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第1ラウンド
西松建設事件をはじめとした一連の小沢事件は小沢真っ黒のイメージを世間に定着させたが、同時に一部の市民にとっては検察に対する見方を完全に変えるものでもあった。このため、検察に対する批判が公然と出るようになるが、新聞各社が小沢氏が強制起訴されたと報道した22年10月5日以降、世間の関心は検察から第五検審へと移っていった。この理由は審査員の平均年齢が30.9歳と発表され、若過ぎる平均年齢に疑問の声があがり、結局は34.55歳に訂正されたが、これがまた一回目の審査員の平均年齢と全く同じであったことや実際の「起訴議決」が9月14日と民主党の代表選当日であったことなどから、一市民T氏や森ゆうこ前議員による精力的な追及が始まった。その結果、選定くじソフトは簡単に不正が出来る欠陥商品であることや、「起訴議決」前に検事が説明に行っていない疑惑等が持ち上がり、「架空議決」された可能性があるとして一時は法務委員会秘密会による国政調査権の発動も視野に入ったが、その「架空議決」を否定する検察の捏造捜査報告書が明るみになったこともあり、結局、秘密会も開かれることなく、追及は知りすぼみとなり、司法官僚が勝利して今に至っている。一市民T氏はそれでもなお「架空議決」の看板を下ろさず、最近では戦線離脱者への非難を始めているが、それはお門違いで「架空議決」では永遠に勝利出来ないことを早く自覚すべきである。
第2ラウンド
小沢氏の強制起訴による第10回公判が開かれる前日の23年12月15日、二回目の小沢審査会に提出した田代検事の捜査報告書が捏造されていたことが明らかになる。この報告書は一回目の小沢検審が「起訴相当」議決であったため、それを受けて検察が石川議員に再聴取したときの記録であったが、石川議員がICレコーダーにその取調べの様子を録音していたため捏造が発覚した。24年1月24日、八木氏が代表を務める「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」が田代検事を「虚偽有印公文書作成および同行使」で告発、4月25日には田代検事と上司6名を「偽計業務妨害」、「偽証」、「犯人隠避」で告発をしている。6月27日、検察はこの事件を田代検事が記憶を混同したものとして嫌疑不十分に、上司6名を嫌疑なしで不起訴処分とする。これを受け8月23日、「市民の会」は東京第一検察審査会に不起訴処分を不服として申し立てるが審査会は25年4月19日、「不起訴不当」の議決で終わってしまった。この田代第一検察審査会において澤新弁護士が審査補助員として選任されていたが、澤新弁護士が検察高官出身であり、部内で不祥事を起こし検察に対し、脛に傷を持つ人物が選ばれたことを「市民の会」が問題視して、この経緯の説明を求め、東京弁護士会に質問状を出した結果、選任方法には定められたルールがなく会長が副会長と相談して決めたことが明らかにされている。その後、検察が7月31日、再度の不起訴を発表して幕が引かれた。第2ラウンドの検察に対する追及はこうして検察の勝利で終わったが、八木氏のブログは「で、私たちは、これで終わらせるかって?どうでしょうね。検察の皆さんが、胸を撫で下ろすのはまだ早いと思いますよ。(笑)」と締めくくられている。
第3ラウンド
こうした中、7月8日付けで陸山会事件を審査した第五検審関係者9名をhanako氏と連名で告発し、東京地検の担当部署は18日にこの告発状を受け取っている。この告発は「審査員の不正選定」と『「なりすまし審査員」の配置』の二つからなっている。「審査員の不正選定」では選定くじソフトの不正操作により若年層の審査員が恣意的に選ばれたことを告発している。また、『「なりすまし審査員」の配置』は途中から来なくなった審査員の代わりに「なりすまし審査員」を入れ、審査会の議決を誘導したというものである(詳細については下記の告発状参照)。この告発は司法官僚に対するものであるが、同時に検察に対しても作用するようになっている。『「なりすまし審査員」の配置』はどこをどう調べたらいいか素人目にもハッキリ分かり、捜査の手抜きが出来ないようになっているし、また振込口座で旅費が支払われていることから「なりすまし審査員」は実名まで分かるのである。検察がこれをどう処理するかじっくり見させてもらうつもりである。もし、検察が不起訴処分としたなら当然、審査会に不服申立てを行うが、検察審査会法によれば、不起訴処分とした検察官の属する検察庁の所在地を管轄する検察審査会に審査の申立てをするようになっていることから、東京検察審査会の第一から第六までのいずれかの審査会で審査されることになる。自分達の不正が自分達の目の前で審査されることになる。「司法官僚・検察 VS 市民」の戦いは既に新たな局面をむかえているのである。
告発状→http://wamoga.web.fc2.com/newindex.html
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