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[引用]http://okada.ldblog.jp/archives/31375007.html
2013.8.8 岡田高明の中国ビジネス最前線:政界再編はまだ起こらない
最近マスコミは、安部首相が何もしないので書くことがないものですから、野党の政界再編を煽り立てています。新聞によっては今にもありそうな書き方をしています。
私は、政界再編はまだ起こらないと考えています。
なぜ起こらないかといいますと、政界再編には大きな2つの山を越える必要があるからです。そして、その山を越えるためには、大きなエネルギーを必要としますが、まだそれほど大きなエネルギーは見当たりません。
一つ目の山は、政党助成金です。これは、1994年に、政治献金を制限する代償としてできた制度で、国民一人当たり、年250円換算で政党に分配される資金で、2013年の場合、約320億円が各政党に分配されています。使途については原則自由となっていますが、各議員は、何らかの形でこれを受取り政治活動しています。自分の給料を政治活動に使っているわけではありません。言ってみれば一般のサラリーマンと変わりありません。
問題は、各政党への割り振り方で、議員数により比例的に配分する部分と、獲得票数により比例的に配分する部分とがあり、各議員が勝手に党を割って出るわけにはいきません。
2つ目の山は、どんな議員でも、浮動票だけで当選する議員はいません。何らかの形で支持団体から支援を受けています。したがって、相当な大義名分がなければ、党を割って出たり、新党を作ったりできません。もし、そのようなことをすれば、次期選挙で勝つことはできません。
この大きな山を越えるエネルギーは、どのようなエネルギーかといいますと、悪政により国民が大きなダメージを受け、何とか政治の流れを変えなければならないといった、国民の熱望から来るエネルギーです。もっと具体的に言えば、安倍政権の支持率が10%台ぐらいに落ち込んだときです。
現在の政治課題から考え、安倍政権の支持率が極端に落ち込むのは、アベノミクスが失敗し、インフレがひどくなるとか、財政破綻に近い状態になるとか、TPPが実際に農家に大きな悪影響を及ぼすとか、中国、韓国との関係が更に悪化し具体的に大きな制裁が加わるとか、福島原発の処理が収拾がつかなくなるとか、シナリオはいろいろと考えられます。
余談ですが、維新の会は、完全に離婚状態ですが、上の2つの山の問題で正式離婚はせず、とりあえず、別居状態にしています。7月27日以降、橋下さんのブログがピタッと止まっています。橋下さんの場合はまじめですから、今の情けない状態をブログに書けないわけです。
また、みんなの党の江田幹事長が更迭されましたが、素人考えでは党を割って出ればいいということですが、上の2つの山の問題で行動が取れません。心の中では江田幹事長を支持していても、他の議員が行動を共にするには、絶対に次の選挙で勝てるという担保が必要です。普通の人にはできません。
さらに余談ですが、同じ政界再編でも、現在ある政党が単純にいっしょになるのは、比較的簡単です。それは上の2つの山が小さいからです。
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