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柘植氏はHPだけでトップ当選 Photo:Kyodo
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/2975
週刊文春 2013年8月8日号
参院選から解禁されたネット選挙。自民党がネット選挙に特化した候補として擁立したのが歌手・東京プリンの伊藤洋介氏だった。公認獲得の際、自民党幹部たちの心を動かしたのが伊藤氏のプレゼン。
「伊藤氏が所属するエイベックスの松浦勝人社長も党本部に来て、所属アーティストたちが応援しますという話だった。『最初はそう言っていても、芸能人たちは選挙期間中になると断ってくるけど大丈夫か』と聞くと、『大丈夫です。ツイッターのフォロワーが88万人いるあゆ(浜崎あゆみ)にも支援を明言させます』とのことだった。ならば、これまで自民党が届かなかった層も取り込めると思って公認を出した」(自民党幹部)
実際に、浜崎、EXILEなどが支援を公言し、投票日前日には、松浦社長や芸能界に強い影響力を持つ見城徹幻冬舎社長らとネット生放送で対談するなどの選挙戦を展開したのだが……。
結果は約3万7000票で24位。当選ラインに遠く及ばなかった。
一方、ネット選挙をほぼ行わなかった候補もいる。その代表格が、全国郵便局長会(全特)前会長の柘植芳文氏。
「柘植氏はフェイスブック、ツイッターはなし。ホームページだけ周囲に言われてようやく立ち上げたほどでした。組織を固める選挙戦に徹しました」(自民党関係者)
全特といえば、小泉政権の郵政民営化方針に反対して、自民党支持から離れ、これまでは国民新党の候補を比例区で支援してきた。
「今回の全特の勝敗ラインは順位ではなく票数。3年前の選挙で国民新党の長谷川憲正候補(落選)を支援して得た40万6587票を1票でも上回ることを目標に掲げていたそうです」(同前)
結果は約42万9000票で前回を上回り、自民党比例で堂々のトップ当選。郵政票の力を見せつけた。
自民党の上位当選者を見れば農協、防衛、日本歯科医師連盟などの団体の支援候補が並び、惨敗した民主党も当選したのは、労組や宗教団体の支援を受けた候補だった。
参院選の結果を振り返れば、ネット解禁が与えた影響は小さかったと言えそうだが、全国紙記者が語る。
「ネット選挙に関連する業界では、早くもネット選挙活動への公費助成を求める声が上がっています」
ネット選挙で誰が得をするのか、今後も注視していく必要がありそうだ。
文「週刊文春」編集部
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