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友人、読者のみなさん。
この酷い夏をどうやって堪えるのか。骨もとける炎熱と「愚者たちの祝祭」=選挙の結果、これからさらに何人が死に、いったいなにが立ち上がってくるのか。わたしは年来の断念癖と気鬱症のなかで、ずっとぐずぐずと想いまどっておりました。現状は、私見によれば、すでに堪えがたいものであります。わたしや皆さんが多少これに抗ったところで、明日がどうなるというものでもないことは言うまでもありません。
しかし、堪えるべきではない現在にじっと堪えるのと、どうかんがえても勝ち目がなく、きわめて悲観的で不確定でもある未来のために、ここでひとつ現状に抗ってみることーーのふたつは、さしたる異同がないようでいて、この酷い夏の実存の過ごし方としては、大きなちがいがあるようでもあります。
で、わたしは前者よりも後者、すなわち、沈黙と忍従よりもほとんど希望のない反抗とふたしかな未来に賭けてみることにしました。今回の講演は、これまでのように主催者側の要請によるものではなく、わたしがはじめて(年がいもなく)衝動的に志願し、主催者側がこれを快諾して、多忙ななかを慌ただしく準備してくれているものです。
「フォーラム90」の友人たちに心から感謝するとともに、わたしは8月末、いま語るべきこと、語ってはならないとされていること、語ろうとして語りえないこと、とりわけ、死刑とファシズムについて、心中の解けない塊を吐こうとおもいます。わたしたちの日常が、真剣に想いをいたすべき大状況から、いまほど断絶させられているときはありません。「個」が大状況に突き刺さってゆき、沈黙と忍従よりもふたしかな未来に賭けてみることとは、わたしにとってどういうことなのか、8月31日の夜、拙いながらも必死でお話ししようとおもいます。
辺見庸
2013/07/11
8月31日に講演
◎死刑とファシズムに反対する講演会
辺見庸は2013年8月31日(土曜日)夕、東京・四谷区民ホールで死刑とファシズムに反対する講演(約2時間)をすることになりました。
演題は「死刑と新しいファシズムーー戦後最大の危機に抗して」。
主催は「死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90」(東京都港区赤坂2-14-13港合同法律事務所気付)です。
・場所:四谷区民ホール。地下鉄丸ノ内線「新宿御苑前」2番出口より徒歩5分。
・開場:18時15分。
・開演:18時45分。
・入場料:1500円。
・450人の会場です。前売り券をお求めください。
・前売り予約:fax.03-3585-2330/メールSTOP-SHIKEI@JCA.APC.ORG/葉書でお名前、ご住所、前売り券枚数、電話番号をお知らせください。当日は前売り券をお持ちのかたから順番に入場していただきます。予約申し込みには必ずご住所を記載してください。前売り券は7月18日以降に、記載されたご住所に発送されますので、よろしくお願いします。当ブログの先のご案内では住所記載について書き忘れ、ご迷惑をおかけしました。すみません! 前売り券申し込みの際、ご住所を記載されなかったかたはたいへん申し訳ございませんが、再度ご連絡をくださいますようお願い申し上げます。
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