http://www.asyura2.com/13/senkyo151/msg/875.html
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「年金受給者がバラす60歳まで1200万円貯めるカラクリ」(ぱる出版)を読んで真剣に日本の将来が不安になった。
本の中身は、日本は結構社会保障が充実しているし、年をとっても医療費は国持ちだから心配ないみたいな内容なんだが、老人医療費を見て驚いた。
65歳未満 15万7千円
65歳以上 66万6千円
75歳以上 83万円
(年齢階級別国民医療費http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/07/kekka5.html)
高額医療費制度や高齢者1割負担(高額所得者を除く)のお陰で、実際、支払う医療費は少ないが、結局、税金で賄われる。団塊世代の医療費増加で日本の財政破綻が現実味を帯びてくる。
医療費だけではない。年金問題もある。
「1990年代に右肩上がりで増えた積立金は、2000年代に入って140兆円を前に足踏みして、05年度からはっきり減り始めた。 取り崩しは勢いを増し、予算では今年度末に105.1兆円まで減る。
国民共通の基礎年金の財源は、約7割が、民間サラリーマンの保険料を原資とする厚生年金から出ている。 つまり厚生年金は公的年金を中心的に支えている。 保険料をプールしておく積立金は、人口構成の変化を乗り越えて、年金を長期的に安定給付するための 「 とりで 」 とも言うべき存在で、いまは年金支給額の4年分程度を持つ。 それが急ピッチで崩されているのに、政府の 「 社会保障改革に関する集中検討会議 」 でも、論点になっていない。
積立金が減った原因はシンプルに説明できる。 加入者の給料が減ったためだ。 厚生年金の保険料は、月給とボーナスに近い 「 標準報酬 」 に、今だと16.058%の保険料率をかけた金額を労使折半で国に納める。 当然、給料に応じて増減する。
図の 「 平均月給 」 の折れ線グラフは加入者の平均標準報酬月額( 月給 )の推移だが、86年度の23.7万円から、00年度には31.8万円まで上がった。 しかしその後はジリジリ下がって、リーマンーショツク翌年の09年度は2.8%も下がり、30.4万円まで落ちた。
一方、歳出の年金給付は、高齢化を反映して増え続ける。 90年度に10兆円を超えた厚生年金からの給付額は、02年度には20兆円を超え、11年度予算では約25兆円に達した。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、65歳以上人口が国民に占める割合はグラフのように今後急激に増え、2023年には30%を超える見通し。 ボリュームゾーンである団塊世代の年金給付の本番は、まさにこれからだ。
過去最大の年金積立金取り崩しに踏み切る今年は、国の財政難に加えて、未曽有の大震災も拍車をかけた。 当初予算で基礎年金の半分を国庫負担するために手当てされた2.5兆円が、震災復旧の補正予算に回された。 国庫負担減額のツケが、積立金にも回った形だ。
もっとも、今年だけの特殊事情とはいえない。 基礎年金の国庫負担は09年度に約3分の1から2分の1に引き上げられたが、その財源はいわゆる 「 埋蔵金 」 で、にわか手当てを続けてきたにすぎないからだ。 国は 「 安定財源 」 の確保をうたうが、税制の抜本改革への道のりは遠い。
まるで 「 早弁 」 をする子どものように、積立金に手を伸ばさずにいられない。 厚労省も09年に、賃金が下がるなど経済前提が悪化すると、31年度に厚生年金積立金が枯渇するという試算を公表したが、このまま超高齢化社会を迎えると、20年どころか、10年で枯渇する心配もある。」(http://deeppurplepigment.myartsonline.com/ntjn.html)
20年続いたデフレ社会と急速に進む高齢化で、日本の財政的な余力がなくなってきているのだ。
麻生財務大臣が、「植物人間・チューブ人間にはなりたくない」で物議をかもしたが、人間を無理やり延命させる医療が社会を蝕んでいる。
これに付け込む貧困ビジネスも後を経たない。
消費を冷やし、大輸出企業への補助金にも等しい消費税には反対だが、さすがに何とかしないと日本は立ち行かなくなる。
左翼政党みたいに偽善を振りかざし、何でも反対!反対!そして訴訟・裁判では国が滅ぶ。国は「打出の小槌」ではないからだ。
国民一人一人が国の財政、国の将来を考えて、子育て支援、デフレ脱却の政策を推し進め、薬漬けの過剰な医療や長寿信仰を改める必要があるのではなかろうか?
綺麗事ではない真剣な議論が必要だと思う。
<参考リンク>
■年齢階級別国民医療費(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/07/kekka5.html
■年金積立金が10年でなくなる?
http://deeppurplepigment.myartsonline.com/ntjn.html
■<麻生財務相の発言>早速バッシングが始まったが、僕は、麻生さんが言ってることにシンパシーを感じるんだけどね。
http://www.asyura2.com/12/senkyo142/msg/841.html
■<麻生問題発言>麻生太郎の延命治療拒否宣言は間違っていたのか?あなたはこれでも延命治療を受けますか?
http://www.asyura2.com/13/senkyo143/msg/654.html
■生活保護・貧困ビジネスの現状 不正受給 膨らむ医療費の裏 政府の対策・世論 まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2134014987279271801
不正受給より深刻!? 生活保護制度の「無償医療」に群がる医療従事者
「生活保護受給者が病院にかかる場合、自治体などから医療券をもらい、病院に提出して治療を受けることになります。受給者に病院窓口での自己負担はなく、国と自治体が全額負担する。これを医療扶助と呼びます」(厚労省担当者)
生活保護受給者には毎月、生活費や家賃が支給されるが、これとは別に検査や治療の無料チケットが配布されているのだ。そして、驚くのはその支出総額。
「毎年かかる生活保護費(平成24年度予算で約3兆7000億円)のうち、約半分(同約1兆7000億円)が医療扶助費です」
出典
厚労省が今秋から導入する生活保護「不正受給」発見ソフトの実力 | ニコニコニュース
「芸人親族の生活保護『不正受給』が話題になりましたが、制度を利用した病院の『不正受給』のほうが、もっと悪質です」
都内の病院に勤務する医師、A氏はこう証言する。
「生活保護を受けている患者さんは、医療費が全部タダになります。生活保護受給額は月14万円程度ですが、医療費はその比ではありません。例えばカテーテル手術をすると、200万円ぐらいの医療費がタダになる。そいう意味では患者さんにとって非常にすばらしいシステムと言えますが、これが治療費を稼ぎたい病院にとっては都合がいいのです」
この制度を悪用したのが、奈良県の山本病院。ホームレスを救急車で連れて行って入院させ、不要な治療を行っていたのだ。
出典
不正受給より深刻!? 生活保護制度の「無償医療」に群がる医療従事者 | ニコニコニュース
「市役所に『ホームレスが救急車で搬送されました。無保険なのですけれども、放っておいたら死んでしまうようなのですが』と告げる。そうすると、福祉課の人が行って本人の意思にかかわらず生活保護を申請する。そして、病院は『お金はかかりませんから大丈夫です』と言っていろいろな治療を受けさせる。どこも悪くない元気なホームレスに毎日ビタミン剤だけを飲ませて、入院費用を稼いでいたなんてケースもあります」
これは山本病院だけのことではなく、全国で当然のように行われているとA氏は語る。
例えば、生活保護の患者さんの治療に200万円かかったとすると、必ず満額もらえるのです。国民健康保険や社会保険の場合は審査があり、そういうわけにはいきません。高額な手術をやって透析もした、高い薬もたくさん使ってしまったということになると、『この治療はやりすぎです』とチェックが入って削られてしまう。ところが生活保護はフリーパスで、全く削られません。病院にとって、生活保護の患者さんは上客なのです。一般の患者さんなら人工骨に安いステンレスを使う場合でも、生活保護の患者さんには『(タダですから)チタンを入れましょう』と勧められます。
出典
不正受給より深刻!? 生活保護制度の「無償医療」に群がる医療従事者 | ニコニコニュース
■生活保護、月29万ではいかにも苦しいげに 絶望の裁判漬け攻撃へ
http://directionzero.blomaga.jp/articles/10915.html
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