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投稿者関口博之
前回(3)の議論でブロガーでジャーナリストのロゴは、NSAの機密盗聴でドイツの法律が著しく侵犯されているのは政治の責任であり、与党キリスト民主同盟(CDU)の責任を厳しく批判した。
これに対して、今回の冒頭で008の異名を持つコール政権でBNSを指揮していたシュミトバウア(CDU)は、「ロゴさん、この議論を社会民主党(SPD)のために利用するのはいかがなものか?」というニュアンスで話しかける。
ロゴは、「私はどの党にも属していません」と明言するが、シュミトバウアはSPD初代首相ヴィリー・ブラントを失脚させた1974年のジャーナリストスパイ事件「ギョームスキャンダル」を持ち出す。
「ギョームスキャンダル」とは、東ドイツの前ジャーナリストが1956年シュタージの指令で西ドイツに亡命し、フランクフルトで市議として活躍し、その功績から1968年からヴィリー・ブラントの政策秘書になり、首相府で情報活動を指揮することでスパイ活動をしていた恐るべき事件であり、首相は引責辞任している。
そしてシュミットバウアは、「情報機関をコントロールするのが、ロゴさんの仕事でもあります」と、穏やかであるがきっぱりと明言した。
これに対してロゴは「危険な表現だ」と言い返すが、動揺は隠せない。
司会者マイブリットは、「私たちはプルトニウムの上に立っています」と自重を促す始末である。
最早この恐るべき時限爆弾に対して、私の解説は不要であろう。
ロゴがそれ以上弁明しなかったことから、議論は再開されていくが、前回あれだけ主張したロゴは沈黙した(注1)。
その後の議論では、スノーデン暴露をよいチャンス、もしくは転換点と捉え、アメリカにドイツの法律を守らせることで意見が一致する。
またアメリカと手を結ぶイギリスの言うことを聞いていれば、EUは前に進まないことから、データ保護をEUで法的にコントロールすることで一致した。
そして今回の動画の終わりに、“大秩序”という25桁の記憶能力を持つビッグデータがフィルムで紹介される。
それは恐ろしく危険な武器にもなり、次回動画(最終回)で議論される。
(注1)ロゴが抗弁できないのは、シュミットバウアの言うことが事実であり、役者の違いを感じさせる。何故ならロボの情報を万一公言すれば違法になるにもかかわらず、公言なくして沈黙させたからだ。これまで何処の党に属してないもと正義を振りかざしてきたロゴにとって、今回のことは沈黙するほど衝撃的であったようだが、これからはSPDのコメンテーターとして堂々と批判すべきだろう。
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