http://www.asyura2.com/13/senkyo151/msg/753.html
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【東田剛】厳しい現実
From 東田剛
安倍首相が、集団的自衛権の検討を表明しました。
左向きの東京新聞は、「あべちゃんが、集団的じぇじぇ自衛権!」と驚いてみせて、「参院選で抑えていた保守色をにわかに解禁したとも受け取られかねず、波紋を広げる可能性もある」などと論評をしています。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013072802000103.html
相変わらず鈍感ガールですな。
問題の本質は、安倍首相が解禁できる「保守色」は、アメリカ様がお許しになったものに限られるというところにあるのです。
中央日報にこんな記事が出ていました。
http://japanese.joins.com/article/311/174311.html
下らない記事ですが、見過ごせないのは、7月24日、CSISのグリーン氏が、安倍首相と昼食を共にし、「韓国を刺激しないでほしい」というオバマ政権のメッセージを直接伝えたという件と、バイデン副大統領の対談要求の件です。
中央日報なんか信用しなくてもいいですが、少なくとも、24日昼にグリーン氏が安倍首相に会ったのは事実です。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201307/2013072400111
安倍首相とバイデン氏の対談の結果に関する報道は、こちら。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201307/2013072600701
バイデン氏は、尖閣が安保条約の適用対象であることを確認し(いったい、何度、確認すれば気が済むのか・・・)、予想通り、「日中双方が緊張緩和に努めるべき」と語ったそうです。
有体に言えば、「8月の靖国参拝はやめろ」ってことでしょう。
この対談で、安倍首相はTPPに関して「経済面に加え、日米同盟や戦略的観点からも重要だ」と強調したそうです。
首相が「日米同盟や戦略的観点」と言った場合、念頭にある仮想敵は、中国でしょう。
しかし、米国は中国をTPPに誘い、米中戦略・経済対話を開催し、米中投資協定交渉を始めている。
しかも、この対談は、バイデン氏が安倍首相に「中国と仲良くしろ」と言うために設けられたものです。そんな場で「TPPは、日米同盟や戦略的観点からも重要」と言われたって、バイデン氏にしてみたら「TPPの成功を重視している」としか言いようがない。
いずれにせよ、首相が日米同盟を理由にしている以上、TPP交渉を途中で抜けることは、まずないでしょう。
んでもって、抜けられない交渉を有利に進めることは不可能ですから、日本はほぼ詰んでおります。
ついでに、靖国参拝も、なさそうです。
村山・河野談話の件は、すでに降りました。
集団的自衛権は、米国がOKする話だから進められます。
改憲は、米国がOKという内容ならば可能なのでしょうが、そんな改憲が日本にとっていいものであるわけがない。
安倍政権の保守色を邪魔する最大の障害は、左翼でも中国でも韓国でもなく、今や、米国です。
「親米保守」などというのがあり得た時代は、終わりました。
そのため、親米保守路線の安倍政権は、「親米」と「保守」の矛盾に引き裂かれてしまった。そして、残念ながら「親米」ではなく、「保守」の方をひっこめつつあります。
もちろん、中南米みたいに、急に「反米」を鮮明にするのは無理でしょうから、ある程度は、譲歩も仕方ない。
そのように現実主義的に考えて、安倍政権を支持し続けるのもいいでしょう。
しかし、どこまで譲歩するんですか?
そもそも、「保守」の皆さんは、何を保守したいのですか?
どっかで腹をくくらないと、このままだと、いずれ日本から「保守」は消えますよ。
最低限、必要なのは、米国は「保守」の敵だという現実を認識することです。
その厳しい現実から目を逸らし、左翼や中韓を叩いては「保守」ぶってる連中の集団的自慰権は、憲法解釈で禁止にしましょう。
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東田剛は、詰んでると言いますが、本当?と思ったら、これ。
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なぬ、朝日のカルチャーだと!
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「保守」って、何なのよと思ったら、
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