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記者の目:過労死防止基本法=東海林智(東京社会部) http://t.co/YaDoHbHbDq自民が大勝した今、このいたいけな女の子のように父親を酷く奪われる子供は決して減らないだろう。渡邊美樹が国会議員なのは犯罪的だ
— 秋原葉月 (@akiharahaduki) July 25, 2013
記者の目:過労死防止基本法=東海林智(東京社会部)
毎日新聞 2013年07月25日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/news/20130725ddm005070007000c.html
過労死防止基本法制定の集会で積み上げられた43万人を超える署名を横に、法制定を訴える「全国過労死を考える家族の会」の寺西笑子代表=6月6日衆院第一議員会館で、東海林智写す
◇悲しみ根絶へ制定急げ
過重労働問題に取り組む弁護士らのグループ「過労死110番全国ネットワーク」が活動を開始して25年。今や「KAROSHI」は世界に知られる言葉になった。だが、2012年度に脳・心疾患を発症して労働災害と認定されたのは338人(死亡123人)と高止まりしたままだ。精神疾患の労災認定は475人(未遂を含む自殺は93人)で過去最多。過労死は一向に減る気配がない。状況を変えようと、過労死防止基本法の制定に向けて活動しているのは、他でもない遺族たちだ。過労死を食い止めるために、遺族の悲痛な声に耳を傾けたい。
◇亡き父恋い慕う女の子の姿に涙忘れられない光景がある。10年前、東海地方の過労死遺族に話を聞いた時のことだ。自宅を訪ねると、当時3歳だった遺児の女の子が玄関にポツンと座っていた。白いワンピースにレースの付いた靴下、赤いエナメルの靴を履いて着飾っていた。背筋を伸ばし、そろえた膝の上に、小さなバッグを乗せている。「お出かけ?」と聞くと、こくりとうなずいた。取材の約束があるのにおかしいなと思いながら、母親と向き合った。
父親は月120時間を超える残業を1年近く続け、34歳の若さで突然死した。労災を申請しようとしていたが、営業職だったため残業時間の立証が難しかった。約2時間の取材を終えて帰ろうとすると、女の子は、まだ玄関に座っていた。その理由を母親が涙声で教えてくれた。
「土曜日はいつもおしゃれして玄関に座っているんです。自分が可愛く良い子でいれば、お父さんが迎えに来て、お出かけに連れて行ってくれると思っているんです。最後は疲れてその場で寝ちゃう。せめて夢の中で、お父さんに会えればいいんですけどね」
母親の言葉通り眠くなってきたのか、小さな背中が前後に揺れた。それでも必死にピンと背筋を伸ばそうとする。まだ言葉で嘆くことも悲しむことも、できなかったのだろう。小さな体全体で父を恋い慕う姿に涙が止まらなかった。家族が引き裂かれる酷薄さを思わずにはいられない。
◇働いているのは血の通った人間
企業社会は「働いているのは人間だ」ということに無頓着だ。「24時間働け」という言葉が平気で語られる。こなせるはずのない量の仕事を命じて「このくらいできないなら会社をやめろ」と追い詰める。遺族の話を聞くと、過労死が減らない背景が見えてくる。
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