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江戸時代、大名屋敷を専門に荒らし回る大泥棒がいた。大量の金銭をうまく盗み出した世に謂う鼠小僧だ。捕えられた時、お金は見つからなかった。実像は分からないが、支配者である大名からお金を盗んだが、本人の生活は質素であったことから、伝説が出来上がった。
悪大名や悪徳商人からお金を盗み、生活に困った庶民にお金をばらまいたというものである。だから義賊という。「義」とは私的利益を捨てて公のためにつくすことをいう。泥棒でも金のあるところから無いところへ配る行為を庶民は「義」とみたのであろう。
現代社会で「義」の役割を果たすのが政府である。政治用語で「公共性」という。市民革命により政府は国民の人権尊重のためにつくられた。その近代の自由権(所有権、人身の自由、精神的自由)に、現代国家では生存権が加わる。生活に困窮した国民を救済するのは、政府の役割とされる。生活保護法、その他の福祉、社会保障で生存権即ち国民の最低限度の文化的生活を保障する。
ここでもし鼠小僧に子分がいて、盗んだお金を子分にばらまいたら、義賊にならずに大泥棒になる。私的利益のために使ったからだ。毎晩、料亭で宴会をし、子分に飲み食いさせる。もし逮捕されそうであれば、かくまってくれる。まさに大泥棒鼠小僧一家だ。
さてそこで、ある国の首相が中央銀行からお金を引出し、国債の資金としようとした。銀行法では新規国債は買えないが、発行済み国債は買える。新刊書と古本の違いだけで、中央銀行が買うことに変わりはない。国債を際限なく買うことを渋る「裏白」総裁を追い出し、自分の言うことに従う「腹黒」総裁を任命した。これで国のお金をいくらでも引き出せる。
そしてそのお金を自分の政党の支持者である土木建設のために使う。公式には「公共事業」と言う。またその一部は政党の献金として還ってくる。一石二鳥だ。
もし財政難になれば消費税を上げればよい。過半数の与党で法律を作り、お金かねはいくらでも手に入る。公式には「増税」と言う。
内閣には機密費がある。領収書がいらない。ホテルで新聞やテレビ局の幹部を招き食事を振舞う。自分の政策を褒めたたえてもらう。批判のある時はうまく擁護してもらう。
もし、こんな首相がいたら、これは大泥棒だ。政治用語で「公共性の欠如」という。
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