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福島原発の耐震設計・・・天橋立愚痴人間
「福島第一原子力発電所1号機の建設」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80 ..... D.E8.A8.88
耐震設計
なおここで、岩着という設計思想について本発電所での実例を踏まえながら説明する。日本の原子力発電所では、原子炉建屋やタービン建屋は通常の建物のように杭だけを岩盤に差し込むのではなく、岩盤が露出するレベルまで土地を掘り下げ、ベタ基礎のような形状の人工岩盤(これをマンメイドロックと称する)のコンクリートを打設し、建屋底部を半ば岩盤に埋め込んで一体化させている。本発電所にてもこの手法が取られ1965年11月に原子力発電準備委員会が最終答申を提出した際にも、当地にて第三紀層が安定している地盤であることを確認していた[77]。
1966年5月の発注時、ゼネコンへの現場説明は5月中に終えて6月より掘削整地を開始する予定となっていた[5]。実際の工程もほぼそのような流れで1966年6月より埋め立て、敷地造成等の工事を開始[80]。元々35mの高さの台地を上記岩盤設置の都合から海抜10mに造成し1967年3月末に完了、GEに引き渡され1号機の建設工事が開始された[81]。
一八〇ガルの地震が加わった場合に、その上にある比較的軟らかい上層とでは、地震を受けた場合の振動は、当然軟らかい層での方が大きく揺れますので、三五メートルの標高での地表ではガルは約二倍半くらいふれることになり、四五〇ガルの地震に相当する。この四五〇ガルの地震とは、当地方では経験したことの無いもので、従って基盤で一八〇ガルを採用すれば、十二分に安全である、という結論を出しています。
(中略)これらの耐震設計は、東電が独自に直接行っています。さきほどもお話がありましたが、一号本館の設計は、機械と併せて全てアメリカの設計をその儘買っておりますが、耐震設計は、東電の設計結果を米に示し、これによって構造計算をさせています。
(階級 説明 相当加速度)
震度5
壁に亀裂が走り、煙突/石垣等が破損する程度。
多くの人が強い恐怖を感じ、行動の支障を感じる。
棚においてある物、食器、本、TVが落ちたり、家具が倒れたりする。
耐震性の低い家屋は壁、柱に破損を生ずる。
中程度の地震:普通は震度5でも80〜100ガルが多い 80〜250ガル
震度6
家屋の倒壊は30%以下で多くの人は立っていることができない。
固定していない重い家具が殆ど移動、転倒する。
耐震性の低い家屋は倒壊する。
極めて大きい地震(300〜400ガル)の表現が該当
関東大震災:震度6 300〜400ガル 250〜400ガル
震度7
家屋の倒壊は30%以上で山崩れ/地割れ/断層を生ずる。
耐震性の高い建物でも傾いたり、大きな破壊を受ける。
自分の意思では行動できないほど揺れる。
阪神淡路大震災:震度7 600〜800ガル 400ガル以上
(建築基準法における基準と震度の関係)
住宅では耐震等級として1〜5あります。
所謂既存の住宅(中古)は、震度4(60ガル)で損傷限界、震度5(200ガル)で安全限界と定められています。
耐震等級1の住宅というのは建築基準法にのっとり施行されたもののうち一番軽い耐震設計をするものを言い。
震度4〜5弱(80〜100ガル)を損傷限界とし、震度6弱(300〜400ガル)を安全限界と設定しています。
此処で説明しておきますと、損傷限界と言いますのは地震によって破壊される部分はあっても倒壊の心配はない程度と言う意味です。
安全限界と言うのは、建物事態が倒壊する恐れがあると言う事です。
逆に言えば、建築基準法は、震度5までは倒壊のないように基準が設定されているが、震度6では建築基準法を守っていても保証はしないと言う意味です。
耐震等級の住宅と言うのは、1〜5まで規定されていますが、殆んどは等級1で設計されていると考えて差し支えないでしょう。
ちなみに耐震等級5の住宅というのは。損傷限界が震度5〜5強(160〜200ガル)安全限界は震度6強(600〜800ガル)となっています。
ここで御気づきと思いますが、400ガルと言う数値は、耐震等級1の住宅ですでに登場します。
先に掲げました、福島原発建設時に言われている下記の言葉が如何に無責任かわかるでしょう。
「一八〇ガルの地震が加わった場合に、その上にある比較的軟らかい上層とでは、地震を受けた場合の振動は、当然軟らかい層での方が大きく揺れますので、三五メートルの標高での地表ではガルは約二倍半くらいふれることになり、四五〇ガルの地震に相当する。
この四五〇ガルの地震とは、当地方では経験したことの無いもので、従って基盤で一八〇ガルを採用すれば、十二分に安全である、という結論を出しています。」
神戸大震災では1800ガルの地域もあり、東日本大震災では2300ガルを観測して地域があると聞いています。
何故、450ガルと言う設定が出来たのでしょうね。
Re: 福島原発事故 ( No.10 ) New
日時: 2013/08/08 01:02:38
名前: 遮水壁・・・天橋立愚痴人間
続きまして「遮水壁」の問題に戻ります。
>なおここで、岩着という設計思想について本発電所での実例を踏まえながら説明する。日本の原子力発電所では、原子炉建屋やタービン建屋は通常の建物のように杭だけを岩盤に差し込むのではなく、岩盤が露出するレベルまで土地を掘り下げ、ベタ基礎のような形状の人工岩盤(これをマンメイドロックと称する)のコンクリートを打設し、建屋底部を半ば岩盤に埋め込んで一体化させている。本発電所にてもこの手法が取られ1965年11月に原子力発電準備委員会が最終答申を提出した際にも、当地にて第三紀層が安定している地盤であることを確認していた[77]。
>1966年5月の発注時、ゼネコンへの現場説明は5月中に終えて6月より掘削整地を開始する予定となっていた[5]。実際の工程もほぼそのような流れで1966年6月より埋め立て、敷地造成等の工事を開始[80]。元々35mの高さの台地を上記岩盤設置の都合から海抜10mに造成し1967年3月末に完了、GEに引き渡され1号機の建設工事が開始された[81]。
と前回の記事で書きましたように、福島原発の地下は、すぐ下に岩盤がある様です。
であるならば、先に紹介しました連壁工法も余り費用がかからなく容易に出来るはずです。
何は、ともあれ連壁工法と言うものを理解していただく必要があります。
言葉では難しいので資料を貼りつけます。
http://www.seikotone.co.jp/work/yamadome/yamadome_a01.html#04
SMW工法とは、この会社が開発したものであり、同様の工事をする会社は他にもあります。
画面の中の、SMW工法とは、とかSMW工法の特徴とか、施行例を開いて見てください。
機械のオーガーをつなげば30mくらいの深さまで施行できますが、福島原発の場合は、せいぜい10mの深さでよいのではないでしょうか。
海中ならば、もう少し深さがいるでしょうが。
薬注だの、冷凍壁を作るのだのと、何故、態々頼りにならない工法を選択するのでしょう。
それはきっと別の原因があるのでしょう。
東電とは
政府とは
官僚とは
このような嘘を平気でつくのです。
メディアに頼っていては、本当のところが何も解らないことの証明です。
http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=1799
より全文転載
- Re: 福島原発の耐震設計と最近流行の「遮水壁」の問題→板違いと言うなかれ 天橋立の愚痴人間 2013/8/08 01:18:12
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