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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130731/plt1307311811005-n1.htm
2013.07.31 ZAKZAK
参院選後の政局の焦点は、民主党と、日本維新の会、みんなの党の3党が絡む、野党再編に絞られてきた。各党内には政界再編に慎重論も根強いが、民主党の細野豪志前幹事長、維新の橋下徹共同代表、みんなの江田憲司幹事長らは野党糾合に意欲的だ。現在の枠組みで新党が誕生すれば80人規模になるとの観測も浮上。最終的には200人新党という見方もあり、永田町地図が激変する可能性もある。
新党構想をめぐっては、細野、江田両氏と、維新の松野頼久国会議員団幹事長の3人が近く勉強会を発足させる方針だ。維新の橋下氏は「新しい政党を作るなら国会議員が中心になる」と一歩引きながらも、「維新とか、みんなとか、民主党とかいう看板を無くさないとダメだ」と気勢を上げている。
民主、維新、みんなの3党の衆参両院がすべて新党に参加すれば、214人。二大政党の一角として与党を脅かす勢力になる。
しかし、民主、みんな両党のトップは新党構想に懐疑的だ。
民主党の海江田万里代表は「もっと魅力のある野党にしなければならない」として、野党再編よりも党再建に重きを置く姿勢を鮮明にしている。みんなの渡辺喜美代表も「今すぐ政界再編を仕掛けるのは、あまりにも拙速だ。数合わせに終わる」といい、再編派である江田氏と深刻な対立に陥っている。
各党の政策もバラバラで、消費税増税にはみんなが反対、憲法96条改正には民主党が反対している。維新も石原慎太郎共同代表を中心とした旧太陽の党系議員が、橋下氏としこりを抱えており、新党構想に追随するとはかぎらない。
政界再編は分裂含みとなりそうだが、細野、橋下、江田各氏らを中心とした枠組みで、新党に参加するのは何人か。
政治評論家の浅川博忠氏は「70人から80人になる」と見る。旧太陽系を除く維新は40〜50人、みんなの江田系は約10人。民主党については「連合の支援なしでは当選できない議員が多い。離党する可能性があるのは細野氏や、前原誠司元代表らを中心とした20人前後」と分析する。
早ければ、今年12月にも新党が誕生。3年後にもあるとみられる衆参ダブル選までには150人規模に膨れ上がる可能性もあるという。
しかし、細野、橋下、江田各氏らによる政界再編には悲観論もある。
政治評論家の小林吉弥氏は「細野氏や江田氏が新党に連れていける議員はほとんどいない」といい、現在の枠組みでは新党構想は頓挫するとの見方を示す。ただ、「衆参ダブル選に向けて、新党は作らざるを得ない」といい、政界再編自体には肯定的だ。
昨年末の衆院選と、今月の参院選では、野党各党の候補が乱立し、共倒れの憂き目に遭った。維新とみんなも参院選直前まで選挙協力を進めていたが、橋下氏の慰安婦発言で協力は解消された。このため、いつ壊れるともしれない選挙協力ではなく、新党による選挙が不可避というわけだ。
小林氏は、再編のキーマンに生活の党の小沢一郎代表を挙げ、「小沢氏は、民主党の海江田氏や、輿石東参院議員会長と近く、みんなの渡辺氏、維新の橋下氏とも関係が悪くない。新党の仕掛け人ができるのは小沢氏しかいない」という。
民主、維新、みんなの3党プラス、生活、社民、みどりの風などの連合で「200人規模の新党も夢ではない」(小林氏)という読みだ。
果たして、自民党に対抗し得る野党が誕生するのか。それとも、真夏の夜の夢で終わるのか。衆参ダブル選を見据えた虚々実々の駆け引きは、すでに始まっている。
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