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〈解剖・維新の会〉 (上)急速に冷めていく橋下氏、「熱」失えば“線香花火”維新は消える(ZAKZAK) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo151/msg/696.html
投稿者 かさっこ地蔵 日時 2013 年 7 月 29 日 17:51:43: AtMSjtXKW4rJY
 

【解剖・維新の会】(上)急速に冷めていく橋下氏、「熱」失えば“線香花火”維新は消える
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130729/plt1307291352005-n1.htm
2013.07.29 ZAKZAK


 参院選後、日本維新の会共同代表の橋下徹は、今後の国政、政党ビジョンについて、人ごとのように語ることが多くなった。

 橋下が選挙中から必要性を訴えてきた野党再編。「既得権に左右されない勢力」という一点で、維新、みんなの党と民主党の一部が自民党に対抗し得る新党を作るという提案だが、それさえも、自らが主体的にかかわることは否定する。

 「後は国会議員の皆さんにやってもらったらいいんじゃないですか」。24日、記者団の取材に応じた橋下は、どこか投げやりで冷めた口調だった。「新党になったときに(自治体の首長である)僕らが執行部になることはあり得ない。国会議員が中心になって、早く新しい野党ができることを期待していますよ」

 擁立44人に対し、獲得8議席。参院選で維新は明らかに伸び悩んだ。「民意を得られなかったのは、維新という首長が国政政党の代表を兼務している政党を、国民がものすごく必要と感じてくれなかったということだ」。言葉の節々に落胆や徒労感がにじんだ。

■強大与党誕生、道筋失う

 維新は大阪では選挙区でトップ当選を果たし、比例代表の得票率も自民を上回る28・7%と面目を保ったが、昨年12月の衆院選の比例得票率と比べると7・2ポイント下落。全国平均では8・4ポイント減の11・9%だった。

 もう1人の共同代表、石原慎太郎が知事を4期13年務めた東京では、選挙区候補が完敗し、比例得票率11・3%は自民、共産、みんな、公明に次ぐ5位。東西で両トップの政治的影響力の低下をうかがわせた。

 「勝ちではない。トップの責任だ」。橋下は参院選結果をこう総括し、自身の進退について「(党の)執行役員会で決める」とゲタを預けた。

 衆院選前、維新への期待が広がったのは、民主党政権への失望と表裏一体だった。政権への不信や閉塞(へいそく)感は、維新にとって成長への“養分”だった。

 しかし、安倍晋三政権に代わって経済政策が一定の成果を上げ、政治が安定へと向かい始めたとき、新興政党の宿命として存在感が薄らがざるを得なかった。

 強大な与党の誕生。衆院解散の可能性は遠のき、今後3年間は国政選挙がないともいわれる。維新は新機軸を探らざるを得ないが、道筋は定かでない。

■維新は線香花火

 参院選前には両トップの亀裂も表面化した。東京都議選期間中、石原は、橋下の慰安婦発言について「大迷惑だ」と批判。橋下は一時「代表をやめればいいのか」と反発したという。

 「大阪の本家は寝ぼけたことを言っている」。公示8日前には、現行憲法の廃棄を唱える石原が、改憲を打ち出す大阪側の執行部を批判し、軋轢(あつれき)を招いた。

 それでも、維新の国会議員団幹部は参院選後、早々と「石原−橋下体制維持」の流れを作ろうとした。投開票2日後の23日の国会議員団役員会では、27日の党執行役員会で体制維持を求める方針が確認された。

 全く異論がなかったわけではない。「現在の執行部、とりわけ国会議員団は、維新を躍進させた『ふわっとした民意』を見失っていた」。党国対委員長代理の衆院議員、松浪健太は22日、自身のブログにこう書き込み、国会議員団役員会でも「誰かが責任を取るべきだ」と主張したが、かき消された。「自分も執行部でしょ?」と苦笑する党幹部もいた。

 橋下が唱える野党再編は容易ではない。みんなには維新への不信感があり、民主は憲法観で相いれない。維新内部でも大阪側と旧太陽の党系の路線対立が指摘され、分裂や自民の切り崩しに遭う可能性もある。

 次の一手が見いだせず、立ちすくむ維新。それでも、窮地では二枚看板、こと発信力にたけた橋下の突破力に頼らざるを得ない。その橋下が熱を失ったとき、維新はどうなるのか。

 みんなの党の参院議員が分析する。「維新は線香花火。真ん中の玉(橋下)がある限りはパチパチと燃え続けるが、玉が落ちれば終わりだ」(敬称略)

     ◇

 参院選で伸び悩んだ維新。課題と針路を探る。


【解剖・維新の会(中)】奇襲、辞意表明…橋下氏が抱える憂慮とは?
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130729/plt1307291349004-n1.htm
2013.07.29

 大阪側が仕掛けた“奇襲”は、筋書きのないドラマだったのか、それともシナリオ通りの展開だったのか。27日午後、東京・赤坂の日本維新の会国会議員団本部で開かれた執行役員会。共同代表の橋下徹、幹事長の松井一郎が申し出た辞意は、東京側の国会議員団幹部らの強い反対で撤回され、続投が決まった。

 冒頭の写真撮影が終わり、記者団を退席させた後に始まった会議。最初に辞意を口にした松井に続き、隣に座る橋下が発言した。

 「来年秋に想定される大阪都構想の是非を問う住民投票に専念したい。形式的に共同代表にとどまるのは、私の生き方としてつらい」。政調会長の大阪府議会議長、浅田均まで「一蓮托生(いちれんたくしょう)です」と同調した。

 「橋下君が辞めたら僕は死んでしまう」。共同代表の石原慎太郎が焦りをみせ、東京側の幹部らも「党に欠かせない存在だ」などと次々と慰留した。「維新は最後は多数決で決める政党だろ」。東京側幹部の提案で挙手が求められ、辞任反対が多数を占めた。

 「そういうことなら、これからも全力を尽くします」。橋下は最終的に折れたが、自身が国会議員でないことを強調し「これは絶対マイナスになる。(形式的な代表続投は)禍根を残しますよ」と忠告。だが、石原が半ば強引に引き取り、最後は石原の音頭で、1度だけ手をたたく「関東一本締め」でお開きとなったが、拍手の音はまばらだった。
   ■   ■

 「大阪から日本を変える」。これが、橋下や松井らが国政政党を立ち上げた最大の目的だった。統治機構の再構築、既得権益の打破など、かつてない大改革は、永田町や霞が関、業界団体、公務員労働組合などの巨大な勢力・組織にしがらみがない自分たちだからこそできるという強い自負心が、モチベーションの源泉となっていた。

 だが、参院選で膨らまなかった維新への民意は、橋下の自信に痛烈な打撃を与えた。橋下は「自治体首長が率いる政党」の限界を感じ取ったのかもしれない。

 維新内部では、これまで内包してきた「大阪維新VS旧太陽の党」という構図だけでなく、「大阪組VS永田町組」という第2の東西対立構造も芽生えていた。

 「今さら6月の話をするなんてどうかしている」。大阪維新出身のある衆院議員は参院選後、橋下への批判を口にした。元文部科学相の中山成彬(なりあき)が6月のインターネット番組で、橋下について「代表と認めていない」と発言したことについて、橋下が一時、中山に離党を求める考えを示したことへの不満だった。議員は、橋下が必要性を強調する野党再編についても「参院選で維新に入れてくれた人への冒涜(ぼうとく)や」と語った。

 九州選出の衆院議員は「大阪での改革が信頼となり、昨年の衆院選の躍進につながった。今は大阪での改革も進まず、足元が固まっていない」と指摘。橋下や松井の大阪府市政での改革が順調さを欠くことへの当てこすりだった。

 橋下人気にあやかり衆院選で初当選した「橋下ベイビーズ」と呼ばれる1年生国会議員ですら口にし始めた橋下批判。かつてない“創業者への反旗”だった。

   ■   ■

 結党10カ月にして、激風が吹き荒れた維新。橋下が表舞台から去れば、核を失い、組織瓦解(がかい)の危機に直面しかねない。石原らにとって、橋下の辞任は組織防衛の観点からも到底承服できないことだった。

 「参院選後の橋下代表の言葉の端々に、辞意表明の空気が感じられたが、役員会では慰留する」。執行役員会の直前、大阪側の幹部は悲壮感を漂わせた。「辞めれば党内が大混乱するだけだ」。旧太陽系の幹部も強調した。

 大阪出身の衆院議員は、ため息交じりにつぶやいた。「維新には新しい役者が必要だ。でも、橋下さんに代わる役者はいない」

 曲折の末、橋下らの続投は決まった。だが、内部の火種が消えたわけではない。橋下にとって、進むも引くも、いばらの道が続く。(敬称略)


【解剖・維新の会(下)】橋下氏絶叫「政治の火消さないで」“政界の孤児”の危機
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130729/plt1307291531006-n1.htm
2013.07.29

 「僕たちのわがままなんです。大阪でのローカルな課題の話なんでね」

 27日に開かれた日本維新の会の執行役員会で、大阪改革への専念を理由に、共同代表の大阪市長、橋下徹とともにいったん辞意を表明した幹事長の大阪府知事、松井一郎。大阪からの党運営の限界は否定したが、「われわれには大阪から離れられない役職がある。やっぱり(日頃から東京側の幹部と)顔を合わせた方が、物事は伝わる」と語った。

 松井は国会運営のほか、橋下とともに必要性を説く野党再編に関しても、他党との折衝からは基本的に身を引き、幹事長代行の松野頼久に委ねる考えを示した。ただ、衆院解散がない限り3年間は国政選挙がないと目される中、巨大な与党勢力に対抗するため早期の再編を志向する橋下や松井に対し、東京側幹部のスタンスは微妙に異なる。

 「(議案の共同提出など)一歩一歩他党と行動をともにしながら、その先に再編ということがあるのではないか」。執行役員会終了後、記者団に語った松野。傍らで松井は黙って聞いていた。

■「もう脅しは利かない」

 橋下らが標榜(ひょうぼう)する野党再編は、維新とみんなの党、民主党の一部が合流する新党結成だ。だが、道のりは険しい。維新とみんなは政策面で共通点が多く、松井とみんな幹事長の江田憲司には一定の信頼関係があるが、同党代表の渡辺喜美は、昨年8月に橋下に合併を提案し、袖にされたことへの遺恨もあり、維新との連携には否定的だ。

 「今すぐ再編を仕掛けるというのは、あまりにも拙速。維新内の理念の不一致をきちんと見ておくべきだ」。渡辺は25日、みんなの両院議員総会で訴えた。その2日前に開かれた同党役員会では「国会議員として責任ある立場から発言してもらわないと、話は先に進まない」と大阪市長の橋下を揶揄(やゆ)し、参院選直後の22日には「維新の中で再編をされたらいかがですか」と皮肉った。

 「これまで永田町は、大阪の改革がどんどん進み、それを全国の人が拍手喝采するのを恐れて橋下氏を怖がっていた。でも今は橋下氏の足元が揺らいでいる。橋下氏の脅しは永田町にはもう利かない」。みんなのある幹部は冷ややかに語った。「自民も絶対安定多数をとった今では維新はお呼びじゃないし、近づかない。そうなると維新は“政界の孤児”になるだろう」

■大阪でも…

 橋下らが辞意表明の理由とした、大阪都構想の推進など「大阪の諸課題への専念」も、風雲急を告げている。参院選での維新の伸び悩みを受け、地元の自民や民主など反維新勢力が勢いづいている。

 大阪都構想は来年6月ごろに新しい特別自治区の区割りや財政調整などの制度設計を終え、来年秋の住民投票で信任を得て平成27年度にスタートする計画だが、他党の反対は根強く、道筋は定かでない。橋下、松井が目玉施策とした府域の水道事業統合は頓挫し、大阪市営交通の民営化は市議会で継続審議となり、たなざらしになったままだ。

 昨年の衆院選で協力関係を結んだ公明にも変化の兆しがある。公明内部に都構想への否定的な見方があるとともに、国政で連立を組む自民との関係も無視できない事情がある。「もう十分協力はした。これからは一つずつ抵抗する。言いなりになってばかりはいられない」。公明の大阪市議団幹部は手ぐすねを引く。

 今年9月には、橋下が4年前に支援し、その後都構想をめぐって反旗を翻した現職とぶつかる堺市長選も控える。現職は自民、民主のほか、公明にも推薦を依頼する構えを見せている。

 四面楚歌(そか)の橋下。参院選の最終日、大阪・ミナミでの「最後の訴え」で絶叫した言葉が、本音として浮かび上がってくる。

 「維新の原動力は大阪。ここで新しい政治の火を消さないでください」

(敬称略)

 花房壮、梶原紀尚、高久清史、中井美樹、西岡瑞穂、高瀬真由子、江森梓、藤井沙織が担当しました。


 

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コメント
 
01. 2013年7月30日 00:09:32 : 1g6XmB7uPg
維新や橋下などしょせん一時の話題を提供しただけのもの。

02. 2013年7月30日 01:49:06 : EyOK7KtbRQ
僕の役割一区切り…橋下氏、国政と距離置く考え

 日本維新の会の橋下共同代表(大阪市長)は29日、大阪府庁で記者団の質問に答え、「僕の役割は一区切りついた。これからは(政界再編に向けて)主に新しい野党を作ることに軸足が移る。僕らが関与することはほとんどなくなる」と述べた。

 先の党執行役員会で代表続投が決まったものの、国政から距離を置く考えを示したものだ。

 大阪では今年9月に堺市長選、来年秋に「大阪都」構想の是非を問う住民投票を控えている。橋下氏としては、野党再編は国会議員団に委ね、活動の比重を大阪に移したい考えだ。

 ただ、党内では大阪系と旧太陽の党系の意見対立がくすぶっており、橋下氏が党運営から手を引けば、混乱を招く可能性がある。橋下氏は「憲法やエネルギーの問題、統治機構改革を巡って党内の意見が割れるだろう。そういう時にはしっかり関わっていく」とも強調した。

(2013年7月29日20時37分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130729-OYT1T01091.htm


03. 2013年7月30日 06:21:40 : plsk27d8TE
臍の下トオル君は原点回帰
これは正しい選択だ
狆田老の耄碌爺に取り込まれて
そんなに危急でもない
安全保障なんかにかかわるより
府市行政の一体化をすすめるべきだ
下痢のミクスで
大阪をデトロイトにさせないためにも

04. 2013年7月30日 23:58:11 : VFeiLDFPWQ
橋下氏は頭もいいし、あえて敵を作る事で俺ら民衆を扇動する技術も大したもんだけど、某所でルーピー2号と呼ばれるほどの、場の勢い任せの発言(弁護士としては重要なテクなんだろうけど)が大きく足を引っ張った感じ。大阪をしっかり固め直してまだやる気があれば再挑戦もいいんでないかね

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