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ユーリー・バンダジェフスキー博士
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-a098.html
2013年8月 1日 植草一秀の『知られざる真実』
メディア・コントロールとメディア・リテラシー。
これが、この国の政治劣化をもたらしている元凶である。
メディア・コントロールとは情報空間を支配するマスメディアを政治権力が支配すること。
メディア・リテラシーとはマスメディア情報空間に発信される情報の、「本当とウソ」を見分ける市民の能力のこと。
日本の特異性は、世界でもトップクラスに入る情報統制=メディア・コントロールが実施される一方で、市民が驚くほど従順でメディア情報を鵜呑みにしやすいことにある。
市民の「マスコミ鵜呑み度」が高いのは、日本人の素直で善良な人間性の表れである。
性善説が成り立つ世の中であれば、この素直で善良な国民性は、日本を世界一住みやすい世にすることだろう。
しかし、性善説が成り立たない、政治権力が悪意で汚されている現状では、この素直で善良な国民性があだになる。
素直で善良な国民性が悪徳政治権力によって悪用され、国民が集団洗脳状態に陥れられてしまう。
2011年3月11日に東京電力福島第一原子力発電所が、起こしてはならない過酷な放射能事故を引き起こした。
政府は直ちに放射能関連情報を全面的に開示し、市民の命と健康を守る責務を負っていた。
ところが、日本政府が取った行動は許されざるものであった。
1.近隣住民を迅速かつ適切に避難させなかった
2.放射能拡散データを隠蔽した
3.原子炉メルトダウンの事実を隠蔽した
万死に値する行動であった。
地震と津波がこの放射能過酷事故を引き起こした。
独立行政法人産業技術総合研究所は、福島第一原発の津波対策の不備を再三警告した。
ところが、政府と東電はこの警告を無視し、その結果として放射能過酷事故が発生した。
当然、政府と東電の刑事責任が問われる必要があるが、警察当局は、いまだに強制捜査すら行っていない。
参院選東京選挙区で当選した山本太郎氏はテレビのインタビューでこの点を指摘したが、東京新聞=中日新聞などの一部の機関を除く日本の御用マスメディアは、この問題に触れようともしない。
いま、福島原発から発せられる放射能線量が急上昇しているとの情報もある。
福島原発関連の健康被害が拡大しているとの情報も発せられている。
しかし、政治権力は情報を統制し、原発再稼働の障害になる情報を、完全封殺する暴挙に突き進んでいると見られる。
ユーリー・バンダジェフスキー博士という名を知っている日本市民は少ない。
中国の人権活動家である劉暁波氏を日本のマスメディアは大々的に報道するが、バンダジェフスキー博士のことは、まったく報道しない。
このバンダジェフスキー博士が来日し、参院選直前の7月20日に東京・新宿で講演した。
このニュースを詳しく報道したのは、福岡に拠点を置くニュース・メディアであるデータ・マックス社くらいのものではないだろうか。
http://www.data-max.co.jp/2013/07/16/post_16455_ymh_1.html
福島の市民にとり、そして、日本のすべての市民にとって、もっとも重要な、もっとも深刻な問題が、放射能の健康への影響である。
「放射能は体に良い」
「放射能を浴びても笑顔で暮らせば害はない」
などの主張を流布する医学専門家がいる一方で、低線量であっても危険がないとは絶対に言えないとする専門家も存在する。
人々は真実の情報を求めている。
同時に、危険を冒したくはないという、正当な人権を保持している。
各種の主張が存在するなら、メディアは、それらを分け隔てなく、適正に人々に伝える責務を負っている。
ところが、悪徳政治権力と、それに連なる悪徳御用マスメディアは、一方の情報しか伝えない。
その裏側には、巨大な原子力利権が存在する。
この「悪徳」に私たちは立ち向かわねばならないのだ。
バンダジェフスキー博士の東京での講演の模様がDVDで販売される。
http://bandazhevsky.jimdo.com/
上記サイトから、バンダジェフスキー博士についての紹介文を転載する。
「バンダジェフスキー博士という人はどういう人物なのか。
少なくとも彼は、他の多くの人々と異なり、チェルノブイリの現場で、真っ当に闘い続けた人であることは間違いありません。
ベラルーシで、チェルノブイリ被害のある現場、1986年以後放射能汚染地域に居住し、1996〜1998年にゴメリ市の複数の病院で死亡した人々の心筋、肝臓、腎臓の顕微鏡用組織標本の研究を、彼は行っています。子どもおよび大人の123件の死亡例を調査し、内訳は子ども(0〜10歳)の死亡例52件、大人の死亡例71件。死亡患者や突然死の患者に対して、病理的な携帯検査と、放射性元素の計測をおこないました。
解剖をし続けたのです。
それだけおきた"死"に対して、解剖し、病理検査し、放射性元素の計測を続けた人物は、チェルノブイリで、他にはいません。彼は最も、その現場で、遣りとおした男です。これをソ連の中で、最も酷い圧政国でもあったベラルーシで、汚染地ゴメリの医科大学学長として、おこなった人間です。
そして、他の核種なら問題があるかもしれないが、セシウムの体内汚染であれば、この体制下でも発表できると考えて、発表したところ、逮捕拘束されて刑務所に何年も入れられた人間です。人権団体の声が上がり、なんとか出国し、今はウクライナに住んでいます。
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