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2013/8/3 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
知的レベル同じ
マンガばかり読んでいると、これほど愚かな年寄りになるのか。まさかヒトラーの手下とは思わなかった。
麻生副総理が国内外で袋叩きに遭っている。本人は「悪しき例としてナチス政権下のワイマール憲法にかかわる経緯を挙げたところである」と渋々コメントを発表。「ナチス政権を例示として挙げたことは撤回したい」と弁明したが、後の祭りだ。世界中に「タロー・アソーはナチス愛好家」と知れ渡ってしまった。それでも大臣職は「辞めない」「謝罪しない」と居直っているのだから、恐れ入る。
そもそも麻生は、ナチスのやり方を「悪しき例」としていない。むしろ、褒めている。「ワイマール憲法はいつの間にかナチス憲法に変わっていた。誰も気が付かない間に変わった。あの手口を学んだらどうか」と言っていた。明らかに肯定しているのだ。
これに世界中が驚愕した。怒りの声を上げたのだ。おかげで日本は、「ナチス信奉者が中枢を占める国」となった。
法大教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。
「麻生氏は、副総理や財務相はもちろん、議員も辞職すべきです。政治家になったのが間違っている。ナチスを擁護する発言は欧米では絶対に許されません。『遺憾です』『撤回します』で済まされない。その程度の軽い発言ではないのです。そもそも彼は、欧州の歴史を知らなすぎる。ヒトラーは親衛隊や突撃隊を使って国民を抑え、力ずくで全権委任法を成立させて独裁を敷いたのです。静かに進めてなんていないし、ナチス憲法なるものをつくったわけでもない。ワイマール憲法を強引に無力化しただけです。また、静かにこっそり改憲しようというのは、民主主義の否定にほかならない。国民にバレないうちに変えちゃえ、と。恐ろしい発想です。こんな人物が政治家でいれば、日本は、普遍的な常識が通用しない国だと思われてしまう。世界と価値観を共有しない野蛮な国という烙(らく)印(いん)を押されることになります」
終戦後、国民が汗水流し、歯を食いしばって築いてきた「勤勉で信頼できる日本人」というイメージも、アホの一言で吹っ飛んだ。日本国民はファシズムを容認し、ファシストを支持している。そんなふうに受け止められてしまいかねない。
◆釈明文の漢字も間違える低レベル
それでも本人は平気の平左だ。ま、「みぞゆう」のアタマである。どれほど世界に衝撃を与えたのか、理解できないのかもしれない。
72歳になるのに「勉強になる」とか何とか言ってマンガを愛読。国際情勢や外交関係は「ゴルゴ13」から学んでいるともっぱらだ。知識も教養もなく、漢字も読めない。彼の辞書では、「未曽有」は「みぞゆう」、「怪我」は「かいが」、「低迷」は「ていまい」、踏襲は「ふしゅう」だ。前回の都議選では、何を思ったのか候補者の前で「惜敗を期して」と応援し始めた。
ナチス発言の釈明文を読み上げる際も「真意」を「しんし」と間違えている。救いようのないレベルだ。オツムの構造が粗雑すぎる。民間企業なら、これほど間違いを繰り返す社員は、とっくに首だろう。
実際、4年前に国民の支持を失って選挙で大敗し、総理大臣を失脚している。売りは吉田茂の孫というだけ。カネは持っていても人望に乏しく、慕ってくれる子分も少ない。「ホテルのバーは安い」という呆れた感覚をさらした政治家である。
それが安倍内閣では副総理で財務大臣だ。デフレ脱却内閣の総元締というのだから、いかに無能な政権かがハッキリする。
◆戦後の秩序や平和を認めない国家
本人が辞めないというのなら、安倍首相が引導を渡すべきだ。大臣はもちろん政治家を続けさせれば、日本が危うい。互いにボンボンで気が合うらしいが、仲良しだからと見過ごせば、海外に展開している日本企業や日本人も大迷惑である。
「安倍首相は、戦前の日本は悪くなかったと主張してきた政治家です。しかも、橋下市長のように、従軍慰安婦は悪くなかったと言う政治家も出てきた。その上、戦前の同盟国ドイツまで正当化していると受け止められる発言だから、いくら言い逃れをしようとしてもムリ。日本は戦後の秩序や平和を認めない危ない国だと見られます。それを改めるには、まず、首相がリーダーシップを発揮すべきです。そもそも、めちゃくちゃな問題発言を繰り返してきた麻生氏を重要なポジションに据えたのが間違い。国際的な信用を取り戻す気があるのなら、一刻も早く首にすべきです。事後処理を誤れば、日本は世界から孤立します」(五十嵐仁氏=前出)
自民党も、麻生を守っている場合ではない。「終わったこと」と擁護するのなら同罪だ。ナチス崇拝の政治家となる。それでいいのか。
ナチス擁護の政党が衆参で過半数を占め、好き勝手をやる。そんな非常識な国家が、どうして国際的な信頼を得られるのか。
◆早くも出てきた「ねじれ解消」の弊害
野党も本腰を入れるべきだ。民主党の海江田代表は党代議士会で、「言語道断でおごりの極みだ」と批判。「首相の任命責任について対処したい」と強調した。その通りだ。ここは正念場である。民主、維新、みんな、共産、生活、社民の6党は衆院予算委の開催を要求した。自民党は、「撤回したから決着した」という態度だが、国際社会を揺るがすほどの大問題でさえ追及できないなら、国民の政治不信はさらに強まるだろう。
政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「野党はがんばらないとダメです。存在感を示す絶好の機会でもありますが、国会の権威を守るためにも、きっちりと追及し、辞任に追い込むべきです。なにせ国際社会はもちろん、国民にとっても聞き捨てならない発言なのです。国会はねじれが解消され、与党の思うがままになっている。参院選で自民党を勝たせた弊害が早くも出ている格好で、テクニックとしても辞職に追い込むのは難しいでしょう。国益を損なうような深刻な事態にも、十分に対応できなくなっている。それでも逃げ切りを許すようなことがあれば、平和国家としての歴史も否定することになります」
参院選で大新聞は「ねじれ解消がテーマ」と、自公の勝利を後押しした。その結果、麻生のようなアホ大臣がノウノウとしていられる。まったく冗談ではない。
日本の政治の真価が問われている。
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