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株式日記と経済展望
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返ってきた唯一の答えが、竹島が間違いなく韓国に帰属することに日本人は
同意すべきだと韓国人は考える、というものだった。ジェームス・E・アワー
2013年7月28日 日曜日
◆ジェームス・E・アワー 日韓の間の「真実の話」をしよう 7月26日 ヴァンダービルト大学 日米研究協力センター所長 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130726/kor13072603210001-n1.htm
先月、朴槿惠大統領の強力な支持者である韓国政界の長老の招きで3日間、ソウルを訪れた。韓国の政治家、政府当局者、経済人たちと、頼んで面会し、北西沿岸にある韓国海軍基地の訪問にも招待された。残念なことに、会った韓国人のほとんどが日本について否定的な見方をしていた。
≪慰安婦は韓国だけにあらず≫
1998年に日本の小渕恵三首相と韓国の金大中大統領(いずれも当時)が、過去の問題に終止符を打って前に進むという合意をして共同声明を発表したときとは、彼らの意見が明らかに様変わりしたのはなぜかと問うた。
会った韓国人たちの大半が、自分たちの姿勢は98年から変わってはいないと主張し、そうではなくて、現在の自分たちの態度は、慰安婦問題や安倍政権の高官たちによる靖国神社参拝、そして竹島に対する日本の立場といった、歴史問題に対する日本人の無神経さのせいなのだ、と答えた。
私は、今の日本、韓国または米国の指導者は誰も45年の戦争終結まで中国で行われた売春の慣行を許していないと述べた。
正確な数字は手に入らないものの、貧農の親の意思によって身売りされたり、他の手段で募集されたりして、日本兵たちに性サービスを提供していた韓国の女性の数が、日本や中国、他の国々からのそうした女性の数よりも多かったということはあり得る。
だが、それは韓国人を対象に絞った計画ではなかったし、戦時中のこの事業で犠牲となったすべての国籍の女性が被った真の苦痛について、日本が心から悔いていることは疑う余地がない。
この時代の日本では売春は合法であり、占領期の日本でも性サービスは米軍に提供されていた。起きたことは正しかったとする事実ではなく、当時の規範が現在のものとは遥(はる)かに異なっていたということを示す事実である。
日本政府高官たちが靖国神社に参拝することに関しては、日本の指導者たちは、一部が神社にその名を列せられているA級戦犯をたたえるために行くのではなく、ましてや、日本として他の国々に謝罪した行為をたたえるために行くのではない、と私は言った。それよりも、中国政府がするような外国からの些細(ささい)な国内批判さえ忌み嫌う国が、国家に尽くして死んだ日本の兵士たちに敬意を表す神社に日本の政治家が参拝するのを批判することは大いなる矛盾のように思う、と私は話した。
≪靖国とアーリントンは同じ≫
米バージニア州にあるアーリントン国立墓地は、米大統領や、日本や韓国を含む多くの外国の指導者たちが訪れる。埋葬されている兵士の中には南北戦争中、奴隷制を支持する南部のために戦った者がいるにもかかわらず、である。今日、先進的な世界の大方で奴隷制は容認されていないが、それを信奉した南軍の兵士たちは墓地から排除しなければならない、と要求する者は誰もいない。
韓国人と話し合って最も厄介な問題は竹島だった。私は、日本に有利な法的根拠ゆえ竹島に関する日本の見解は変わりそうにないとしつつ、日本が竹島から韓国兵を駆逐すべく自衛隊を派遣することは決してないと思えるのになぜ、韓国はこの問題について心配するのをやめないのかと聞いた。返ってきた唯一の答えが、竹島が間違いなく韓国に帰属することに日本人は同意すべきだと韓国人は考える、というものだった。
日本への不満を何ら耳にすることがなかったグループが1つだけあった。韓国海軍基地を訪ねた折である。北朝鮮魚雷で撃沈されたコルベット艦(哨戒艦)「天安」を見た。そこで会った韓国海軍将校たちは、政治は話題にしなかったものの、危険で予測不能な北朝鮮の振る舞いに対して、日本の海上自衛隊そして米海軍と協力する必要を現実的に語った。
≪日清、日露の韓国への貢献≫
韓国の姿勢を改善するために何ができるだろう。生まれたソウルに住んでいて、ヴァンダービルト大を卒業して以来20年以上、ソウルで働いている私の教え子の1人が、日本人は韓国人が劣等感を克服するまで忍耐しなければならないだろうと話した。残念ながら、それは当たっているのかもしれないが、朴大統領は安倍晋三首相と折り合いをつけることができるだろう、と私は期待する。
これは日本人が決して口にしないことだが、日本が清国と戦って1895年に同国を打ち負かし、ロシアと戦争して1905年に同国を破ったのは同じ理由からだったということは、韓国人にとって一考に値するだろう、と私は思うのだ。日本は反韓国ではなかったが、韓国が清国に支配されることを、あるいはロシアに支配されることを恐れたのである。
もし清国が最初の戦争に勝っていたら、韓国は現在、中国の植民地になっているかもしれないし、もしロシアが次の戦争に勝っていたら、韓国はロシアの植民地になっているかもしれない。日本の勝利はとどのつまり、韓国を自由市場経済の民主主義国という今日の地位へ導いたのである。
(私のコメント)
昨日は、「韓国が実効支配しているにもかかわらず、竹島の領有権をめぐって激しく吠えるのは、韓国領である根拠がまったくないことを彼ら自身わかっているからだ。」と書きましたが、ジェームス・E・アワー氏によれば、「返ってきた唯一の答えが、竹島が間違いなく韓国に帰属することに日本人は同意すべきだと韓国人は考える、というものだった。」と言う事です。
つまり韓国政府と韓国人は、日本に対して「正当な理由は無くても竹島の韓国の領有を認めろ」というものであり、竹島が韓国のものだという正当な理由が無い事は韓国人自身が暗に認めている。これと同じ事は、戦後の混乱期にも起きた事であり、駅前の一等地の所有権者が空襲などで死亡して、その土地を勝手に韓国人たちが占有してしまった例に似ている。
このように竹島問題が混乱した理由の最大原因が当時の日本政府にあり、毅然とした態度を取らなかった事が韓国の強硬な態度を誘発させてしまった。竹島の領有は1952年に発効したサンフランシスコ講和条約以前に韓国政府が勝手に李承晩ラインを引いて竹島の領有をした。しかしサンフランシスコ講和条約には領有を放棄する領土に竹島は入っていない。
だから日本政府は「不法占拠」だとして認めてはいませんが、韓国の実効支配を何の手も打つことが出来なかった。駅前の一等地にパチンコ店などが多いのも、不法占拠をそのまま認めてしまった結果であり、日本政府の不甲斐なさが混乱の元になっている。北方領土もロシアが実効支配したままであり、韓国もロシアもサンフランシスコ講和条約には著名していない。署名すれば「不法占拠」を自ら認めることになるからだ。
このようになると韓国政府も、学校教育でも竹島はわが領土と教えてきたから引くに引けなくなり、ますます強硬な態度にならざるを得ない。当時はGHQの占領統治下にあったから実権はアメリカにあり、北方領土も竹島もアメリカが曖昧ななままに放置したから問題になっていますが、意図的な理由もあった。尖閣諸島でも沖縄返還で台湾との領有問題で曖昧な態度で終始している。アメリカにとっては韓国も台湾とも揉めたくは無いからという理由ですが、それなりの意図があるからだ。
しかし韓国が、アメリカよりも中国との関係を深めていって、中国の属国化すればアメリカも曖昧な態度は取れなくなり何らかの制裁を仕掛けてくるかもしれない。韓国のパククネ大統領の意図としては、中国との関係を深める事でアジアのバランサーとして、日本やアメリカに対しても外交攻勢をかける意図があるのかもしれない。
トラの威を借りるキツネ外交は、うまく行く筈が無く、トラとキツネの利害が一致している時はいいが、トラの威に反すればキツネは食われてしまう。北朝鮮も同じであり中国の威を借りながらアメリカと対立していますが、韓国も同じ事をしようとしているように見える。しかしアメリカと中国の威を借りる外交は、非常に危険な外交だ。米中双方から不信の目で見られるようになれば朝鮮半島で戦争が再発するかもしれない。
地政学的に見れば、朝鮮半島は中国の勢力圏に入る。歴史的に見れば日本も朝鮮半島に攻め入った事もありましたが結局は撤退した。アメリカも南ベトナムの防衛に失敗したのも地政学的なものであり、アメリカ政府も韓国にメリットがないと判断すれば在韓米軍は撤退するかもしれない。そうなれば中国に支援された北朝鮮が再び南下してきて統一がなされる可能性もある。
韓国と北朝鮮が直接交渉して平和裏に統一がなされれば理想ですが、朝鮮半島は米中の利害の対立の最前線だから平和裏に統一する事は難しいだろう。近年のアメリカは中国の海洋進出に神経を尖らせており、中国が韓国に手を伸ばしているのも在韓米軍に海洋進出を邪魔されたくないからだ。だから米韓は盛んに共同軍事演習を繰り返していますが、これは北朝鮮ばかりで無く中国も刺激している。
韓国は日本への歴史カードで米中と連携できると考えているようですが、今まで歴史問題が日韓の間で起きればアメリカのマスコミは韓国の味方をしてくれた。アメリカにしても日本の右傾化は懸念材料ですが、韓国が米中韓の三国で日本を包囲するという戦略は、韓国にとっては都合が良くてもアメリカとしては都合が悪い。日本を追い込めば再びルーピーハトヤマのような人物が登場してきて沖縄米軍基地の撤退を要求してくるかもしれない。
ジェームス・E・アワー氏の意見は、一学者の意見でありアメリカ政府とは関係ありませんが、日韓の歴史問題に切り込んだ意見をする人が出てきたことは、一つの進展だろう。アメリカでは各地に従軍慰安婦の記念碑が建てられていますが、その根拠となっているのが「河野談話」である。だから竹島問題においても法的根拠が無くても日本政府に認めさせてしまえば韓国の主張が通った事になる。
従軍慰安婦問題でも、65年の日韓基本条約で解決積みと突っぱねるべきでしたが、どういうわけか「河野談話」が出されて韓国の主張を日本政府が認めた。首相の靖国参拝問題も政治的妥協で首相や外務大臣の参拝はしないと譲歩すれば、中国や韓国はさらに従軍慰安婦や教科書問題など次々と問題を突きつけて日本政府は追い込まれる一方になった。日本政府の政治的妥協で問題の解決を図ろうとするから中韓にそこを突かれてしまう。
日本政府やマスコミなら強い態度でゴリ押しすれば日本政府は妥協するという事の繰り返しが問題をこじらせている。安倍総理も結局は「河野談話」や「村山談話」を継承して、8月15日の靖国神社参拝も妥協して参拝は見送るようだ。TPPも妥協して消費税も財務省に妥協して、これでは野田民主党政権と変わりがありませんが、中国やアメリカの言う事なら日本は妥協するとばかりに韓国は米中を味方につけて圧力をかけてくる。
この流れを変えたのは橋下大阪市長であり、橋下市長のアメリカへの反論はそれなりの効果があったと思う。戦後におけるアメリカ軍の日本女性への性的暴行事件は日本政府は遠慮して何も言っていなかった。日本の市長がこの問題を持ち出すようになり、やぶ蛇になることは分かってきたようだ。竹島問題にしても尖閣と問題は連動しており、中韓が連携すれば中国は尖閣を実行支配するかもしれない。日本がこのように中韓に追い込められるのはアメリカにとってプラスなのだろうか?
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