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宮崎駿「風立ちぬ」は「火垂るの墓」への回答 専門家が指摘〈週刊朝日〉 
http://www.asyura2.com/13/senkyo151/msg/652.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 7 月 28 日 14:00:00: igsppGRN/E9PQ
 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130728-00000000-sasahi-movi
週刊朝日  2013年8月2日号


「憲法を変えるなどもってのほか」――。アニメ映画「風立ちぬ」が公開されたばかりの宮崎駿監督が、スタジオジブリ発行の小冊子「熱風」で、憲法改正に断固反対する考えをつづっている。長らく控えてきた政治的発言を、今なぜ語るのか。

 宮崎監督は普段から戦争を肯定する考えには強い嫌悪感を示しながらも「政治については、あまり発言したくない」と話していたという。だが、編集部が「ジブリの中核である宮崎さん、映画プロデューサー鈴木敏夫さん、アニメーション映画監督の高畑勲さんの3人にそろって(「熱風」の憲法改正特集に)登場してもらいたい」と説得すると、「それなら、できるだけカットせずに載せてほしい」と応諾した。

 宮崎監督の寄稿文は「もう少し早く生まれていたら軍国少年になっていた」という小見出しから始まり、終戦時に4歳だった自身の体験談で口火を切る。

〈僕は「自分の命よりももっと大事な大義があるんじゃないか」とか、「そのために死ぬんだ」と思って、そっちの方へ、ガーンと行ってしまうタイプの人間なんです。もうちょっと早く生まれていたら、絶対、熱烈な軍国少年になっていたはずでした。さらにもっと早く生まれていれば、志願して、戦場で慌ててすぐに死んでしまうような人間です〉

 そして、自民党が主張する憲法96条の改正に真っ向から反対した後、自衛隊について言及する。

〈もちろん、憲法9条と照らし合わせると、自衛隊はいかにもおかしい。おかしいけれど、そのほうがいい。国防軍にしないほうがいい。職業軍人なんて役人の大軍で本当にくだらなくなるんだから。

 とにかく自衛のために活動しようということにすればいいんです。立ち上がりは絶対遅れるけれど、自分からは手を出さない、過剰に守らない〉

 徴兵制についても厳しく批判する。

〈「徴兵制をやればいいんだ」というようなことを言う馬鹿が出てくるんです。その人たちは僕より下のはずだから自分が徴兵されてひどい目に遭ったことのないはずの人たちです。そういう人たちには、50歳でも60歳でも「自分がまず行け」と言いたいです〉

「熱風」に寄稿したこともある児童文学に詳しい翻訳家の金原瑞人さんは、宮崎監督の少年時代を踏まえ、こう語る。「映画の大半に、飛行機への異常ともいえる執着があり、ヒロイックな少年少女が出てくる。同時に、空を飛ぶことへのあこがれを抱くセンチメンタルな少年少女も登場する。ただし、そういう心情を軍国主義的な方向に持っていかず、平和主義的な方向に導いているのが宮崎監督の特徴です」。

 金原さんは、この特徴が今回の憲法改正特集にも通じているとみる。例えば宮崎監督が寄稿の終盤で、仕事場の隣に保育園をつくったことに触れ、「チビたちがぞろぞろ歩いてるのを見ると、正気に戻らざるを得ない」と述べるくだりだ。マイナスの方向に行きそうになる日本の針路をプラスに変えたいとの思いがにじみ出ていると指摘する。

「熱風」でサブカルチャーの歴史について連載している批評家でまんが原作者の大塚英志さんは「ジブリは反原発を鮮明に打ち出すなど、モノを言うことに躊躇(ちゅうちょ)しない集団。特集は極めて自然」と話す。そのうえで宮崎監督作品と憲法9条との関係を解き明かす。

「『風立ちぬ』は、高畑監督の『火垂るの墓』への回答なんです」

 高畑作品は現代の子供があの時代に行ったらどう行動するかを想定して描かれている。対して、宮崎作品は戦闘や殺傷場面は描かない代わりに、主人公の青年が迫りくる戦争の足音を敏感に感じ取る場面を描くことで、戦争を想像する重要性を訴えていると指摘する。

「どちらも戦争に対する想像力を現代にどう伝えていくかがテーマ。憲法9条は、日本人にとって、太平洋戦争の記憶を現代に伝えていくための、戦争を感知する想像力の枠組みになってきた。その9条がないがしろにされ、否定されようとしている危機感が宮崎監督やジブリの人たちにあったと思います」

 この特集に若い読者から「読みたいが手に入らない」との声が数多く届いたため、7月18日から、スタジオジブリのホームページ上にPDF形式で公開している。

 額田久徳編集長は「『風立ちぬ』のような戦争に突入していく時代が再び来ないよう、この特集が憲法について考えてもらうきっかけになればいい」と話す。参院選が自民党の圧勝で終わり、憲法改正への流れがますます勢いを強めそうな気配に、宮崎監督の危機感はさらに深まっていきそうだ。


 

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コメント
 
01. 2013年7月28日 17:24:42 : 2m8W7Mi7Qc
徴兵制はあったほうがいいんだよ。宮崎なんかそれがなぜかわかるには裕福に生きすぎだ。

02. 2013年7月28日 17:44:54 : LGNY1xeR86
海外で評価が高い、ジブリ作品や宇宙戦艦ヤマト、最近ではナルトなどのその根底にあるのは、人に対する愛であり、戦闘の勝ち負けを評価しているものではない。

翻って、01のような輩は、意味もなく争いを欲している。
このような輩は、最前線で死んで来いと言われたら絶対に尻込みするような奴だ。
01がそのような立場にあったらどんなに辛いか、他人の気持ちが全く分からない、そして01がそのような立場に置かれたら、一目散に逃げるだろうと言うことは想像に難くない。


03. 2013年7月28日 17:49:31 : LGNY1xeR86
× 01がそのような立場にあったらどんなに辛いか、他人の気持ちが全く分からない、そして01がそのような立場に置かれたら、一目散に逃げるだろうと言うことは想像に難くない。

○ 01はそのような立場にあったらどんなに辛いか、他人の気持ちが全く分からない。そして01がそのような立場に置かれたら、一目散に逃げるだろうということは想像に難くない。


04. 2013年7月28日 19:01:07 : ooTYW1ZTSE
とりあえず、徴兵制を主張している橋シタとかいう部落民を
まず、前線基地に配置してもらいたい。

05. 2013年7月28日 19:05:09 : rv538IpWtI
はっきりと言えば
あの当時の高畑さんは、破竹の勢いのパヤオに嫉妬していて
また作風の違いもあり
奇麗事のまったく通用しない世界を、パヤオに問うたんだよ

高畑さんの最高傑作はじゃりん子チエ
彼なくしては、あのクオリティを維持するのは不可能だっただろう
========================
パヤオの方は、巨匠になり、また後輩の庵野がエヴァで成功したりして
巨匠として大上段に構えなければ
先導者として、ちょっと捻らなければならんのじゃないかと
思い込みすぎて
もののけ以降、失敗する

とは言うものの、映画作家としての最高傑作は千と千尋だろう

しかし宮崎映画ではない

自分の描きたいことを、ストレートに等身大に表現する
本来の姿を取り戻したと言ったところだ
未見だが、おそらくは「彼の」最高傑作となっていると思う


06. 2013年7月28日 19:13:44 : kePBLVg2YI
>>01. 2013年7月28日 17:24:42 : 2m8W7Mi7Qc さん

きっとアメリカのように軍隊に入ることを生きる糧としなければならない人たちのことに言及してるのだろう。

日本もリストラ、非正規雇用、低賃金に若者を追いやり、生きていくために軍隊に入らざるを得なくなるであろう若者たちを、政治家が人工的に作り上げている現状を憂いていると解釈する。


07. 2013年7月28日 20:09:29 : 8hFxpGEDLk
>宮崎監督の寄稿文は「もう少し早く生まれていたら軍国少年になっていた」という小見出しから始まり、終戦時に4歳だった自身の体験談で口火を切る。

〈もうちょっと早く生まれていたら、絶対、熱烈な軍国少年になっていたはずでした。さらにもっと早く生まれていれば、志願して、戦場で慌ててすぐに死んでしまうような人間です〉

すごくよく判る気がします。
私の父親は農村出身で甲種合格で兵隊になったことを誇りに思っていて、酒を飲むたびに自慢話を聞かされた。
その父は、シベリアに拘留され両足の指が凍傷で削げ落ち、運良く帰還することができた。

私が成人するころまではそんな父を当たり前に思っていたのだが、社会に出て当時の都会の裕福な青年たちはいかにして徴兵をまぬがれるかばかりを考えていたと教えられ、カルチャーショックを受けた覚えがある。

宮崎監督は、戦前の教育、マスゴミの世論操作、世論の暴走のようなものを恐れ、それを作品に込めて警鐘を鳴らしている。

間違いありません。
宮崎監督は反戦派です。


08. 2013年7月28日 20:21:20 : 2m8W7Mi7Qc
>06. 2013年7月28日 19:13:44 : kePBLVg2YI
>>01. 2013年7月28日 17:24:42 : 2m8W7Mi7Qc さん
きっとアメリカのように軍隊に入ることを生きる糧としなければならない人たちのことに言及してるのだろう。


01ですが、そうじゃないんですよ。
「弾圧」というものがどういうものか。「規則」や「罰則」というものがどれほど窮屈なものか。軍隊(自衛隊)というものがどれほど非人間的なものか、実地で知ってほしいのです。
宮崎はバカだから若者がそういう「体験」を知らないで戦争や軍隊の悲惨さがわかるとおもっている。
そうじゃない。それでは永久にまた戦争を繰り返す。マンガや映画でしか軍隊を知らない若者でいっぱいになるから改憲などがクリアされる。
しかしもし、
徴兵制が敷かれて、若者たちが韓国のような一定期間の軍隊生活をすれば、いかに軍隊というものが愚劣でひどいものかを身体で覚えるいい機会になる。
もちろん洗脳されるものもいるでしょう。
しかし諸刃の剣です。それを怖れていては若者たちは何も知らないまま戦争や軍隊を美化する。あるいは単に頭だけで「戦争は悪い」「軍隊はいけない」と覚えこまされるだけになる。
徴兵制が敷かれたからといって軍国化するはずがない。
むしろかならず軍隊や戦争へのちゃんとした知識が敷衍されるとわたしは若者たちを信じたい。
あ、もちろんわたしはいつでも徴兵に応じますよ。
現に、それに似た経験はしている。そしていかに愚劣なものであるかを知った。
本を読んだだけで、せんそーはんたーい、なんていってるようでは、いざ社会が大きく方向転換すれば、すぐに寝返るだけだ。


09. 2013年7月28日 21:04:14 : QBrYpzDGwo
 実体験しない奴に何がわかる、という意見が昔からありましたが、弁護士にしても、医者にしても、警官にしても、政治家にしても、経営者にしても、体験しなければそれに対して言及出来ないわけではない。
 そのために研究報告があり、著書があり、ドキュメンタリーがあり、講演会があるのだから。体験した人は自分が体験しなければならない、と思って体験した訳ではない、たまたま悲劇に遭遇した、だが何とか後世に自分の体験を残して自分のような目に合わないようにさせたい、こう思って生き抜いた人もいる。
 アウシュビッツで絶望の淵の中から何とか生き残った人もそうだと聞く。
 従って、体験もしない者が何を言うか、体験してこい、体験してから物を言え、という意見は、この世に期せずして奇遇な体験をし、二度と自分のような目に合ってはいけない、という一心で著書を残し、語り部となり、映画を撮った人の意志を無にすることだと思う。

10. 2013年7月28日 22:13:34 : kePBLVg2YI
>>08. 2013年7月28日 20:21:20 : 2m8W7Mi7Qc様

なるほど分かりました。
若くして苦い、辛い体験をされたとも感じました。

でも
>>09. 2013年7月28日 21:04:14 : QBrYpzDGwo様
の仰る通りだと思います。

先人の意志をしかと受け止め、できるなら戦争のためではなく、どんなに過酷であっても生きていくイバラの道の中で自らの力で真実を掴んで欲しい。

徴兵制自体が決して人の心や体を鍛えあげるためのものではなく、ただの戦争のコマの養成所に過ぎないからです。戦争を企んだものは決して先頭に立って命を投げ出すことはない。

徴兵制の何たるかを論じる事は、人の命の何たるかを論じることに等しいと思います。

一人一人が生きることについてどう真剣に考えるかにかかっていますね。


11. 2013年7月29日 01:00:11 : dVBc0p1GGk
軍隊に入ることが、心や体を鍛えあげると考える人は、人間の心や精神に対する考察があまりにも足りないと思います。そういった人たちは、例えば石原慎太郎や橋下もそうですが、統制国家を好む人が多い。

軍隊に入るということは、同時に人を殺すことを覚えるわけです。そういう方法を覚えた人は国家的に英雄にはなれるかもしれないが、覚えたがために一生、その事で苦しむことになるかもしれない。アメリカにはそういう精神病に苛まれる人たちがたくさんいると思います。

大切なのは、どうして人や生き物を傷つけたり殺したりしてはいけないのか、という事をまずは考えてみることです。そして、それを子供に教えることが出来るようにならなければならない。


12. 2013年7月29日 01:34:14 : 6eJYETO2fI
自分はけして徴兵なんかされない人間が徴兵をしたがったりする。
自分は美味い物を食ってふんぞり返って「おまえら死んでこい」と言う。
もちろん、そんな奴等に限って、てめえの倅や孫たちはけして兵隊なんぞにしないだろうよ。

そんなの納得できるかよ!


13. 2013年7月29日 01:53:55 : PTW0YEw97w
括目すべきはむしろ東大仏文科卒の俊英・高畑勲の文章

そこらの学者が束になっても反論できない隙のなさ
平易ながら厳しくもすばらしい文章です。
現政権の全く芯をついた批判でさすがの出来ばえは美しい
あまり発言を見ることはありませんがまさに珠玉です。
宮崎駿を熱血漢のムーミンとするなら
徹底した現実主義者の高畑勲はさながらスナフキンといったところです。
「日本の改憲は他国に比べてハードルが高すぎるのだ、と平気で大嘘をつく。
たとえばアメリカ合衆国はもっとずっと大変なのに。」
(上院、下院の2/3以上の賛成、さらに3/4以上の州議会の承認が必要)
国民投票法の問題点(一括投票・告知期間・投票運動規制)など勉強になります。


14. 2013年7月29日 03:15:49 : ZS7SKO0MFE
どんな理由でも突然死だけはしたくない!
せめて一言書き残せるぐらいの時間は欲しい。
あ、やっぱりノート1冊分書けるぐらいの・・・  突然死絶対反対!!!

あと、突然、掲示板に書き込めなくなるとかも困るよなぁ〜、はぁ・・・ 1qmOy4Hy0U


15. 2013年7月29日 13:01:06 : hINe5Ywxuk
「01
徴兵制はあったほうがいいんだよ
。宮崎なんかそれがなぜかわかるには裕福に生きすぎだ。」????
初めから裕福だとでも?
年老いて裕福だから生まれてからずっと裕福とは限らんだろう?

若い時には食べるものもないって時代を乗り越えて今があるって想像つかんか?

同じく徴兵で何がしたいんだい?
国のために死ねる人間教育かい?
自民党の西田昌二が「国のために死ねる教育が必要だ」って
言ってるらしいが
その前に
「国が戦争しない外交努力を命がけで出来る政治家教育」が必要だ!

安倍や石破のように戦争に「憧れと血が騒ぐ」議員を作ってはいけない


16. 2013年7月29日 22:16:00 : 7trHbkNPqI
>15
まず西田昌二が国のために死んで見せないと。TPP反対は完全に引っ込めたのか?
亀井静香のように信念のためにCIAに暗殺される覚悟はないらしい。

17. 2013年7月30日 11:52:44 : RGnskvgJ5M
01 は人殺しがしたいのか?

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