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“平成の雨乞い”人工降雨装置の値段と実力
http://gendai.net/articles/view/syakai/144123
2013年8月21日 日刊ゲンダイ
<装置1800万円、1回2万円>
連日の猛暑で、首都圏の水がめがピンチだ。荒川水系4ダムの貯水率は前年比8割ほどで、利根川水系8ダムは同6割。そこで、東京都は渇水対策として、21日、人工降雨装置を試運転。現在10%の取水制限が今後強化されたら、本格稼働させるという。“平成の雨乞い”みたいだが、効果はあるのか。
雨を降らそうとしているのは、東京都の独自水源・多摩川水系小河内ダムだ。利根川水系は千葉や埼玉などと共用だから、ちゃっかりしている。
「小河内ダムの周りには人工降雨装置が4基あります。小学校などにある焼却炉のような炉にヨウ化銀とアセトンを入れて燃やし、ヨウ化銀の煙を積乱雲に送り込む。すると、ヨウ化銀が雲の中の水蒸気と吸着し、氷の結晶をつくり、雨のもとになるのです」(都水道局)
積乱雲がないと使えないし、煙が雲に届かなければ台無しだから、職員は雲や風向きとニラメッコしながら火をおこす。風向きが悪ければ、稼働を見送る。IT時代に、何とも原始的だが……。
「平成13年8月10日は、午前と午後に1回ずつ使った後、2時間で40ミリも雨が降り、当時の石原知事が〈洪水になるかも〉と大ハシャギしました」(都政関係者)
ただ、これは超ラッキーだっただけで、ほとんどは恵みの雨になっていない。
「昭和41年から802回稼働しています。平成6年は32日で300ミリ、8年は57日で367ミリ、13年は9日で50ミリの降水量がありました。統計結果から、装置を使ったときは降水量が5%増えますが、装置の効果なのか、たまたま雨が降ったのか、正直なところわかりません」(都水道局)
平成の3年分の降水量を合計すると、約700ミリ。稼働日数が約100日だから、1日平均7ミリ。この程度で渇水が解消されるわけはなく、3年とも出されていた取水制限は、装置を稼働しても解消されていない。
装置の全費用は1800万円で、1基1回、稼働すると2万円。ほとんど“神頼み”の運用にこの金額って、高い? 許せる?
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