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2013-08-22 07:01:24 生き生き箕面通信
「誰も責任を取らず、そして日本はつぶれた」――そんな先行きが目に見えるようです。やはり、来るべきものは来るのでしょうか。
東電が昨日8月21日に発表したフクイチからトンネルなどを通じて海へ直接流出した放射性物質の推計総量は最大30兆ベクレル。しかも、トンネルは、人が近づけないほど高濃度の放射能を出している事故建屋とつながっているため、流出を止められるメドな全く立っていない。汚染された地下水も流れ出し続けています。つまり、今も垂れ流しの状態なのです。
たとえ、「日本がつぶれた」とはならなくても、世界から「日本はダメな国」というレッテルを貼られるのは時間の問題です。世界は、「極めて重大な事態」と、恐怖をもって警戒を強めています。
汚染水保管タンク1千基のうち、350基ほどが簡易型で、今後も漏出の懸念があるそうです。しかし、その汚染水を別の安全なタンクなどへの確実に保管する方法はメドが付かず、結局、海に放出するほかない、というお粗末な状態です。
しかも、当初は「海へ流れ出しているとは考えにくい」と、ごまかしていました。しばらくして、「いや、実は流れ出していました」と、”訂正”する、いつもの隠ぺいと情報小出しの繰り返しです。
どうしてこんなことになったのでしょうか。東電の社長や副社長という幹部の人にとっては、こんな状況は「想定外」なのでしょう。だから、誰も責任を取ろうとしない。
原子力規制委員会は、東電任せで一歩引いた形を取り続け、田中俊一・委員長も個別の取材は逃げ回っています。
政府も、東電任せで、できるだけ逃げる姿勢を一貫して取り続けています。事故発生から2年半になろうというのに、政府の根本的な対策はいまだにありません。政府内では、経産省の管轄ということで、原子力推進の経産省任せだから、根本的な対策が進むはずがありません。
つまり、だれも”貧乏クジ”は引きたくない。「国民の安心・安全を守る」は、口先だけでしゃべっていればいいという無責任さです。
このままいけば、手のほどこしようのない放射能物質は、半永久的に漏出し続けます。いずれは最高危険度のレベル7、世界の”厄介モノ”になるのは間違いありません。なにしろ、メルトダウンした核燃料は、いまどんな状態でどこにあるかすら、分かっていません。
それでも、安倍政権は「原発推進政策」を転換しようとしません。その政権は、私たち有権者の多数が選んだ政権です。ダメな政権と分かったら、それを替えるのも、私たちの責任のはずです。日本をメルトダウンさせてしまうのか、その責任は私たちも担わざるを得ません。安倍政権は即刻、退場してもらうべきです。
本当に信頼できる政権を作り出しましょう。なんとかして。
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