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スタジオジブリが今月発行した冊子「熱風」で憲法九条改定に反対を表明した宮崎駿監督(72)は二十六日、公開中の新作「風立ちぬ」の韓国メディア向けの記者会見に出席し、あらためて「憲法を変える必要はない」と明言した。
ジブリ映画は韓国でも人気が高く、風立ちぬも九月に公開予定。会見には韓国から約六十人の記者が訪れ、関心の高さを示した。
韓国人記者によると、宮崎監督の改憲反対の発言は韓国でも紹介され、大きな反響があったという。発言について聞かれ、宮崎監督は「いま時代が大きくきしんで動き始めており、破滅的な方向に振れていく危険がある。その時に自分たちの憲法が役に立つと思っている」と答えた。
韓国では、戦前を舞台にした新作で、実在するゼロ戦設計者の堀越二郎を主人公に選んだことについて、戦争賛美につながるのではないかとの懸念が一部で示されており、この日の会見でも、その意図について尋ねる質問が相次いだ。「特攻に使われたゼロ戦に対し、韓国では敏感に反応せざるを得ない」との声もあった。
これに対し、宮崎監督は「日本人であるというだけで、あの時代に加担したことになる、無実な人間を描くのは不可能。ゼロ戦をあがめるのも、否定するのもつまらない」「一つの仕事を一生懸命やれば、マイナスの部分が生じることもある。それでも精いっぱい力を尽くして生きるしかない、ということを描きたかった」などと説明した。
また、政府の歴史認識について「日本はバブル崩壊以降、歴史的な感覚を失い、経済の話しかしてこなかった」と批判。「自国民を大事にしなかった戦時中の日本政府が、他国民を大事にするはずがない。丸ごと反省しなければ、新しい道は生まれてこない」とした上で、「この困難な時代に中国、朝鮮半島、日本が仲たがいをしてはだめです」と訴えた。
会見に出席した韓国の経済紙の女性記者は「逃げないで歴史認識についても発言した宮崎監督は勇気があった。新作は、個人の夢や愛が戦争という歴史と衝突した時、その人がどう動き、考えるのかを描いた作品で、全世界の人が共感できるだろう」と話した。
<風立ちぬ> スタジオジブリ製作のアニメ映画。宮崎駿監督の5年ぶりの新作として、今月20日に公開された。ゼロ戦を設計した堀越二郎と、作家の堀辰雄の2人が主人公のモデル。大正〜昭和初期の日本を舞台に、主人公が戦闘機の設計に没頭しながら、結核を病むヒロインとの間に愛を育む姿を描いた。宮崎監督が実在の人物を主人公にしたのは初めて。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013072702000120.html
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