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★「天木直人氏の視点ー(2013/08/22)★ :本音言いまっせー!
私は山本庸幸(つねゆき)という通産官僚出身の前内閣法制局長官が、
「解釈改憲はできない、憲法改正をするしかない」、と発言した事を
知った時、これはてっきり安倍首相に対する憲法改正の援護射撃では
ないかと勘ぐったほどだ。
安倍首相に最高裁判事にさせてもらった直後に、安倍首相の意向に
正面から異を唱える発言をしたとはとても思えなかったからだ。
しかし、その発言を報道で読んでみると、どう考えても安倍首相の
解釈改憲を批判しているようにしか読めなかった。
果たして山本前法制局長官の発言の真意はどこにあるのか。
そう思っていたら菅官房長官が8月21日の記者会見で
この山本前法制局長官の発言に不快感をあらわにしたことを知った。
それを知って私はこれはできレースではないと思った。
山本前内閣法制局長官は解釈改憲はすべきではないというこれまでの
内閣法制局の考えを代弁したのだと思った。
憲法9条を変えてまで集団的自衛権行使を容認することは国民の理解
を得られないと判断した安倍首相は、小松一郎駐仏を内閣法制局長官に
任命してまでして解釈改憲に踏み切った。
そんな安倍首相とそれを支える菅官房長官にとっては寝耳に水の衝撃
発言だったということだ。
問題は山本前法制局長官のその後の対応である。
直ちに侘びを入れて安倍・菅政権に恭順の意を表したらしいが、
それではあまりにも不甲斐ない。
一般国民は知らないが、実は内閣法制局は財務省主計局と並んで官僚
の中の官僚と言われるほど官僚の世界では権力を握っている官僚たちだ。
すなわち国を動かすのは予算と法律である。
財務省主計局の前には予算ほしさのためにすべての官僚が跪き、内閣
法制局の官僚の前には、すべての官僚が法案を認めてもらうために跪く。
そんな官僚の中の官僚である内閣法制局のトップが、自らの発した
言葉を権力の前にあっさり撤回するとなればあまりにも情けない。
あの発言は歴代の内閣法制局の官僚たちの意向を代弁したものでは
なく、山本氏に思いつきの発言だったということだ。
山本氏には、手にした最高裁判事という人事を棒に振っても、ここは
「憲法の番人」である内閣法制局の官僚たちの沽券にかけても、
解釈改憲はすべきでないという立場を貫いてもらいたい。
そして安倍・菅政権は、官僚支配を打破する政治主導を見せ付ける
ためにも、抵抗する山本最高裁判事の首を国民の前ではねてもらいたい。
そういう官僚と政治家のせめぎあいの一大ドラマを国民の前で見せて
もらいたいものだ。
解釈改憲は官僚にとっても政治家にとっても、それほど覚悟のいる
大きな問題であることを国民に知らせるべきである。
山本発言は、政治家にとっても官僚にとってもウヤムヤに終らせては
ならないのである。
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