バーレーンが議長国を務める湾岸協力会議(GCC)加盟国では初めてといい、安倍晋三首相は、バーレーンを皮切りに、この動きをほかのGCC加盟国に広げたい意向だ。日本政府はバーレーンのサルマン皇太子が3月に来日した際、規制見直しを要請していたという。当然、金銭的な見返りとともに、「原発売り込み外交」を展開する。
となれば、東京電力福島第1原発の放射能汚染水貯蔵タンクから汚染水が大量に漏れ続けている事件で、安倍晋三首相が指導力を発揮して、「寝た子を起こすようなことはできない」と用心したのだろう。ましてや、漏れた放射能汚染水が流れて行く先は、太平洋のカナダや米国の西海岸だから、ペルシア湾やアラビア海が放射能に汚染されることはないとタカをくくっているとしか見えない。
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