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★孫崎享氏の視点ー<2013/08/10>★ :本音言いまっせー!
長崎は9日、68回目の原爆の日を迎えた。
ここで、80カ国が賛同した核兵器の非人道性を訴える共同声明に
日本が参加しなかったことを批判し、日本政府に、被爆国としての
原点に返ることを求めた。
これに対して日本政府は「核の傘」に依存する理由から、賛同の意を
唱えなかったとしている。それはまた詭弁である。
「核の傘」というものはそもそもない。米国に物を言えず、タダ盲従
しているだけがここにも出ている。
唯一の被爆国が核兵器の廃絶に参加しないのは世界の物笑いであろう。
1:長崎市長平和宣言の一部
「日本政府に、被爆国としての原点に返ることを求めます。
今年4月、ジュネーブで開催された核不拡散条約(NPT)再検討会議
準備委員会で提出された核兵器の非人道性を訴える共同声明に、
80カ国が賛同しました。
南アフリカなどの提案国は、わが国にも賛同の署名を求めました。
しかし、日本政府は署名せず、世界の期待を裏切りました。
人類はいかなる状況においても核兵器を使うべきではない、という文言が
受け入れられないとすれば、核兵器の使用を状況によっては認めるという
姿勢を日本政府は示したことになります。
これは二度と、世界の誰にも被爆の経験をさせないという、被爆国として
の原点に反します。
(参考:2015年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向け、
スイス・ジュネーブで開かれている第2回準備委員会で、
核兵器の非人道性を訴えて24日に発表された共同声明に、日本政府は
署名しなかった。米国の「核の傘」に頼る安全保障政策と整合性が
とれない、と判断した。
共同声明は、核が使われると人道上、破滅的な結果を招くとして、
「二度と使われないことを保証する唯一の手段は完全な(核)廃絶だ」
とする内容。)
2:今日何故核兵器が使われないか。
米ロの間には「相互確証破壊戦略」で攻撃すれば必ず自国が
壊滅される体制をしいた。
では核保有国が何故非核保有国に核兵器を使用してこなかったか。
国外、国内の世論である。
第2次大戦後、核兵器を使用しようとした国は米国のみである。
朝鮮戦争、ベトナム戦争で何故使わなかったか。何も相手国が抑止力を
持っていたからではない。世論である。
3:「相互確証破壊戦略」の下では基本的に核の傘は存在しない(後日紹介)。
4:それだけではない。
今日、世界で核兵器を先制攻撃で使う戦略を公式に持っているのはどこか。
米国とイスラエルである。
米国の戦略に非を指摘できないから、被爆国でありながら、80カ国が
賛同した核兵器の非人道性を訴える共同声明に日本が参加しなかった。
少なくとも世界の80か国は「日本って、どういう国だろう。
そこまで隷属しなければならないか」と厳しく批判しているだろう。
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