http://www.asyura2.com/13/senkyo152/msg/781.html
Tweet |
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-9636.html
2013/8/21 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
衆参絶対多数をバックに「総理大臣として国民の痛みを恐れずにやることをやる」というメチャクチャを黙ってやらせておくのかこの国の国民
ゴルフ三昧の夏休みを終えた安倍首相は、きょう(21日)から公務をスタートさせた。まだ夏休み気分の抜けない国民は、9月以降、自分の生活がどうなるか覚悟した方がよさそうだ。
というのも、山口県に帰省した首相は、胸を張ってこう宣言しているのだ。
〈秋にさまざまな判断をする。総理大臣は万人から拍手を得ることはできない。批判を恐れず決断する〉
要するに、これから容赦なく国民に痛みを強いるということだ。
「衆、参で圧倒的多数を握り、しかも、この先3年間、国政選挙がないのをいいことに、首相は遠慮なく国民に負担増を強いるつもりです」(政界関係者)
早くも首相は動き出している。21日には「社会保障制度」を変更する法案を閣議決定。国民は気づいていないようだが、この法案は、高齢者を狙い撃ちにした酷(ひど)いシロモノだ。
現在、1割負担となっている70〜74歳の医療費の自己負担を2割に引き上げ、介護保険の自己負担も1割から2割にアップさせる。年金生活者への「課税強化」まで含まれている。
「すでに年金は、15年度までに標準世帯で7万円ほど減額されることが決定されています。そのうえ、医療や介護の自己負担が増えたら、高齢者の生活はかなり苦しくなりますよ」(経済ジャーナリスト・荻原博子氏)
もちろん、ターゲットは、老人だけじゃない。9月末には予定通り「消費税増税」も決定するつもりだ。いまでも貯蓄ゼロ世帯は約30%と、4人に1人はギリギリの生活をしているのに、消費税率が8%、10%へとアップされたら、生活が立ち行かなくなる世帯が続出しておかしくない。なにしろ、10%になったら、年収500万円の4人家族の場合、年間17万円も負担が増えてしまう。収入は1円も増えないのに、17万円も強制的に取り上げられたら、ニッチもサッチもいかなくなるだろう。
「首相は大企業を強くすることで、日本の国力を強めるつもりです。そのためには、多少、庶民が犠牲になるのは仕方ないと本気で思っている。“批判を恐れない”とは、そういうことです。企業の競争力を高めるために、正社員を解雇しやすくするように法律も変えるつもりです」(自民党関係者)
10月に秋の臨時国会が始まったら、国民は「マジかよ」と真っ青になるに違いない。
◆社会保障は削り消費税はアップするデタラメ
しかし、いきなり国民に犠牲を強いるなんて、だまし討ちもいいところだ。
安倍首相は、昨年12月の衆院選の時も、今年7月の参院選の時も、国民に痛みを強いるなんて一言も話していなかったはず。国会で多数を握った途端、消費税率をアップさせ、高齢者をいじめようなんて冗談じゃない。
そもそも、消費税アップは、社会保障の拡充と一体だったはずだ。年金や医療など社会保障を維持するために、消費税率を10%に引き上げる約束だった。なのに、社会保障を大幅にカットしながら、消費税増税だけは強行しようなんて、勝手すぎる。
しかも、社会保障費を削りながら、防衛費を大幅に増額し、大企業のために法人税も減税する方針でいる。さらに、国土強靭化計画と称して毎年20兆円、10年間で200兆円もの公共事業をバラまくことを決めている。なにが「批判を恐れない」だ。国民をバカにするにもほどがある。
「安倍首相は、すっかり自信を強めています。実際、とてつもない権力を握ってしまった。国会は多数を押さえ、党内に逆らう者はなく、野党は力を失い、メディアは応援団になっている。長期政権の可能性まで出てきた。冗談ではなく、独裁者になりつつあります」(政治評論家・本澤二郎氏)
ほんの5年前、あまりに無能なために参院選で大敗し、無責任に政権を放り出した男が、いつのまにか絶大な権力を握り、「批判を恐れない」と言い放っている。衆院選、参院選と2回つづけて自民党を圧勝させた国民は、とんでもない男をツケ上がらせてしまった。
◆祖父と同じく最後は国民を弾圧する男
国民はこれ以上、安倍首相の勝手な政治を許していてはダメだ。一刻も早く、大衆が立ち上がり、全国各地で「安倍独裁政治」反対のデモでも起こさないと、国民生活は破壊されかねない。
国民の71%が「いまの生活に満足している」と内閣府の調査に答えているようでは、話にならない。ノーテンキな国民は、「まさか独裁なんて」と甘く考えているのだろうが、ナチスもあっという間に独裁体制を敷き、大衆が気づいた時には手遅れだった。
それでなくても、安倍首相は、いつ大衆に牙をむくか分からない。すでに、その一端を見せている。大新聞テレビは、ほとんど報じていないが、参院選が公示された7月4日に「事件」が起きている。
安倍首相が福島県で第一声を上げた時のことだ。福島県に住む40歳の女性が、「総理、質問です。原発廃炉に賛成? 反対?」というボードを掲げると、首相の命令があったのか、警官や自民党職員が一斉に女性を取り囲み、「ここは演説会だ、質問する場所じゃない」ととがめ、「一時預かる」とボードを没収してしまった。男たちは「どこから来た」「連絡先を教えろ」と執拗に迫り、女性の名前や住所をメモ。子供を抱える女性は、せっかく首相が福島に来るなら原発について聞いてみたかったという。男たちに取り囲まれた女性は「もう帰ります」と泣きながら立ち去っている。これが安倍政権の正体である。
安倍首相が敬愛する祖父の岸信介も、60年安保当時、デモ隊に国会や官邸を囲まれると、蒼白になって震えだし、デモ隊を排除するために自衛隊の出動を要請している。
そのDNAを引き継ぐ安倍首相も、いざとなったら大衆を弾圧するだろう。
傍観していたら、安倍首相は国民をなめ、どこまでも暴走する男だ。国民は自分の身を守るためにも、大急ぎで潰す必要がある。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。