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世界がア然/(C)日刊ゲンダイ
ナチス発言 麻生財務相 どのツラ下げてG20に出るのか!? もう辞めろ!
http://gendai.net/articles/view/syakai/143785
2013年8月2日 日刊ゲンダイ
<釈明文の漢字も読み間違い>
ナチス発言で世界中から袋叩きにあっている麻生財務相が1日、発言を撤回した。「私の真意と異なり、誤解を招いたことは遺憾である」とか釈明していたが、驚いたことが2つある。ひとつは釈明文を読んだ際、「真意」を「しんし」と読み間違えたこと。もうひとつは、こんな紙切れ一枚で、幕引きが図れると思っていることだ。バカにつける薬はない。
さすがにヤバイと思ったのか、1日の麻生は報道陣に囲まれると、いきなり、釈明文を読み上げ、発言を撤回した。ま、漢字の読み間違いはいつものこととして、釈明の理由は支離滅裂だ。
「憲法改正について、落ち着いて議論することが重要と考えている。喧騒にまぎれて十分な国民的理解および議論のないまま進んでしまった悪しき例として、ナチス政権下のワイマール憲法にかかる経緯を挙げた」
まるで、誤解した報道が悪いと言わんばかりだったのだが、冗談じゃない。麻生は「(静かにワイマール憲法を変えたナチスの)手口を学んだらどうかね」と言ったのである。正確に再現するとこうだ。
〈(靖国参拝が)わーわー騒ぎになったのはいつからですか? 昔は静かに行っていた。(原因は)マスコミですよ。騒がれたら中国も騒がざるを得ない。韓国も騒ぎますよ。だから静かにやろうや、と。憲法もある日気がついたら、ワイマール憲法が変わっていて、ナチス憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね?
わーわーわーわー騒がねえで。重ねて言うが、喧騒の中で決めて欲しくない〉
どこをどう読んだって、「静かに憲法を変えたナチスに学べ」としか聞こえないのだ。苦し紛れの釈明は見苦しいの一語だが、麻生はこれで「幕引き」と思っている。議員辞職はもちろん、財務大臣も辞めない気だ。これまたとんでもない感覚なのだ。
ビジネス・ブレークスルー大教授の田代秀敏氏が言う。
「欧米は日本の財務大臣がバカでも問題にしないが、ナチスは絶対に許さない。あんな発言をしたら、政治家はもちろん、社会生活も送れなくなりますよ。それほどの大暴言です。しかも、世界の金融市場はユダヤ人が握っている。どんな顔をしてG20などの国際会議に出るつもりでしょうか。麻生さんが発言したら、席を立つ閣僚やスタッフがいてもおかしくない。もう国際社会で仕事はできないのです。それでなくても、安倍政権は慰安婦問題で世界から奇異の目で見られている。麻生発言で奇異から忌避に変わると思う。もうこの政権には関わりたくない。そう見られると思いますよ」
麻生は2日午前、「辞職するつもりはない」と話し、謝罪する考えもないと表明したが、粘っても無駄だ。議員バッジを外すしかない。
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