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2013/08/01 08:15 日々雑感
選挙で負けるのは党首や執行部がダメだったからなのか、それとも有権者に訴えるべき政党の提起する政治理念が支持されなかったからなのか、結論は明らかだろう。党首の個人的な人気で爆発的な支持を博したとしても、政治理念の支持による党勢拡大でなければ、一時的なブームに過ぎず、時の経過とともに凋落するのは当たり前だ。
維新の会が参議院選挙の反省しきりで、どうしても戦犯を作りたいらしい。マスメディア的には政争は格好の勝機だから火の手が大きくなることを願っているのだろう。しかし既に国民は維新の会に興味を失い、橋下ブームから退いている。いかに焚きつけても火の手が政界全体を巻き込む再編劇に広がらないのは明らかだ。
そうしたコップの中の嵐はどうでもよい。いずれにせよ橋下氏の維新の会も平沼氏の太陽の会も自民党の補完勢力に過ぎない。
自公政権に対抗すべき、野党の再編劇を国民は期待している。先の総選挙といい今回の参議院選挙といい、余りに多くの議席を自公に与え過ぎた。拮抗する与野党があってこそ、政治は緊張感を以て遂行される。これほどの圧勝では政治家はもとより官僚たちまでもすっかり弛緩している。
その最たるものが復興予算の未執行率3割を超える体たらくだ。災害復興のために国民は既に所得と住民税の増税を呑み、今後10年間も呑もうとしている。しかし予算執行する官僚たちに被災地の早期復興が何よりも必要との認識がないようだ。彼らは霞ヶ関にとぐろを巻いて、被災地から上京して来る首長相手に「査定」し「ケチ」をつけて楽しんでいる。そのくせチャッカリと自分たちの仲間内には予算流用を早期実施している。これも自公政権の被災地現場に政治の目が届いていない事態が招いた官僚たちの横暴に他ならない。
政治家たちの好悪の念に基づく離合集散などどうでもよい。明快な政治理念を掲げて行われる野党再編劇こそを国民は願っている。
野党の中にも「規制撤廃」だとか「行政組織再編」だとかだけを声高に叫ぶ政治家集団がいる。「規制撤廃」がすべて正しいわけではないし、「行政組織再編」は所詮行政地域区分の問題に過ぎない。
なぜ「行政の近代化」を大きく掲げる政党が現れないのだろうか。国と地方とをすべて複式簿記にして、全国の行政機関を連結決算して一枚の紙に会計情報を表現して国民のすべてに全体像を知らしめようとする「改革」を提言する政党がなぜ現れないのだろうか。
そうすれば国土の維持管理に必要な経済規模も、人口の将来推計に基づく行政投資のあり方も簡単に積算できるだろう。新自由主義者たちがこの国を蚕食しようとしている野望を打ち砕くためにも、国の全体像を国民は知らなければならない。それを可能ならしめるのは官僚ではなく、政治家だ。
明日の選挙ばかり考えている政治屋は要らない。国家と国民の未来を考えている政治家が必要だ。チマチマとした政争は好悪の念を増幅させるだけで、国家の未来像を示すものではない。
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