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定例会見で11月に開催する「ビブリオバトル」について説明する猪瀬直樹都知事=2日、東京都新宿区の都庁(写真:産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130804-00000516-san-pol
産経新聞 8月4日(日)12時42分配信
東京都の猪瀬直樹知事は2日の定例会見で、2020年夏季五輪開催都市が決定する国際オリンピック委員会(IOC)総会に出席するため、今月31日から9月10日にかけて、アルゼンチンのブエノスアイレスに出張する日程を発表した。また、五輪招致に尽力してきた麻生太郎副総理兼財務相が、憲法改正に絡み戦前ドイツのナチス政権を引き合いにした発言をしたことについて、「撤回したからもう終わりですよ」と述べ、問題は終息したとの考えを示した。五輪招致への影響に関しては明言を避けた。詳報は以下の通り。
【冒頭発言】
「2020年五輪開催都市が決まるIOC総会出席のため、ブエノスアイレスに出張します。8月31日に出発して9月10日に帰国する予定という日程を組んでいる。IOC総会では、各立候補都市がプレゼンテーションを45分、質疑応答を15分行い、その後、IOC委員による投票がある。当日の午後5時ごろ、日本時間の9月8日午前5時前くらいに開催都市が発表される。これまでの国際招致活動では、1月のロンドンでの記者会見、3月の評価委員会の来日、5月のサンクトペテルブルクでのスポーツアコード、7月のローザンヌでのIOC委員に対するテクニカルブリーフィングで、東京の計画の優位性や都市の魅力を伝えてきた」
「IOC評価委員会報告書で高い評価をいただき、プレゼンで流れを東京に引き寄せることができている。IOCプレゼンでは、これまでの招致活動の集大成として、改めて東京の安全性、輸送システム、強固な財政力など大会実現能力の高さをアピールし、開催への熱く強い情熱を見せることで東京への支持を取り付ける活動をしてきた。できる限り多くのIOC委員にお会いして、東京がIOCのベストパートナーであることを最後の最後まで全力で訴えていきたい。残り36日、チーム日本の総力を挙げ、必ずや東京開催をつかみ取っていきたい。こういう決意だ」
「ビブリオバトル首都決戦2013、高校生書評合戦首都大会2013。タイトル2つあります。ビブリオとは本、ラテン語。ゲーム感覚で若い人たちがビブリオバトルという名前をつけました。今年で4回目。今回のポスターは日比野克彦さんに制作を依頼した。デザインはパリに滞在した折にホテルのベッドの上に本を広げている、その様子を描いた。今年のビブリオは11月23、24日に開催される。11月23日の高校生書評合戦首都大会は東京都立高校はじめ、私立、埼玉、千葉、神奈川、東京都と自治体連携モデルを推進している北海道夕張市から予選を勝ち抜いた高校生30人が出場する。夕張高校はシード校。今始まっている予選の参加校数は293校。昨年は20校だったので大幅増加している」
「また、本体のビブリオバトル首都決戦は全国の予選を勝ち抜いた30人の大学生が参加する。当日はゲストによるビブリオバトルのデモンストレーションや、作家、思想家の東浩紀氏、ビブリオバトルを発案した立命館大学准教授の谷口忠大氏のトークセッションなどを予定している。昨年はやっと100校近い大学が参加して実体を持つようになった。今年は250校ぐらいの大学が集まると思う。高校生大会は去年は試行だったが、今年は飛躍的な増加。高校生の書評甲子園大会、大学の書評甲子園大会。甲子園と位置づけて、年々盛大になっていくことでしょう。より多くの高校生、大学生に参加してもらいたい」
「本を読んでそれについて語るということ。昔、学生はよく議論した。だが、このごろは議論しなくなった。人の意見をしゃべるだけではなく、本をきちんと読んで引用して、自分の根拠としてしゃべる。1冊の本を5分で説明するわけです。あらすじの説明だけではなく、あらすじもあるし、すばらしい1行を見つけることもある。その本に込められた思いを伝える力を身につけることで、言葉の力を発揮しながら生きていくというグローバル化時代に必要な能力が備わる。本はそのための資源。それを身につけた若い人の活躍に期待する。スポーツもそう、本も読んで力を蓄え、未来に羽ばたく力を付けていく」
【質疑応答】
−−7月にスイスに一緒に行ってIOC委員にプレゼンした麻生副総理がナチス政権を引き合いにした発言をし、撤回した。発言をどう受け止めたか。また、東京の五輪招致に与える影響は
「撤回したんでしょ、撤回したから終わりですよ。それについてコメントする立場には、オリンピックについて発言する立場にはありません」
−−影響については、低いということか
「撤回したんでしょ、はい」
−−昨日、都議会の主要会派が知事にあいさつに行った。その中で自民党が『知事のニューヨーク出張中に都営バスの一部終夜運行の試行などが突然発表されるというようなことが続いている。連携を強固に』と注文したが、これに対しては
「それは当然、議会と両輪ですから。議会という場を含めて、いろんな形で連携していかなければならない。そういうことです」
−−ニューヨーク出張での発言について、都営バスの24時間化について、議会と相談の必要はあったか
「24時間化というのはこれから時間市場をどうつくるか、ワークライフバランスをどういう風に考えるか、という中で試行的にやってみようという提案。そういうものがあって、いろんな議論が生まれてくる」
−−五輪招致に関し、7割の国内支持率がある。残り3割の中には、当初のコンセプトだった震災復興との絡みで、少なからぬ人が復興を優先すべきだという考えが強いが、一方で都は復興支援もやって支援事業もやっている。復興と五輪の絡みが周知されていないように思うが、五輪開催が復興にどう資することができるか
「4年前の五輪は58%の支持率がIOCの評価。今年1月10日にロンドンで会見したが、1月中旬にIOCの覆面調査が入り70%という数字が出た。4年前の同時期は56%だった。去年の5月、IOC評価委員会の覆面調査は47%だったんです。それと同じように比較すると、4年前のそのまた1年前は58%。5年前から4年前にかけては58%から56%になって評価が終わった。で今回は47%が70%になって評価が終わった。その上で、あとは国内調査。各新聞社などやりますね。そうすると現在では80%近くになっていると思う。各種調査を見れば分かると思う。1月で70%ですから。さらに言うと去年夏のパレード、50万人のパレード。あの時は66%」
「整理すると去年5月47%、パレードの直後66%、12月まで66%続いて、1月にロンドンで記者会見やり、1月中旬に70%になりました。国民に周知するプロセスがあった。それはロンドンで選手が活躍したこと。招致活動をロンドンから繰り広げた。いろんな形でさまざまな団体、都議会、NPO、各商店街、皆さんがご努力してくれたところで、70%が出た。それが、ローザンヌ直前のIOC評価報告書に与えられている。国民の皆さんに周知するプロセスがあり、国民都民側から積極的に盛り上がってくるプロセスがあった」
「現在、1000キロランニングやっている。8月7日に東京に到達する。被災地の方も参加し、被災地を励ますプロジェクト。また、被災地に聖火ランナーが走り、スポーツを通して被災地でみんながひとつになっていく。都庁の政策として被災地支援はずっとやっている。それはそれとして、五輪を目指して復興支援をやる。こういうことで2020年五輪、皆が心をひとつにして、心のデフレを取り払って目標設定してみんなで力を合わせていこうではないか、というのがしみ通っているのではないか。1月のロンドンの会見から、IOC委員といろんなコミュニケーションとってやってきている」
−−9月7日は復興に一丸となってやるということをアピールするのか
「すでにアピールしてきたし、これまでも日本人のホスピタリティとは何かを説明するときに、東日本大震災のときの人々のたくさんの努力やホスピタリティの弁を伝えたし、外国の元スポーツ選手らスポーツ関係者がたくさん被災地にきてスポーツの力で励ましてくれたことに再三お礼を述べている」
−−東京メトロと都営地下鉄の一元化問題で、7月30日に改革会議があったが、一元化は議題にも上がらなかったと聞いている
「あなた行ったの? 今あなたが伝聞で言っているだけであって、地下鉄の一元化を展望しつつ、会議を開いた。まずできるところからやっていく。六本木駅の都営大江戸線からメトロ日比谷線の通路を通って六本木ヒルズに出る。これが前は混雑でできないと言っていた。それが今回できるとなった。一つ一つやっていく。職員の交流も決まった」
−−この件では太田昭宏国土交通相が記者会見で、この問題をやるには検討課題があるといっているが、猪瀬知事はどういうものが検討課題だと考えるか
「いろいろ検討するから運営改革会議をつくった。現場同士で話し合いを続けていく。株主としてきちんと役員がいるわけだから。今までのただ都庁辞めたからメトロの役員になりましたという役員ではない」
−−まだまだ一里塚にすぎない?
「一里塚は超えたの。そこからより具体化できるものを進めていく」
−−オスプレイの横田基地配備。地元では撤回要望もある。どういう風に見ているか
「まだ国に話は来ていない。国に照会した。それ以上は仮定の話だからお答えできないんじゃないですか」
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