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2013/8/20 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
シロアリ役人が新たな「サイフ」を手にし、好き放題を始めようとしている。乱立する「官民ファンド」がそれだ。
アベノミクスの成長戦略の一環として、安倍政権になってから3つのファンドが新設された。この秋にも「クール・ジャパン推進機構」など2つのファンドが立ち上がる。投資とは縁が浅そうな文科省までファンドを準備中だ。
官民ファンドといっても、主な資金源は特別会計や政府保証をつけた民間借り入れだから、実態は「官製ファンド」。表の通り、すべての省庁がファンドを作りかねない勢いで増えている。
「それだけ官僚にとってウマミが大きい仕組みなのです。まず、組織を作ることで、天下り先を確保できる。巨額の予算が動くという経済的なメリットもある。しかも、民間のガバナンスがきいているという体裁が、カネの流れを見えにくくしてしまう。本来は使途が厳しくチェックされる国のカネを使って、民間の使い勝手の良さを享受しようという話で、官と民のおいしいところを使い分けるようなウサンくささを感じます。そもそも、投資先が採算に見合うなら民間が乗り出すだろうから、民間に任せればいい。官がシャシャリ出てきて民業を圧迫するなんて、成長戦略にも逆行しています。各省庁が、規制を温存しながら、カネだけ引っ張ってくる利権スキームを考え出したとしか思えません」(経済評論家・山崎元氏)
いったん資金を調達すれば、予算の年度も関係なくなり、投資先がチェックを受けることもない。査定が甘くなりがちな補正で予算をブン捕り、適当な名目でファンドを立ち上げて、余ったカネをプールする。抜け目ない官僚が考えそうなことだ。まったく、油断も隙もありゃしない。
◆自分たちだけいい思い、最後は国民にツケ回し
例えば、文科省が準備中のファンドは、12年度の補正予算で1800億円が計上された「産学共同の研究開発促進のための大学及び研究開発法人に対する出資」事業のうち、約1200億円を国立大の研究などにブチ込む予定だ。具体的な中身は詰まっていなくて、これから考えるという“つかみ金”である。それやこれやで、民間の投資ファンドの資金量なんて全体で1兆円にも満たないのに、9つの官製ファンドは合計4兆円という巨大な規模になるのだ。
大きなカネが動けば、それを扱う組織の役員報酬だって多額になる。享受するのはシロアリ官僚たちだろう。
知れば知るほど薄汚い官製ファンドなのだが、政府保証のカネが焦げつけば、国民負担にハネ返ってくる。
元官僚で評論家の天木直人氏が言う。
「経営感覚のカケラもない官僚に投資を任せて、これまで成功した例がありますか。儲けが出れば自分たちでウマミを分け合い、損をしても誰も責任を取らず、それどころか、国民負担にツケ回しされる。復興予算や年金の流用問題と同じ構図が、官製ファンドで繰り返されるだけです。こんな税金のムダ遣いをしておきながら、社会保障はカットし、消費税を上げるなんて許されないことです」
チェック機能が働かず、官僚がのさばるのは、与党巨大化の弊害でもある。この調子じゃ、どれだけ税金を上げても、すべてシロアリに食い潰されてしまう。
経産省
中小企業基盤整備機構
2004年7月
経産省
産業革新機構
2009年7月
内閣府
地域経済活性化支援機構
2009年10月
農水省
農林漁業成長産業化支援機構
2013年1月
国交省・環境省
環境不動産普及促進機構
2013年2月
財務省
日本政策投資銀行・競争力強化ファンド
2013年3月
経産省
クール・ジャパン推進機構
2013年秋
内閣府
民間資金等活用事業推進機構
2013年秋
文科省
官民イノベーションプログラム
2013年度内
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