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★孫崎享氏の視点ー<2013/07/27>★ :本音言いまっせー!
27日ニコニコ生に進藤榮一先生に来ていただきます。
戦後憲法は天皇を象徴とした。
しかし、昭和天皇は、戦後の米国との関係に最も関わってきた人物である。
それは多くの国民の期待に反してである。
総司令部政治顧問シーボルトは「疑いもなく私利に大きくもとづいている」
と評価した。
天皇の政治参加という戦後史のタブーの分野に最初に手を付けたのが、
進藤榮一氏である。
進藤榮一筑波大教授が、米国から帰国後、沖縄分割に関する
天皇メッセージ電文を発掘掲載した衝撃的論文「分割された領土」
(岩波書店の月刊誌『世界』1979年4月号)で発表した。
同文書は、1947年9月、米国による沖縄の軍事占領に関して、
宮内庁御用掛の寺崎英成を通じてシーボルト連合国最高司令官政治顧問
に伝えられた昭和天皇の見解をまとめたメモ。
寺崎英成は1947年2月、宮内省御用掛に任命され、
昭和天皇とマッカーサー元帥との会見の通訳を数回務めが、
50歳の若さで死去。柳田邦男原作『マリコ』の主人公のモデル。
総司令部政治顧問シーボルトから国務長官宛の書簡
主題:琉球諸島の将来に関する日本の天皇の見解
国務長官殿 在ワシントン
拝啓
天皇の顧問、寺崎英成氏が同氏自身の要請で当事務所を訪れたさいの
同氏との会話の要旨を内容とする1947年9月20日付けの
マッカーサー元帥あての自明の覚え書きのコピーを同封する
光栄を有します。
米国が沖縄その他の琉球諸島の軍事占領を続けるよう
日本の天皇が希望していること、疑いもなく私利に大きく
もとづいている希望が注目されましょう。
また天皇は、長期租借による、これら諸島の米国軍事占領の継続を
めざしています。その見解によれば、日本国民はそれによって
米国に下心がないことを納得し、軍事目的のための米国による占領を
歓迎するだろうということです。
敬具
合衆国対日政治顧問 代表部顧問
W.J.シーボルト 東京 1947年9月22日
「琉球諸島の将来に関する日本の天皇の見解」を主題とする
在東京・合衆国対日政治顧問から1947年9月22日付通信第1293号への
同封文書
連合国最高司令官総司令部外交部
1947年9月20日
マッカーサー元帥のための覚え書
天皇の顧問、寺崎英成氏が、沖縄の将来に関する天皇の考えを
私に伝える目的で、時日を約束して訪問した。
寺崎氏は、米国が沖縄その他の琉球諸島の軍事占領を継続するよう
天皇が希望していると、言明した。
天皇の見解では、そのような占領は、米国に役立ち、また、日本に保護を
あたえることになる。天皇は、そのような措置は、ロシアの脅威ばかり
でなく、占領終結後に、右翼及び左翼勢力が増大して、ロシアが日本に
内政干渉する根拠に利用できるような事件をひきおこすことをも
おそれている日本国民の間で広く賛同を得るだろうと思っている。
さらに天皇は、沖縄(および必要とされる他の島じま)にたいする
米国の軍事占領は、日本の主権を残したままでの長期租借
――25年ないし50年あるいはそれ以上――の擬制にもとづくべき
であると考えている。天皇によると、このような占領方法は、米国が
琉球諸島に対して永続的野心を持たないことを日本国民に納得させ、
また、これによる他の諸国、とくにソ連と中国が同様の権利を要求する
のを阻止するだろう。
手続きについては、寺崎氏は、(沖縄および他の琉球諸島の)
「軍事基地権」の取得は、連合国の対日平和条約の一部をなすよりも、
むしろ、米国と日本の二国間条約によるべきだと、考えていた。
寺崎氏によれば、前者の方法は、押しつけられた講和という感じが
あまり強すぎて、将来、日本国民の同情的な理解を危うくする可能性が
ある。
W.J.シーボルト
(引用:tamutamu2011.kuronowish.com/tennnoumesseji.htm)
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