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2013/8/13 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
学術会議もクギ刺した!
〈地域振興に関して一部に過度な期待があることは、計画の実施に冷静な判断が求められる中、憂慮すべき事態である〉――。
日本学術会議はきのう(12日)、大型実験施設「ILC」の日本誘致について、〈ゴーサインを出すことは時期尚早〉とする政府への提言案をまとめた。そのうえで、経済効果を期待する誘致活動に冒頭の苦言を突きつけた。
ILCとは「国際リニアコライダー」の略で、地下に全長30〜50キロの直線トンネルを掘り、超電導加速器を設置して「ビッグバン」を再現。宇宙誕生の謎に迫る一大国際プロジェクトだ。
ILC誘致に積極的な国は現在、日本だけ。岩手県が北上山地を、福岡・佐賀両県が県境の背振山地を候補地にして、名乗りを上げている。特に九州財界は誘致に熱心で、10日には35万5000人分の署名を集め、九州選出議員に提出するセレモニーを行った。
この巨大プロジェクト誘致の先頭に立っているのが、6月に九州経済連合会の会長に就任した麻生泰氏(66)。麻生財務相(72)の実弟で、ファミリー企業「麻生セメント」の社長だ。
「泰氏が鼻息を荒くするのも当然です。地元・福岡に東京の山手線全線(約34キロ)を地下化する規模のトンネルを造るのだから、セメントの消費量は空前の規模になる。ILCの総事業費は10年で1兆6000億円に達する見通しで、うち半分以上を誘致国が負担することになる。大半が建設費に消えるのだから、とてつもない利権ですよ」(九州財界関係者)
このプロジェクトの誘致に対し、学術会議は内閣府の専門家集団として意見を言う立場だ。巨額の財政負担について、学術会議は提言案に〈財政が逼迫する中、政官学が知恵を出し合って国民に支持される道を提示すべき〉と書いた。冒頭の苦言には、財源が明確になる前から利権を求めるな、という意味も込められているようだ。
九経連はどう受け止めたか。
「候補地の背振には学園都市があり、追加投資が少なくて済むと(財政負担の少なさを)主張してきたのです。『過度な期待』が何を指すのかは分かりません」(事務局)
一方で学術会議の意見は意見として別に、計画を推進する研究者チームは来週にも国内の立地地域を決める方針だ。ある研究者は「あとは財務省が予算をつけて安倍内閣が正式に誘致を表明すれば、2、3年後にILC計画は動き出す」とまで言った。
ということは、麻生グループの莫大なセメント利権は、予算編成権を握る麻生財務相の胸ひとつで決まるのか。国民は何も知らされていないのに……。
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