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2013年07月31日13時03分 中央日報/中央日報日本語版
日本の“妄言製造機”がまた本来の姿を表した。安倍内閣の第2人者である麻生太郎副総理兼財務相のことだ。麻生副総理は29日、東京である講演会に出席し、「ドイツのワイマール憲法は(ナチス政権によって)いつの間にか変わっていた」とし「あの手口を学んだらどうか」と述べた。ナチスの手口を見習い、日本も静かに平和憲法を改正しようということだ。元首相であり次期を狙う有力政治家の口から公然とこういう発言が出るということ自体が日本の恥であり不幸だ。
1933年に執権したアドルフ・ヒトラーは法律を制定できる権利を行政府に委任する「授権法」を通過させた。授権法の通過で現代的な意味の民主主義的憲法の最初と評価されるワイマール憲法が無力化し、ナチス独裁の道が開かれた。立法権など議会固有の権限が行政府に渡り、絶対的なナチス政権が誕生した。
麻生副総理がナチス政権の手口に言及したのは、日本平和憲法の改正をめぐる論争のためとみられる。ナチスが授権法を通過させたように、まず平和憲法96条を改正し、容易に憲法を変えられる道を開こうという趣旨と解釈される。衆議院と参議院の「3分の2以上」の賛成となっている改憲発議要件を「過半数以上」に緩和するのにまず力を注ぐということだ。ひとまずこの目標が達成されれば、国内世論や周辺国の目を気にする必要なく自分たちが望む方向に憲法を改め、軍隊を保有し、戦争ができる正常国家に日本を変えることができるということだ。平和憲法の足かせを外し、「日本帝国の栄光」を再現するという軍国主義的な妄想に酔っているからこそ可能な妄言だ。
麻生副総理の妄言と詭弁は数えられないほど多い。ナチス式改憲に言及した席で、「国のために命を捧げた方々に敬意と謝意を表さないのがおかしい」と靖国神社参拝を擁護した。そのような人を内閣の第2人者に置いて、韓国や中国など周辺国との関係改善が可能なのか甚だ疑問だ。
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