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[引用]http://okada.ldblog.jp/archives/31766866.html
2013.8.21 岡田高明の中国ビジネス最前線:アベノミクスが解っていない安倍首相
長いお盆休みが終わりました。
安倍首相は、10日ほど休んだようですが、小野寺防衛大臣は近隣諸国との緊張関係もあり、2日しか休めなかったようです。私の従兄弟は自衛隊で文字通り昼夜、国家の防衛にあたっていますが、大変だそうです。部下が大変な目にあっているのに上司が10日も休むとは信じられません。
さて、本題ですが、18日にNHKの日曜討論を見てビックリ仰天しました。
議題は消費税増税です。来年4月に予定通り8%に上げるかどうかの話です。
出席者は4人で、いつもの通り向かって右側が政府側、左側が反政府側で2人ずつ座っていました。政府代表は、本田悦郎内閣官房参与で、安倍首相のブレーンの一人です。そこで議論がはじまったわけですが、私はしばらく経って、「アレ?変だな?」と思い始めました。消費税増税について政府側は必死に消極論を展開し、逆に反政府側は必死に積極論を唱えていました。「逆じゃないの?」とビックリ仰天しました。
本田氏の意見は、今やっと景気が上向いてきたのに消費税を上げると、水をさすことになるというものです。このことは、小沢一郎が終始一貫して主張し、離党までして意思を貫き通した考え方と全く同じです。私自身も全く同じ考えです。
ただし、アベノミクスの考え方からすれば全く逆行しています。わたしがこのブログで何度も説明してきましたが、アベノミクスの本質は、円安により国力を落とし、国民の生活、あるいはいろんな既得権益を窮地に追いやり、そこから這い上がろうとするエネルギーにより、新しい日本に再生させようとするもので、小泉純一郎が叫んだ「痛みをともなう改革」そのものです。このことを安倍首相自身が理解できていません。ですから、筋の通った行動ができません。
私は以前から、安倍首相の手法を「目くらまし戦術」とか「A級戦犯のDNA」とか言っていますが、今回の消費税増税も同じような戦法でやってくるものと思います。結論は単純な4月8%の増税はせず、時期をずらすとか、新たな条件をつけるとか、増税を小刻みにするとか、何らかの「目くらまし戦術」でやってくるものと思われます。
だいたい、NHKもNHKで、もう少し物事がわかった人間を人選すべきです。出席者全員がGDPが前年比2.6%上がっているので景気が上向いているという認識でしたが、数字というものは、ある条件ではじき出されているので、そんな単純な数値で判断すべきではありません。実際に日本のGDPは米ドル換算では20%落ちています。大事なことは、国民一人ひとりが、期待ではなく、実際に生活が良くなっているかどうかです。出席者がこのことを一人も言わない、と言うよりか解っていないわけです。
もっとも今回の番組の出席者の人選は、安倍政権側への情報操作のような気がします。わざといい加減な人間を対極側に人選し、国民の気持ちを巧妙に政府側に誘導しようとするものです。
為替レートにしてもそうですが、国民は安倍政権が円安に誘導したかのよう思っていますが、安倍政権が発足したのが昨年12月26日、実際に国債を乱発し始めたのは今年1月の後半で、円安は昨年の10月には、その方向に向かって動いています。しかも今年4月の後半から円安傾向は止まっていますので、日銀の黒田さんとかいう人は、3ヶ月間仕事をしただけで、あとは何もできていません。それどころか4月以降、為替レートも株価も不安定な状態にあり、米国の投資家の遊び道具になっています。また、最近株の売買高も極端に落ちています。とても景気が上向いているとは言えません。
一方、頭のいい麻生さんは、やっとこのことに気づき、最近何も言わなくなりました。口を閉ざされれば辛抱できないのが麻生さんの性格で、そこで目立つために口走ったのが「ナチス発言」であろうと思われます。憎めない人です。
それにしても、社会保障と税の一体改革や財政再建はどうなったのでしょうか。
中国にいる私から日本をみて、多くの日本人はなぜこんなに物事の本質が見れなくなったのか、残念でなりません。
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