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2013年08月03日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆大東亜戦争敗北後68年になる「8月15日」を「終戦記念日=敗戦記念日」のどちらにアクセントを置くかによって、国民の意識の違いが鮮明になる。戦前・戦中を生き延びた世代の多くは、「終戦記念日」という。戦争を知らない世代のなかには、「敗戦記念日」を選ぶ人が増えつつある。
日本の総人口は現在、約1億2700万人程度、67歳未満の人口が約9000万人なので、概ね総人口の75%程度が戦争を知らない世代だ。戦争を知っている世代も、戦争当時はまだ子どもだった人が大半であり、本当の意味で戦争を知っている世代とは言えない。中国、韓国の「反日運動家たち」は、相変わらず日本の戦争責任を追及し、「反省と謝罪」を求め続けているけれど、「戦争時代に生きた先人たちの責任」をなぜ、「戦争を知らない世代」が負わなければならないのか、釈然としていない。少なくとも、「慰安婦」などは全然知らない。一体、どんなことをしていたのか、聞かれてもさっぱり分からない。
◆だから、中国、韓国からしつこく、繰り返し、繰り返し、「歴史認識」「靖国神社」「慰安婦」などの問題を追及され続けると、「戦争を知らない世代」は、反発心を募らせてくる。
マゾヒストであるまいに、いつまでも「自虐的」ではあり得ないのである。その挙句の果てに、「ナショナリズム(民族主義)」を覚醒されて、「ネット右翼」になり、さらに過激になると、ついには、「反中・反韓運動」に走る「行動右翼」へと変身していく。マゾヒストが、サディストに転生する。こうなると、危険だ。
最近、国民のなかに「日本国憲法改正」に賛成派が増大してきている。とくに自民党憲法改正草案(2012年4月27日決定)に明記されている「国防軍創設」について、何のためらいもなく、賛意を示す人が漸増してきている。「60年安保」「70年安保」時代には、およそ想像もつかないことだった。
ところが、いまは、中国共産党1党独裁の北京政府、人民解放軍の「軍拡」「太平洋への膨張」「尖閣諸島近海への領土・領海・領空侵犯」、韓国政府、韓国軍による「竹島不法占拠」などに危機感を抱く国民が、急増してきている。このため、日本の防衛力増強、防衛予算の増額を求める機運が、大きな盛り上がりを見せてきている。日米安保体制に基づく米軍に対しても、「本当に日本を守ってくれるのか」という不信感、不安感が高まってきているのである。
◆さて、ここで忘れては困るのは、古来「天孫民族」と言われてきた日本民族の「民族性」の本質についてである。「隠忍自重」「臥薪嘗胆」などと日ごろは我慢強い民族も、「堪忍袋の緒」がプッツンと切れると、これが「テンション民族」に変身してしまう。「熱しやすく冷めやすい」とはいえ、感情が沸騰すると、途端に「好戦性」を剥き出しにして、「大戦争」も辞さなくなる。大東亜戦争時には、マスメディアが「発狂」し、民族意識が高揚され、攻撃精神が、いかんなく発揮された。日本民族全体が、正常心を失い、気が狂ったのであった。
いままさに、日本民族が「テンション民族」に変身しかねない危険な状況にある。これを刺激しているのが、中国や韓国からの日本民族に対するしつこい戦争責任追及であり、「反省と謝罪」要求である。
麻生太郎副総理が「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね」と演説したことに、米国のユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が素早く反応し、「そもそも、なぜナチスのたとえを使ったのか」と厳しく批判した。もちろん、中国、韓国も批判し、とくに韓国には「改憲への牽制を含めて、厳しく指摘せざるを得ない」という声が出ている。
憲法改正問題について、他国からとやかく言われるのは、大きなお世話だが、中国、韓国の批判のトーンは、いささか「及び腰」である。「日独伊防共協定」体制を組んで、大東亜戦争に突入した「歴史の悪夢」でも想起したのであろうか。いずれにしても、日本民族を「テンション民族」にしたらどういう事態になるか、「反日運動も、ほどほどにしなさい」と苦言を呈したい。これが、麻生太郎副総理演説の思いがけない効果であった。
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