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2013/8/20 晴耕雨読
旬報社という出版社から「対米従属を問う(副題 省略)」(鳩山由紀夫・金平茂紀・屋良朝博)という本が出ています。
この中に本年2月20日、沖縄県宜野湾市で行われた鳩山さんの講演録が付録として入っています。
「国外、最低でも県外」の顛末が率直に語られています。
鳩山さんを見直しました。
鳩山さんの説明では08年の民主党のビジョンに、在沖海兵隊基地の県外への機能分担を模索し、戦略環境の変化を踏まえて国外への移転を目指すことが明記されており、それに基づき「(普天間基地移設先は)国外、最低でも県外」が党の政策となっていたとのことです。
鳩山さんの思いつきではないのです。
政権獲得後、鳩山さんは党の政策として掲げた普天間移設案「国外、最低でも県外」を追及しました。
しかし関係閣僚に何度も協力を求めたが熱意なし、違ったことを言い出す人もいたとのことです。
オバマとの会談では拒絶反応ではなかったそうですが、日本の外務・防衛官僚が動かない、頼みの閣僚も。
鳩山さんとは大学時代、学部は違いますが同級生。
鳩山さんはブルジョアの御曹司、私のような貧乏学生とは生活圏が違い、顔を合わせることはありませんでしたが、同じ時代の雰囲気を呼吸していたのでしょう。
沖縄にも理解がある。
なんせ「我らのものだ沖縄は」と歌った世代だ。
少し感傷的になりました。
鳩山さん曰く「私は、東アジア共同体構想をこれからも頑張っていきたいと思います。(中略)東アジアにおいても、今は夢のまた夢かもしれませんが、東アジア全体が経済だけでなく安全保障を含めた共同体の方向に向かえば軍事的緊張も和らいでいくはずです。」
それこそ自立した日本の歩む道です。
2月20日、鳩山さんは宜野湾市で「最低でも県外」が挫折した顛末を率直に話し、日本の宿痾ともいうべき対米追随、米軍抑止力神話を克服する決意を語り、3年前の怒りで出迎えた沖縄民衆から盛んな拍手を受けた。
その3日後安倍さんはオバマとの会談で辺野古移設を確認、日米同盟の復活を宣言した。
安倍さんの対米追随の病は重篤であり、米軍抑止力の信仰は神がかりだ。
ところが日本のマスメディアはそこを批判しない。
何故なら、マイルドにではあるが米軍の抑止力が日本の安全に寄与していると認めているから。
そこはそっとしておきたいと。
鳩山さんが袋叩きにあったのもそこからきていたのだ。
> しかし反面、安倍は(押し付けられた憲法)とか、侵略と定義された訳ではないとか、A級戦犯に心酔してる事とか、反アメリカ的にみえるけど〜
安倍さんの歴史認識、憲法押し付け論、「英霊」賛美は反米ではないでしょうね。
それは祖父岸信介氏が安保条約の対等性回復を口にし、自主憲法制定を叫びつつ、対米従属を深めたのと同じですね。
彼らが米国の要求にノーと言ったことは一度もありません。
> 色々教えていただきありがとうございます。しかし理論的には矛盾してますね。
そうですね。
反米とも受け取れるお題目を並べても結局は米国とは対立しないで追随する。
日本の右派のずるいところですね。
鳩山由紀夫・金平茂紀・屋良朝博「対米従属を問う」(旬報社)は宜野湾市で行われた鳩山さんの講演からの後に「北方領土・沖縄・マスメディア」をテーマとして北海道で行われたパネルディスカッションの記録です。
鳩山さんは辺野古問題への外務省、防衛省の官僚たち取組み姿勢を弾劾しています。
外務省、防衛省の役人らは、普天間・国外もしくは県外移設について、米側に「あまり早くこの問題を進めない方がいいぞ」と忠告までしていたそうだ。
外務省・防衛省・官房から6名の役人を集めて普天間問題を隠密裏に進めるよう特命を与えたところ翌朝の新聞で報道されてしまったとも。
懲戒免職ものだ。
鳩山さんのお考えで、私には、唯一つ賛成できないところがある。
それは暗礁に乗り上げたとき、状況と問題点、どうするべきかを国民にじかに明らかにし、国民の支持を力に対米交渉をしようとしなかったこと。
17年前の普天間移設合意は少女暴行事件後の県民運動の結果であったことを忘れてはならない。
それにしても外国軍隊の一基地の撤去を要求して一国の総理が辞任に追い込まれる国がどこにありましょうや。
況や合意済みの基地の移設先変更要求においておや。
鳩山さんを守れなかった民主党の凋落はその時決まったも同然。
またトップが勝手に言い出したなどと総括するようでは展望はないでしょう。
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