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想田和弘が雑誌『世界』(2013/06)に書いていたが、日本国民にとって政治家の程度が低いことは好ましく、それを無意識レベルで熱望している。そう彼女ら彼らの主張は――「みんな無知でいようぜ、楽だから」。
私が言うまでもなく日本低国民は今回の参院選でも国会議員をほとんど右翼議員で占有させる事態を選挙で選んだのであり、それが当てはまらないのは沖縄選挙区だけであろう。
非正規社員が2000万人を超えたというから日本低国は貧乏人が大多数のはずだが、なぜか多くの貧乏人は右翼なのであり、選挙行動でも右翼議員を選んだのだと考えるのが自然だろう。
林信吾は言う―─恵まれない階層ほどナショナリストが多いというのは、階級社会の大いなるパラドクスであると。何という惨めな現実なのだろうか?ただし中南米では左翼政権が健闘しているので、その惨めな現実が地球上の全ての地域で当てはまるわけではないだろう。
ミーディア(メディア)が発達すればするほど、人はそれに知らず知らずのうちに洗脳されるから、貧乏労働者でもテレビなどに煽られて生活保護叩き(バッシング)にも荷担することは理解できる。さらに言うなら弱い者イジメの方法は学校でもう学習している。
もう一つ、最初に挙げたように右翼になるには簡単だ。無知のままでも充分だ。いや無知の方が右翼になるには都合がよい。
石原慎太郎や橋下徹に貧乏人が熱中するのは弱い者イジメへの共感でもあるし熱望でもある。何のことはない、ただの憂さ晴らし。
今頃の若者が地下鉄のつり革広告に目をやるかどうかは知らないが、その広告はといえばゴロツキ週刊誌の大きな活字。それを見ただけでも右翼になれる。またネット社会も右翼の巣窟、左翼のブログなどほとんどない。
この現実が不幸なのは、韓国・中国の歴史的事実の主張さえ、右翼にとってはその主張は間違っているのであるから、隣国にとってはお手上げで、「もうちょっとまともな国民が本当は多数である」という願望を発するしかないという哀しい現実もある。現実を直視すれば「すいません。日本低国民のほとんどは馬鹿な右翼ばかりです。」言うほかないが、その種の本当のことを言う人間もあまりいない。
私が言うしかない(笑)―― 「すいません。日本低国民のほとんどは馬鹿な右翼ばかりです。」
▼林信吾『しのびよるネオ階級社会』平凡社新書より―─。
・・・セックス・ピストルのジョン・ライデンが述べている。彼は、アイルランド系移民の二世だそうだ。
「カトリック学校へ行く途中にあるプロテスタント居住区は、いつも走って通り過ぎたものさ。『汚らしいアイルランド野郎ども!』なんて罵声を浴びながらね。今じゃ、その罵声も黒人やその他の人種に対して向けられるているようだけど。(中略)世界中の労働者階級に共通する問題点かもしれないけど、労働者階級は自分より下に位置すると思われる人間に対して、常に憎しみを抱くんだ。そもそも彼らを上から押さえつけている中流や上流の中枢にいる人間に向かって行くことはしないんでね」
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