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2013年08月07日 天木直人のブログ
米軍ヘリの墜落事件をきっかけに起きた一連の大騒ぎはどうだ。
あれほど沖縄住民の声を無視し続けてきた日本政府が、あわてて米国に抗議する。オスプレイの沖縄配備延期を申し入れる。
やればできるのだ。
あれほど日本政府の言う事を無視し続けた米軍が平謝りだ。オスプレイの配備延期まであっさりと応じる。
その気になれば日本の要求を受け入れるのだ。
どれだけ学者や有識者が日米地位協定の不平等性を唱えても記事にしないメディアが、ここにきてやたらに不平等条約の不都合を書き立てる。
知っているのだ。書こうと思えば書けるのだ。
このような様変わりがなぜ起きたか。
それは米軍ヘリの墜落という現実がそうさせたのだ。
隠し様のない現実。誰もが目撃した危険。その前には、いかなるゴマカシも抗弁も出来ないからだ。
この事は、やがて原発問題や消費税問題、改憲問題にも及ぶだろう。
原発維持や消費税増税、そして憲法9条の放棄といった間違った政策は、現実の前にしたくても出来なくなる。
野党がそれを阻止できなくても、現実がそれを阻止することになるのだ。
間違った政策は、政治のごり押しで一時的に実現できたとしても、現実によって破綻し、倍になってその罰は返って来る。その罪に苦しめられる。
私はいまあらためて日本国憲法が成立した直後に文部省が発行した教科書「新しい憲法の話」の一節を思い出している。
その中には、戦争放棄、軍隊不保持を心配する国民に対し、こう諭している。
おそれることはなにもない、憲法9条は正しいのだ、正しいことほど強いものはない、と。
そうなのだ。我々は正しいことを言い続け、その実現に向かって声をあげ続ければいいのだ。
悪政はやがて現実によって鉄槌が下される。
その時まで我々は正しいことを主張し続ければいいのだ。
これこそが、何の力もない一般国民でも出来る最強の権力抑止という特権である(了)
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