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安倍晋三と麻生太郎について、古参政治記者の採点は著しく低い。教養不足、倫理観不足は否めないのだ。親の七光り組みでしかない。しかし、目的を達成するための悪智恵はすさまじい。後先考えずに突進する。そんな人物が日本を代表、新聞テレビのヒラメ記者によって宣伝されている。麻生は遂に本心を明かした。日本国憲法を、国民が気付いた時には機能不全・窒息死させればいい。「ヒトラーを真似よ」と安倍に進言していたのだ。
<ナショナリストはナチス信奉者>ナショナリストはナチス信奉者だった。筆者は新聞を読んでいないので、これを韓国のネット新聞で知った。事情を知らない内外の専門家は、衝撃を受けたはずである。筆者はそんなに驚かなかった。「連中なら、さもありなん」と受け止めてしまった。「ワイマール憲法は誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか」と麻生は7月29日の講演で発言した。このことについて、日本の新聞テレビを見ている外国のテレビ記者が「記事の扱いが小さい。日本の新聞テレビは政府自民党とつながっているのか」という質問をしてきた。
一部の民放テレビ報道番組を見ている筆者は、麻生発言を全く報道していないため知らなかった。これは確認出来る。恐ろしい時代に入っている日本である。ヒラメ記者ばかりの日本を裏付けている。外国の日本研究者は、こうしたマスコミ事情をまるでわかっていない。目の前で体験しても、真相をつかめないのだから。質問してきた外国人記者には、背景を説明したのだが、他の多くの特派員は理解できないだろう。
<欠陥憲法のドイツ国憲法>
小泉内閣のころ、自民党のリベラル派(元環境庁長官)がヒトラー研究をしていた。小泉の手口がヒトラー流に気付いたからだ。大阪の橋下市長にもそれはいえる。日本のナショナリスト・国家主義者は、ヒトラー研究をして、その手口を真似ている。欧州の指導者が知ったら、恐らく驚愕するだろう。新聞テレビが報道しないため、国民は気付いていない。組織政党を陣営に抱え込む手口、野党分断のための共産党大量出馬なども、存外、ヒトラー流かもしれない。政党助成金をばらまくことで、資金に目がくらみ、大局が見えず、小さくまとまる野党も。ネット情報も参考にはなるが、まともな書き手が少ないのも、世論を分断、混乱に輪を懸けている日本だ。
ところで、第一次世界大戦で敗北したドイツ帝国は崩壊、共和制に移行した。そこで誕生したワイマール憲法は、社会権を保障する当時では先進的憲法だった。しかし、大統領に権限を集中させる欠陥憲法でもあった。このお陰で、ヒトラーは首相に就任するや、授権法なる悪法を制定、独裁体制を構築した。国民が気付いた時は、ワイマール体制はあとかたもなく崩壊していた。麻生は、このヒトラーの手口を用いて、平和憲法・9条を崩壊せよ、というのだ。悪魔人間を日本人は、首相にし、今また副首相兼財務大臣、さらに安倍後継者の一番手に担いでいる。
<既成事実の積み重ね>
塵も積もれば山となる。安倍は着々と国家主義・戦前の政治体制である天皇制国家主義、神道・靖国教を核にした政教一致の戦争の出来る日本へと、改造している。不況で人々が日々の生活に目を向けている間に、それらを推進している。その手口は50年代から始まっているではないか。ご存知、まず警察予備隊を立ち上げた。国民が気付くと、自衛隊へと変身、中曽根バブル時代まで防衛・軍事費は、昨今の隣国の軍事費のようにうなぎ昇りだった。米産軍体制にも、膨大な利益を捧げてきた日本である。安倍はいま、正式な軍隊にすると公約している。機密保持や軍法会議、徴兵制についても議論を呼んでいる。管理されたアメリカ体制に日本も、というのだ。既成事実に弱い日本国民を愚弄する手口を本格化させている。それがねじれ解消の目的だった。それに貢献した公共両党であった。評価できない。
<国民が気付いた時は9条封じ込め>
麻生のいうヒトラー流は、既に進行中である。そのための資金を日銀の円札乱造と、消費税10%で準備するというのだ。恐ろしい野望に加担しているのは、組織政党だけではない。新聞テレビも、である。国民の眼を曇らせるマスコミは、国民に奉仕するという役割を放棄している。国家主義に屈した新聞テレビに問題の根源がある。国民の目を塞いでいる間に、9条を封じ込めよう、というのである。読売メディアとフジ産経メディアに日経グループも参画している。朝日には、それに反撃する気迫がまるでない。45年の反省と謝罪を忘却しているのである。
<安倍路線は既に実行中>
安倍内閣は、今にも集団的自衛権の行使を強行しようとしている。戦争させない9条憲法、その憲法に従属されている安倍・自民党ではないか。安倍は、二重の憲法違反をやろうとしている。これでは、民主主義もあったものではない。法曹界はこれに沈黙している。法曹界も国家主義に呑みこまれている。自衛隊に新たに、海兵隊を創設するという防衛大綱を決めようとしている。攻撃部隊の創設は、従来の専守防衛を大きく踏み出している。そのための尖閣問題の表面化であった。国家安全保障会議(NSC)を発足させて、ここで安保・外交の舵取りをするのだという。議会の監視をさらに曇らせて、国内の異論・異見を封じ込める算段だ。まさにヒトラー流である。麻生に言われなくても、安倍は既成事実を着実に実らせようとしている。
<日本とアジアの危機>
1945年体制を崩壊させているのである。ヒトラーはワイマール体制を崩壊させると、第二次世界大戦へと火ぶたを切って欧州どころか、日本軍国主義を巻き込んで、アジア太平洋へと戦線を拡大させた。欧州はそれゆえにEUを誕生させた。その先頭に反ナチに生まれ変わったドイツが立っている。日本は、反対に戦前の国家主義を復活させようとしている。それもヒトラーの手口を学んで、というのである。日本とアジアの危機到来を告げている。
<議会から追放せよ>
昨日のネット新聞で、社民党の幹事長が「麻生を議会から追放せよ」との談話を発表したという報道に接した。これは正論である。他党の反応はどうなのか。まだ聞こえてきていない。おかしい。これからなのか。新聞テレビはまだ沈黙しているのであろうか。かつての自民党であれば、党内リベラルから強い反発の声が出てきて、麻生を引きずり降ろしてしまうだろう。いまや、自民党全体が狂ってしまっているのだろうか。公明の態度は、民主党の対応は?日本は、落ちるところまで落ちてしまったのであろうか?
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52041692.html
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