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2013年8月14日 植草一秀の『知られざる真実』
風化させてはならない「歴史」がもうひとつある。
68年前の8月15日。
日本は敗戦した。
戦争体験者が減少するなかで、広島、長崎の惨劇とともに、第二次大戦の歴史を風化させてはならない。
敗戦の日に合わせるかのように出版されたひとつの著作がある。
『20人の識者がみた「小沢事件」の真実』
(日本文芸社)
副題は「捜査権力とメディアの共犯関係を問う!」
鳥越俊太郎・木村朗編著の著作である。
小沢一郎氏が序言を寄稿されている。
目次は以下の通り。
序言 小沢一郎
序章 鳥越俊太郎
第一章 被害者たちが証言する「国策捜査」の実態
三井 環 検察がつぶれる「最大の弱み」を告発
仙波敏郎 「暴力組織」に成り下がった検察、
「既得権益」にしがみつくメディア
鈴木宗男 権力とメディアの暴走を許さない
佐藤栄佐久 原子力帝国・全体主義国家に変貌する日本
石川知裕 日本の民主主義のため最後まで闘う
植草一秀 小沢裁判事件の評価と主権者がとるべき行動
第2章 民主主義の危機、「検察」の暴走を検証する
郷原信郎 陸山会事件における検察とメディアの暴走
川内博史 法務・検察官僚に組織としての正義派あるか?
有田芳生 政治的冤罪事件「小沢ケース」の奇々怪々
小川敏夫 検察の暴走と「指揮権発動」の真相
八木啓代 検察の暴走・司法の崩壊に、市民に何ができるか
青木 理 暴走検察の背後にある刑事司法の巨大な歪み
第3章 なぜ、大メディアは「検察」の暴走に加担したのか
高野 孟 革命的改革を阻止した官僚と、それに手を貸したマスコミ
二木啓孝 「アンチ小沢という空気」の正体
山口一臣 「週刊朝日」と大手メディアの違いはどこから生じたのか
神保哲生 民主統制なき刑事司法に、
メディアが最後の砦になれないことの悲劇
浅野健一 小沢事件をメディアはどう報じてきたか
マーティン・ファクラー 官僚機構の一部と化したメディアの罪
終章
木村 朗 検察の暴走とメディアの加担―
小沢問題の意味を問う
小沢関連問題の参考文献
目次を見ただけで、その内容を俯瞰できる。
2009年3月3日の大久保隆規氏逮捕によって火を噴いた、小沢一郎議員に対する「人物破壊工作」は昨年11月19日の小沢一郎氏無罪確定に至るまでの3年半にわたり猛威を振るった。
一連の政治謀略事案は、いまなお、石川知裕氏の上告審を残すなかで、日本の検察史上最大最悪の巨大犯罪である検察による捜査報告書捏造などの巨悪を不問に付して幕引きが図られつつある。
この政治謀略事案が日本の歴史に遺す爪痕は限りなく深刻である。
2009年の政権交代と2013年の安倍反動軍国政権の衆参支配という「天国から地獄への転落」は、一言で言ってこの政治謀略事案によって引き起こされたものであると言ってよい。
既成事実化と歴史の風化。
これが、日本の既得権益が目指す方向である。
主権者である市民は、この巨大な力に抗(あらが)い、原状回復を求め、執拗に抵抗してゆかなければならない。
私は、本書編纂者からの依頼が、
『検察の暴走とメディアの加担―小沢問題とは何か―』
1.国策捜査の被害者からの根源からの訴え
であったため、自分が巻き込まれた冤罪事案=人物破壊工作についての記述を省略して、
「小沢裁判事件の評価と主権者がとるべき行動」
とのタイトルの下に、小沢事件を総括する小論として、
小沢裁判事件について、
「事実の認識」、「論点の抽出」、「主権者への提言」
の三部構成で小論を執筆した。
その篇別構成を以下に記す。
はじめに
1.小沢裁判事件の構造
1)客観事実
(1)西松・陸山会事件
(2)小沢一郎議員強制起訴事案
(3)検察の犯罪
2)小沢裁判事件の背景
(1)既得権益構造への脅威
(2)政権交代阻止
(3)新政権の転覆
2.小沢裁判事件の論点
1)戦後史の構造
2)国権VS人権
3)メディアの加担
3.主権者がとるべき行動
1)原状の回復
2)制度の刷新
3)市民の覚醒
4)裁判所判断の相対化
全体の構造についての概略を理解するための文章であるので、ぜひご高読賜りたい。
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